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2章 魔法使いとストッカー
70 ゆるキャラグランド様
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「へ? グ、グランド様? の子供かな?」
『違う。我の思念体だ。つい先日この裏手のもっと奥の山に来たばかりでな』
リットとランドたちは周囲を警戒しながら、私とグランド様のもとへくる。
リ「おいおい、この方は…」
ラ「…」
ユ「かわいいですね~」
ロ「…」
「思念体? 実態がないってこと?」
『そうだ』
「所でどうされたんですか? 確か休養先は秘密じゃありませんでしたっけ? いきなり姿を表して大丈夫なんですか?」
『お前は相変わらずだな。そう矢継ぎ早に質問をするな。いや、ジェシカの魔力が強く感じたので見にきただけだ。そうしたら、こんなところに、本当にお前がいるのでな』
「はぁ… それはわざわざありがとうございます?」
『そんなお前こそ何をしているのだ? ここは滅多に人が寄り付かぬ場所だったはずだが?』
「えっと、ピクニックに来ました」
『ピクニック?』
「野原とか公園とか、外でご飯を食べたり遊んだりすることです」
『わざわざこんな辺鄙な場所へか?』
「はい。ピクニックとはわざわざ来るもんなんですよ、のんびりする為に」
『いやはや人間とは… まだまだ興味が尽きないものだ。実におもしろい』
「はぁそうですか。で? グランド様の謎は解けましたか?」
『まぁな。我も今回の一件でエドワードなど、久々に人間に接して、かつて人と寄り添っていたあの頃を色々思い出してな。人が恋しくなってしまったのかも知れん。そうか、ピクニックか、楽しそうだな』
と、心なしかキラキラした目でグランド様が訴えてくる。
「…… 少しお待ちを。皆と相談してきます」
『よいぞ、我はこの籠の食事を見ておる。珍しいものがいっぱいだ、どれどれ』
小さなゆるキャラがごそごそと籠を物色する。そんなグランド様を『え?』と見る皆にとりあえず報告だ。
「この小さい人形? う~ん、どう言えばいいんだろう。とにかくこれはあのグランド様の思念体なんだって。この近くにいらっしゃるそうよ。それで私を見つけたからちょっと顔を出したんだって」
途端にロッシーニが頭を抱えてうずくまる。ランドとリットは武器から手を外したが、少し困り顔だ。一方、ユーリはニコニコと状況があんまりわかっていなさそうだ。
「かわいいですね~お嬢様。ナデナデしてもいいんでしょうか?」
「聞いてたユーリ。この方はグランド様のもう一つのお姿なのよ。ナデナデなんて… いいのかしら? いいなら私もしてみたいわ」
と、私の最後のセリフに『はっ』としたロッシーニが立ち上がる。
「お嬢様! 曲がりなりにもグランド様ですよ! ナデナデなど! 言語道断です!」
「ははは、ロッシーニ、冗談だって。ははは」
リットは籠を漁るグランド様を見ながら
「どうするんだ?」
「それがね、ピクニックに参加したいんだって。どうする?」
「「「…」」」
同時にリットとランド、ロッシーニの眉間に皺が寄った。
「まぁ、話し相手になるぐらいでいいんじゃない? 今だけ、今日だけだと思って、ね?」
まだまだ眉間の皺が取れない三人。
「ロッシーニ、どう判断するんだ? お嬢様付きの執事見習いだろ?」
ランドがロッシーニに丸投げした。あ~あ、ランドはもう思考放棄したな?
「いつも執事とか言わないくせに… ぶつぶつ… そ、それでは今日はご一緒しましょう。周囲に危険もないようですし、何よりグランド様のご希望です。利はあっても害はありませんので」
「ん」
「了解」
と、あっさりリットとランドは賛成した。あれ? いいの?
「一人増えたってことで、当初の計画通り楽しもう! いや、のんびりお昼寝しよう!」
『お~』と私とユーリはご機嫌に手を挙げグランド様の方へ向かう。三人もやれやれと敷物の周りへやってくる。
「グランド様、みんなでのんびりご飯を食べてお昼寝しましょう」
『お! いいのだな。我は食事はしないがこの会に参加する。ありがとうジェシカ』
「いえいえ」
ロッシーニとユーリは食事の給仕を始め、リットとランドも敷物に上がる。
『そう言えばジェシカ、この土地はお前の領地なのだな』
「えぇ、ロンテーヌです」
『そうか、偶然なのか必然なのか。お前の近くになったのは驚きだ』
「私もですよ。たまたま学校がお休みで領地へ戻っていたんです」
サンドイッチを頬張りながらグランド様と話す。
『その様子じゃ、お仕置きの輪は外れたようだな』
「あぁ!!! そうですよ! 外れたんですが、ホセミナ様に会ったんです! 事前に教えといてくださいよ。急に現れるからビックリしたじゃないですか」
『はぁ? 女神様に会っただと? どこでだ?』
「だから、この輪を外しに行った湖でです。湖畔に女神様の像がありまして、教えていただいた文言を言ったら出てきたんです」
『なんと! 何か言っていたか?』
ちらっとロッシーニに見る。皆は私だけの声しか聞こえないだろうが、話の内容はわかるみたいで『うん』と頷いた。
「『闇子を救って』です」
『闇子とな。何だそれは… 聞いたことがないな』
「グランド様でもわかりませんか… 何を指しているのかがわからないんでお手上げ状態なんです」
『そうか…』
しばらく沈黙した後、ユーリがお茶を用意してくれる。
「お嬢様、ご歓談中に失礼しますね。食後のお茶です」
「あ、ありがとうユーリ」
と、ユーリはゆるキャラグランド様をガン見している。手が少しだけワナワナしているのは見間違いだろうか。
『何だ? この女は、妙な視線を感じる…』
グランド様も異様なユーリの食いつきを察知しているよう。
「この子は… 今のグランド様のお姿がかわいいのでナデナデしたいそうですよ」
「お、お嬢様! そんなナデナデなんて… でもちょっとだけしたいです」
ユーリはクネクネと恥ずかしがっている。ロッシーニはため息を思いっきり吐いているし、リットとランドに至っては笑っている。
『しかし触れられないが? 我は思念体だぞ?』
そうだった。思念体だったね。
「ユーリ、思念体だから触れられないんだって」
「え? まさかのお預けですか? でも…」
と、ユーリがグランド様の頭にそろっと触れると指先が思念体に入り込む。
「え? すかすかなんですけど。え~触れられない~!」
ユーリはショックでガクンと跪く。
『はっはっはっ、この女はおもしろいな。そんなにも我に触りたいのか? 自ら触りたいと言った者など初めてだ、ははははは、気に入った』
「あはは、まぁそうみたいですね。私も今のグランド様をナデナデしたいです」
『そうだ! 我を連れて行ってはくれぬか? 我自身、本体は無理にしても、思念体でついていくのはダメだろうか? 小さいから誰も我とは気付きまい。うんうん、我ながらいい考えが浮かんだな~』
埴輪な顔になった私は硬直してしまう。
「え???」
『違う。我の思念体だ。つい先日この裏手のもっと奥の山に来たばかりでな』
リットとランドたちは周囲を警戒しながら、私とグランド様のもとへくる。
リ「おいおい、この方は…」
ラ「…」
ユ「かわいいですね~」
ロ「…」
「思念体? 実態がないってこと?」
『そうだ』
「所でどうされたんですか? 確か休養先は秘密じゃありませんでしたっけ? いきなり姿を表して大丈夫なんですか?」
『お前は相変わらずだな。そう矢継ぎ早に質問をするな。いや、ジェシカの魔力が強く感じたので見にきただけだ。そうしたら、こんなところに、本当にお前がいるのでな』
「はぁ… それはわざわざありがとうございます?」
『そんなお前こそ何をしているのだ? ここは滅多に人が寄り付かぬ場所だったはずだが?』
「えっと、ピクニックに来ました」
『ピクニック?』
「野原とか公園とか、外でご飯を食べたり遊んだりすることです」
『わざわざこんな辺鄙な場所へか?』
「はい。ピクニックとはわざわざ来るもんなんですよ、のんびりする為に」
『いやはや人間とは… まだまだ興味が尽きないものだ。実におもしろい』
「はぁそうですか。で? グランド様の謎は解けましたか?」
『まぁな。我も今回の一件でエドワードなど、久々に人間に接して、かつて人と寄り添っていたあの頃を色々思い出してな。人が恋しくなってしまったのかも知れん。そうか、ピクニックか、楽しそうだな』
と、心なしかキラキラした目でグランド様が訴えてくる。
「…… 少しお待ちを。皆と相談してきます」
『よいぞ、我はこの籠の食事を見ておる。珍しいものがいっぱいだ、どれどれ』
小さなゆるキャラがごそごそと籠を物色する。そんなグランド様を『え?』と見る皆にとりあえず報告だ。
「この小さい人形? う~ん、どう言えばいいんだろう。とにかくこれはあのグランド様の思念体なんだって。この近くにいらっしゃるそうよ。それで私を見つけたからちょっと顔を出したんだって」
途端にロッシーニが頭を抱えてうずくまる。ランドとリットは武器から手を外したが、少し困り顔だ。一方、ユーリはニコニコと状況があんまりわかっていなさそうだ。
「かわいいですね~お嬢様。ナデナデしてもいいんでしょうか?」
「聞いてたユーリ。この方はグランド様のもう一つのお姿なのよ。ナデナデなんて… いいのかしら? いいなら私もしてみたいわ」
と、私の最後のセリフに『はっ』としたロッシーニが立ち上がる。
「お嬢様! 曲がりなりにもグランド様ですよ! ナデナデなど! 言語道断です!」
「ははは、ロッシーニ、冗談だって。ははは」
リットは籠を漁るグランド様を見ながら
「どうするんだ?」
「それがね、ピクニックに参加したいんだって。どうする?」
「「「…」」」
同時にリットとランド、ロッシーニの眉間に皺が寄った。
「まぁ、話し相手になるぐらいでいいんじゃない? 今だけ、今日だけだと思って、ね?」
まだまだ眉間の皺が取れない三人。
「ロッシーニ、どう判断するんだ? お嬢様付きの執事見習いだろ?」
ランドがロッシーニに丸投げした。あ~あ、ランドはもう思考放棄したな?
「いつも執事とか言わないくせに… ぶつぶつ… そ、それでは今日はご一緒しましょう。周囲に危険もないようですし、何よりグランド様のご希望です。利はあっても害はありませんので」
「ん」
「了解」
と、あっさりリットとランドは賛成した。あれ? いいの?
「一人増えたってことで、当初の計画通り楽しもう! いや、のんびりお昼寝しよう!」
『お~』と私とユーリはご機嫌に手を挙げグランド様の方へ向かう。三人もやれやれと敷物の周りへやってくる。
「グランド様、みんなでのんびりご飯を食べてお昼寝しましょう」
『お! いいのだな。我は食事はしないがこの会に参加する。ありがとうジェシカ』
「いえいえ」
ロッシーニとユーリは食事の給仕を始め、リットとランドも敷物に上がる。
『そう言えばジェシカ、この土地はお前の領地なのだな』
「えぇ、ロンテーヌです」
『そうか、偶然なのか必然なのか。お前の近くになったのは驚きだ』
「私もですよ。たまたま学校がお休みで領地へ戻っていたんです」
サンドイッチを頬張りながらグランド様と話す。
『その様子じゃ、お仕置きの輪は外れたようだな』
「あぁ!!! そうですよ! 外れたんですが、ホセミナ様に会ったんです! 事前に教えといてくださいよ。急に現れるからビックリしたじゃないですか」
『はぁ? 女神様に会っただと? どこでだ?』
「だから、この輪を外しに行った湖でです。湖畔に女神様の像がありまして、教えていただいた文言を言ったら出てきたんです」
『なんと! 何か言っていたか?』
ちらっとロッシーニに見る。皆は私だけの声しか聞こえないだろうが、話の内容はわかるみたいで『うん』と頷いた。
「『闇子を救って』です」
『闇子とな。何だそれは… 聞いたことがないな』
「グランド様でもわかりませんか… 何を指しているのかがわからないんでお手上げ状態なんです」
『そうか…』
しばらく沈黙した後、ユーリがお茶を用意してくれる。
「お嬢様、ご歓談中に失礼しますね。食後のお茶です」
「あ、ありがとうユーリ」
と、ユーリはゆるキャラグランド様をガン見している。手が少しだけワナワナしているのは見間違いだろうか。
『何だ? この女は、妙な視線を感じる…』
グランド様も異様なユーリの食いつきを察知しているよう。
「この子は… 今のグランド様のお姿がかわいいのでナデナデしたいそうですよ」
「お、お嬢様! そんなナデナデなんて… でもちょっとだけしたいです」
ユーリはクネクネと恥ずかしがっている。ロッシーニはため息を思いっきり吐いているし、リットとランドに至っては笑っている。
『しかし触れられないが? 我は思念体だぞ?』
そうだった。思念体だったね。
「ユーリ、思念体だから触れられないんだって」
「え? まさかのお預けですか? でも…」
と、ユーリがグランド様の頭にそろっと触れると指先が思念体に入り込む。
「え? すかすかなんですけど。え~触れられない~!」
ユーリはショックでガクンと跪く。
『はっはっはっ、この女はおもしろいな。そんなにも我に触りたいのか? 自ら触りたいと言った者など初めてだ、ははははは、気に入った』
「あはは、まぁそうみたいですね。私も今のグランド様をナデナデしたいです」
『そうだ! 我を連れて行ってはくれぬか? 我自身、本体は無理にしても、思念体でついていくのはダメだろうか? 小さいから誰も我とは気付きまい。うんうん、我ながらいい考えが浮かんだな~』
埴輪な顔になった私は硬直してしまう。
「え???」
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めり助様
あたたかいコメントありがとうございます。
お話のラストに悩み、ただ今スランプ中です。
すんません( ; ; )
まだかかりそうです…
重ねてすまないっす。
って事で、相変わらず毎日のようにラーメンを食べているのですが、近頃は今更ながら家系にハマってます(^◇^)
書籍からの再読ここまで来ました。 個性豊かなキャラ揃って基本楽しく読ませて貰ってますありがとうございますm(_ _)m ちょいちょいぐさりとヤられてウルっとしましたが、そこもひっくるめてこのお話の魅力と思ってます。どうか続きも~よろしくですq(^-^q)
感想ありがとうございます!
書籍もありがとうございます!
お話、続きを練り中で申し訳ないです
これからもよろしくお願いします!
小さいグランド様とか持って帰って
ナデナデヾ(・∀・`*)したい!
グランド様も闇子を知らないとは
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闇子とは…
色々出てきて役者が揃って来ました
ふふふ😏