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2章 魔法使いとストッカー
55 お仕置きの輪
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「てか… 何でエド様までいるんですか?」
あまりの人数に思わずボソッと声に出てしまった。
転移した洞窟の端の奥の小さな穴から、グランド様がいるだろう開けた場所を盗み見る。グランド様との謁見のため洞窟に来ている私たち一行とは別に、エド様たち王室メンバーも来ていた。わいわい仮設のキャンプ地ができている。その中で、アダム様は時計を確認し、一人でこちらの穴へ向かってきた。が… ロダンにひと睨みされて少したじろいでいる。
「ごほん、ロダン参謀、そう睨むな。本日、我々が大所帯なのはいっぺんにコトが済むかも知れぬからだ」
「いっぺんに済む? 何がです?」
私とアダム様はコソコソと穴の入り口で話を続ける。
「あぁ、もしもの話だが、もしジェシカの『魔法封じ』が解呪されれば、ジェシカの力でグランド様が例の魔法陣で去ると仰るかも知れんからな。そうなるとエドとはこれで最後の謁見になる。国として色々やる事があるんだよ」
「ふ~ん。てか… こっちも色々お話があるんですけど? もちろんその辺りの時間は作ってもらえるんですよね?」
「あぁ。まずはその『魔法封じ』。ジェシカとグランド様の謁見次第だな」
「了解です。ふ~、嫌だな… 非公式とはいえ、あの人数。お嬢様しなきゃいけないなんて、先に言って下さいよ、もう」
遠目に、仮設キャンプの中ではエド様は王様然とし、周りのゴタゴタとは反して優雅にお茶を楽しんでいる。もちろん隣にはルーベン様もいる。いいのかな? 国のトップが二人も王城を開けて…
まっ、とりあえず、あいさつに向かいますか。
「王様、ルーベン様、ご機嫌麗しゅう存じます。本日はこの様な機会に立ち合わせて頂きありがたく存じます」
「よい。しかし、久しいなジェシカ嬢。もう体の方は問題ないのか?」
おっと、そうだった。社交界では、ジェシカは体が弱い設定だった。
「えぇ、お心遣い痛みいります。本日は調子がいいようです」
「そうか、令嬢にこのような場所、許せよ」
「いえ、事情は心得ておりますので。心配には及びません」
「では、ジェシカ嬢、先日領主より親展があった内容についてだ。そなたが本当に古代語を話せるか否か、真否を問いただす。準備はよいか?」
あ~、そういう体ね。まぁ、表向きな理由は必要か。
「はい。いち令嬢の戯言を信じて頂き、さらには王様自ら検分いただける事、恐悦至極にございます」
「もし本当なら、国にとってとても有意義な事であるゆえだ。古代語の研究は何百年経っても、まだまだ序盤であるからな。しかも話せるとなると…」
クイっとエド様が顎で合図をする。私は、その場で礼をし、やっとグランド様の方へ向かう。
ロダン、リット、ランド、マーサが私の周りを固めている。少し歩くと、光が差し込むあの開けた場所にグランド様が寝そべっていた。
「グランド様、お久しぶりです。ジェシカです」
グランド様は寝そべったまま片目をゆっくり開け私を確認する。
『おぉ、久しいな。魔力も安定しているな、よしよし』
ん? あの時、ごっそり持っていかれた魔力のことかな?
「えぇお陰様で。って、あの後、私倒れたんですからね、もう! それより、本日はお願いがございまして」
『エドワードから聞いておる。どれ見せてみろ』
私は袖を上げて手首を見せる。するとなぜかグランド様は笑い出した。
『ふぉっふぉっふぉっ… あはっ、ははははは』
???
『ジェ、ジェシカ。お前はそんな歳でもイタズラするのか? 大した娘だ、お転婆なのか?』
「え? お転婆とか… グランド様、いきなり何ですか! もう、みんな見てるし~恥ずかしいから笑うのやめて下さい~!」
ロダンは目を丸くしキョトンとしている。リットとランドも不意をつかれたのか、『ハッ』と一息遅く剣や杖に手を置いた。
『あはは、そう構えるな、後ろの者たち。ちと面白かっただけだ。どれどれ』
と、改めて私の手首を見るグランド様。竜なので表情が分かりづらいけど、心なしか目が笑っているように見える。でも、ロダンたちは声が聞こえないので、『ゴー、ガー』と吠えているように見えてるのか困惑顔だ。
『これは「お仕置きの輪」だな。見たところ、あと十四、五日か?』
「やっぱり! あと二週間もあるのか… これって解呪できませんか?」
『解呪とな? 呪いの類ではないからな… しばらくすれば自然に解けるが? 何、イタズラの代償なんじゃ、甘んじて受ければいいではないか』
「違います! 誤解です! 私、知らない人にいきなりこの魔法をかけられて… イタズラとかしてないんです」
『知らぬ者に仕掛けられた? どうしてだ? この魔法は親が子にするお仕置き程度なのだが…』
「わかりません。本当に意味不明で… こんな魔法、今の世には存在しないんです。なので困ってしまって。グランド様、どうにかなりませんか?」
しゅんとする私を少しかわいそうに思ったのか、『ふむ』とグランド様は何かを考え始めた。
『ジェシカ、カズキ・サカイと言う魔法使いは知っているか?』
!!!
「知ってるも何も! 最近、彼の手記を拝見しました。その中に『お仕置きの輪』についての記載があったんです! それで『神竜の角』と言う魔法が書かれていて、どうにか繋がりがあるんじゃないかって、グランド様をお尋ねしたんです」
『そうか… その、カズキは神の使いで偉大な魔法使い… いや、魔法創作者と言った方がいいのか。色々な魔法を生み出していたのだが…』
グランド様は少しだけ目を伏せて思い馳せている。
「ん? グランド様? どうしました?」
『… いや。今はジェシカの問題だな。その魔法、この国なら、南の方に『女神の泉』があるのを知っておるか?』
地理感が… 私にはさっぱりだ。と、後ろのロダンに聞いてみる。
「ロダン、『女神の泉』って知ってる?」
いきなり振られたロダンだが、静かに頷く。
「グランド様失礼しました。身内が知っているようです」
『それなら話が早い。そこに行って、湖に向かい『ホセミナ様、許して下さい。もう、しません』と言えば輪は消える』
そんな事でいいの? って、あ~。普通は泉までわざわざ行ってまでどうにかしようとしない、か。
そうだよね。自然に解けるならそっちを選ぶか。まぁ、解き方がわかっただけでもいいよね。
「グランド様! ありがとうございます!」
『よいよい』
あまりの人数に思わずボソッと声に出てしまった。
転移した洞窟の端の奥の小さな穴から、グランド様がいるだろう開けた場所を盗み見る。グランド様との謁見のため洞窟に来ている私たち一行とは別に、エド様たち王室メンバーも来ていた。わいわい仮設のキャンプ地ができている。その中で、アダム様は時計を確認し、一人でこちらの穴へ向かってきた。が… ロダンにひと睨みされて少したじろいでいる。
「ごほん、ロダン参謀、そう睨むな。本日、我々が大所帯なのはいっぺんにコトが済むかも知れぬからだ」
「いっぺんに済む? 何がです?」
私とアダム様はコソコソと穴の入り口で話を続ける。
「あぁ、もしもの話だが、もしジェシカの『魔法封じ』が解呪されれば、ジェシカの力でグランド様が例の魔法陣で去ると仰るかも知れんからな。そうなるとエドとはこれで最後の謁見になる。国として色々やる事があるんだよ」
「ふ~ん。てか… こっちも色々お話があるんですけど? もちろんその辺りの時間は作ってもらえるんですよね?」
「あぁ。まずはその『魔法封じ』。ジェシカとグランド様の謁見次第だな」
「了解です。ふ~、嫌だな… 非公式とはいえ、あの人数。お嬢様しなきゃいけないなんて、先に言って下さいよ、もう」
遠目に、仮設キャンプの中ではエド様は王様然とし、周りのゴタゴタとは反して優雅にお茶を楽しんでいる。もちろん隣にはルーベン様もいる。いいのかな? 国のトップが二人も王城を開けて…
まっ、とりあえず、あいさつに向かいますか。
「王様、ルーベン様、ご機嫌麗しゅう存じます。本日はこの様な機会に立ち合わせて頂きありがたく存じます」
「よい。しかし、久しいなジェシカ嬢。もう体の方は問題ないのか?」
おっと、そうだった。社交界では、ジェシカは体が弱い設定だった。
「えぇ、お心遣い痛みいります。本日は調子がいいようです」
「そうか、令嬢にこのような場所、許せよ」
「いえ、事情は心得ておりますので。心配には及びません」
「では、ジェシカ嬢、先日領主より親展があった内容についてだ。そなたが本当に古代語を話せるか否か、真否を問いただす。準備はよいか?」
あ~、そういう体ね。まぁ、表向きな理由は必要か。
「はい。いち令嬢の戯言を信じて頂き、さらには王様自ら検分いただける事、恐悦至極にございます」
「もし本当なら、国にとってとても有意義な事であるゆえだ。古代語の研究は何百年経っても、まだまだ序盤であるからな。しかも話せるとなると…」
クイっとエド様が顎で合図をする。私は、その場で礼をし、やっとグランド様の方へ向かう。
ロダン、リット、ランド、マーサが私の周りを固めている。少し歩くと、光が差し込むあの開けた場所にグランド様が寝そべっていた。
「グランド様、お久しぶりです。ジェシカです」
グランド様は寝そべったまま片目をゆっくり開け私を確認する。
『おぉ、久しいな。魔力も安定しているな、よしよし』
ん? あの時、ごっそり持っていかれた魔力のことかな?
「えぇお陰様で。って、あの後、私倒れたんですからね、もう! それより、本日はお願いがございまして」
『エドワードから聞いておる。どれ見せてみろ』
私は袖を上げて手首を見せる。するとなぜかグランド様は笑い出した。
『ふぉっふぉっふぉっ… あはっ、ははははは』
???
『ジェ、ジェシカ。お前はそんな歳でもイタズラするのか? 大した娘だ、お転婆なのか?』
「え? お転婆とか… グランド様、いきなり何ですか! もう、みんな見てるし~恥ずかしいから笑うのやめて下さい~!」
ロダンは目を丸くしキョトンとしている。リットとランドも不意をつかれたのか、『ハッ』と一息遅く剣や杖に手を置いた。
『あはは、そう構えるな、後ろの者たち。ちと面白かっただけだ。どれどれ』
と、改めて私の手首を見るグランド様。竜なので表情が分かりづらいけど、心なしか目が笑っているように見える。でも、ロダンたちは声が聞こえないので、『ゴー、ガー』と吠えているように見えてるのか困惑顔だ。
『これは「お仕置きの輪」だな。見たところ、あと十四、五日か?』
「やっぱり! あと二週間もあるのか… これって解呪できませんか?」
『解呪とな? 呪いの類ではないからな… しばらくすれば自然に解けるが? 何、イタズラの代償なんじゃ、甘んじて受ければいいではないか』
「違います! 誤解です! 私、知らない人にいきなりこの魔法をかけられて… イタズラとかしてないんです」
『知らぬ者に仕掛けられた? どうしてだ? この魔法は親が子にするお仕置き程度なのだが…』
「わかりません。本当に意味不明で… こんな魔法、今の世には存在しないんです。なので困ってしまって。グランド様、どうにかなりませんか?」
しゅんとする私を少しかわいそうに思ったのか、『ふむ』とグランド様は何かを考え始めた。
『ジェシカ、カズキ・サカイと言う魔法使いは知っているか?』
!!!
「知ってるも何も! 最近、彼の手記を拝見しました。その中に『お仕置きの輪』についての記載があったんです! それで『神竜の角』と言う魔法が書かれていて、どうにか繋がりがあるんじゃないかって、グランド様をお尋ねしたんです」
『そうか… その、カズキは神の使いで偉大な魔法使い… いや、魔法創作者と言った方がいいのか。色々な魔法を生み出していたのだが…』
グランド様は少しだけ目を伏せて思い馳せている。
「ん? グランド様? どうしました?」
『… いや。今はジェシカの問題だな。その魔法、この国なら、南の方に『女神の泉』があるのを知っておるか?』
地理感が… 私にはさっぱりだ。と、後ろのロダンに聞いてみる。
「ロダン、『女神の泉』って知ってる?」
いきなり振られたロダンだが、静かに頷く。
「グランド様失礼しました。身内が知っているようです」
『それなら話が早い。そこに行って、湖に向かい『ホセミナ様、許して下さい。もう、しません』と言えば輪は消える』
そんな事でいいの? って、あ~。普通は泉までわざわざ行ってまでどうにかしようとしない、か。
そうだよね。自然に解けるならそっちを選ぶか。まぁ、解き方がわかっただけでもいいよね。
「グランド様! ありがとうございます!」
『よいよい』
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