107 / 135
2章 魔法使いとストッカー
42 グランド様と話そう
しおりを挟む
「ジェシカ? すまないがこちらへ一旦来てもらえるか~?」
少し離れたルーベン様が大きな声で私を呼ぶ。
「すみません。少しだけ席を外しますね?」
『あぁ。しかし、すぐにここを離れようと思うから早くしてくれ』
「どこかへ行かれるのですか?」
『いや… ただ離れた方が良いと考えた』
「わかりました。では早く済ませます」
私は早足でルーベン様達の元へ向かう。
「どうかされましたか?」
「途中から話し声が聞こえたんだが、ジェシカの声しか分からなくてな… その、会話をしていたのか?」
「あぁ、そうです。直接竜の声が聞こえる様になりまして。後で報告しますよ?」
「そうか。で? 我々が近づいても大丈夫そうだろうか?」
「恐らく大丈夫です。そうだ! 一緒に竜の元へ行きましょう、アダム様も。少し竜と話をしなければならない件がありますので」
腕を組んで後ろで待機していたアダム様が声を出す。
「国の案件か?」
「いえ、これからの事です」
ルーベン様とアダム様は顔を見合わせ頷く。決まったね。
ぞろぞろと護衛を連れて、私達は再び竜の元へ戻る。
「グランド様、お待たせいしました。こちらはこの国の第一王子のルーベン様、宰相のアダム様です」
2人は最上の礼をしてグランド様の足元に傅く。
『ほぉ~、サイヤスの子孫か。少し目元が似ているか?』
「サイヤス?」
ルーベン様は『はっ』となって顔を上げる。
『この国の初代の国王だ』
「ジェシカ? サイヤスと言ったか?」
あ~、そうだった。声が聞こえるのは私だけだった。
「あ~、ちょっと待って下さいルーベン様。グランド様、他の者にもあなた様の声は届きませんか?」
この3角会話、この先続くかと思うと正直面倒臭い。
『そうだなぁ、サイアスの子孫のルーベンは可能性はあるが… 魔力が高くなければ恐らく無理だ』
「魔力量か… とりあえず、話せる様になるにはどうすればいいのでしょう?」
『我が魔力を送るのは危険だから、我に送ってみるといい。先程のジェシカの様にな。あぁ、すまぬ、先程は吸い取ったんだった。ははは』
はははじゃ無いよ。結構しんどいんですけど?
「わかりました。ルーベン様。こちらへ」
ルーベン様は恐る恐るグランド様の目の前にやって来る。ちょっと腰が引けている。
「会話が出来る様になるかは分からないそうですが、一度グランド様にあなたの魔力を送ってみて下さい。上手く行けば会話が出来る様になるそうです」
ルーベン様はゴクリと喉が鳴る。そろっとグランド様の額に手を置いて魔力を流した。
『どうだ? ルーベン、我の声は聞こえるか?』
手を離してじっと手を見ていたルーベン様が、グランド様の声が聞こえたのかびっくりしている。成功かな?
「はい。聞こえます! 頭の中に響いています!」
『よし。で? ジェシカ、どうするのだ? 我は先程も言った様に離れた方が良いだろう?』
「いえ。少し時間を頂けないでしょうか? すぐに経つ理由はありませんよね?」
『まぁ、そうだが… こやつらがこの洞窟の外で逗留しているのは知っている。我は邪魔だろう? 何度か攻撃されたしな』
「じゃ、邪魔などと! そんな事は決してございません。グランド様、実はあなた様がどの様なご気性で、どの様な目的でここに居らっしゃるのか分からなかったので、様子を見させて頂いておりました。攻撃した事、誠に申し訳ございません」
『いいさ。そう言う事なら話でもしようか? お前達は何が知りたい?』
いきなり話を振られてルーベン様は焦っている。ふふふ、いつもスカしてるのに不思議な感じ。
「ちょっと待って下さいね。アダム様? グランド様が何か質問はないかって言ってますけど?」
やっと、順番が回ってきたアダム様はグランド様を真っ直ぐ見つめて端的に答える。
「私はお声が聞こえませんので、一方的に話します事お許し下さい。まず、負傷された経緯。第2にこれからどうされるのか。第3に国へ、王宮へお越し下さる事は可能か。お答え出来る範囲で結構です、よろしくお願い致します」
お~、流石。物怖じしないんだ。やるねアダム様。
『負傷の経緯は後でジェシカに聞くと良い。次はこれからどうするかか。未来の事か? それとも、今からどうするかと言う事なら、東北にある山を目指そうと思っている。以前居た『大山』にはもう戻れないしな。またヤツが来るかもしれない。最後は、王宮へ行っても良いが一時だけだ。人と神は関わるとロクな事がない。これは経験上の事実だから了承して欲しい』
「かしこまりました。しかしアダム? 一度王宮へ来て頂いてすぐ帰すのは… 外聞的にどうなのだ?」
「いえ、ただ単に王と会って欲しかっただけです」
グランド様を呼び付けるとか。どんだけアダム様ってエド様中心?
う~ん。そうなると… そうだ!
「あの~、ちょっといいでしょうか? 少しの間、『一時』なら時間を割いて頂けるのですよね?」
『ん? あぁ』
「では、この洞窟に滞在されてはいかがでしょう? それならばややこしい事にもならないでしょう? 今は、グランド様が我々に敵意が無いと分かっていますし、今この洞窟は王族が精査している対象で立ち入り禁止です。ちょうどいい。この夏の間だけでも居てもらって、国側は色々話を聞いて、グランド様はこの水晶でしばらく療養すると言うのはいかがでしょう? 治ったとは言っても体力とかまだまだですよね?」
『しかし、それでは人に迷惑が…』
「迷惑など! ジェシカいい案だ。時間を頂けるのであれば、父上も視察としてここに来る事は可能だろうし」
「よし! グランド様どうでしょうか? ルーベン様もいいと仰ってます。アダム様はあぁ言いましたが、王宮に行って見せ物になるのも嫌でしょう? 欲深い人間に接触するのも煩わしいでしょう? 何より、人々に『竜』を認知されると今後の人生色々と面倒臭いですよ?」
『ぷははははは。今後の人生が面倒臭い? 我の心配か? 面白い人間だ。そうだな、療養してもいいなら1月程、この場所に居たい。その間に、話をするなら好きにして良い』
「「ありがとうございます」」
思わずハモってしまった私とルーベン様。
こうして、夏の間、竜のグランド様がこっそり洞窟に住む事になった。
ルーベン様は一旦外へ出て、体制を組み直すそう。少し遅れているもう一つの案件があるそうで、早々にこの場所から撤退して行く。
私は負傷の経緯と攻撃して来た魔法使いについて、これからエド様とアダム様に報告してから帰る。そう、領へ帰るぞ! 夏休みするぞ! おう!
てか、夏休みの自由研究、これにしちゃう? 『竜の生活』なんてね。
少し離れたルーベン様が大きな声で私を呼ぶ。
「すみません。少しだけ席を外しますね?」
『あぁ。しかし、すぐにここを離れようと思うから早くしてくれ』
「どこかへ行かれるのですか?」
『いや… ただ離れた方が良いと考えた』
「わかりました。では早く済ませます」
私は早足でルーベン様達の元へ向かう。
「どうかされましたか?」
「途中から話し声が聞こえたんだが、ジェシカの声しか分からなくてな… その、会話をしていたのか?」
「あぁ、そうです。直接竜の声が聞こえる様になりまして。後で報告しますよ?」
「そうか。で? 我々が近づいても大丈夫そうだろうか?」
「恐らく大丈夫です。そうだ! 一緒に竜の元へ行きましょう、アダム様も。少し竜と話をしなければならない件がありますので」
腕を組んで後ろで待機していたアダム様が声を出す。
「国の案件か?」
「いえ、これからの事です」
ルーベン様とアダム様は顔を見合わせ頷く。決まったね。
ぞろぞろと護衛を連れて、私達は再び竜の元へ戻る。
「グランド様、お待たせいしました。こちらはこの国の第一王子のルーベン様、宰相のアダム様です」
2人は最上の礼をしてグランド様の足元に傅く。
『ほぉ~、サイヤスの子孫か。少し目元が似ているか?』
「サイヤス?」
ルーベン様は『はっ』となって顔を上げる。
『この国の初代の国王だ』
「ジェシカ? サイヤスと言ったか?」
あ~、そうだった。声が聞こえるのは私だけだった。
「あ~、ちょっと待って下さいルーベン様。グランド様、他の者にもあなた様の声は届きませんか?」
この3角会話、この先続くかと思うと正直面倒臭い。
『そうだなぁ、サイアスの子孫のルーベンは可能性はあるが… 魔力が高くなければ恐らく無理だ』
「魔力量か… とりあえず、話せる様になるにはどうすればいいのでしょう?」
『我が魔力を送るのは危険だから、我に送ってみるといい。先程のジェシカの様にな。あぁ、すまぬ、先程は吸い取ったんだった。ははは』
はははじゃ無いよ。結構しんどいんですけど?
「わかりました。ルーベン様。こちらへ」
ルーベン様は恐る恐るグランド様の目の前にやって来る。ちょっと腰が引けている。
「会話が出来る様になるかは分からないそうですが、一度グランド様にあなたの魔力を送ってみて下さい。上手く行けば会話が出来る様になるそうです」
ルーベン様はゴクリと喉が鳴る。そろっとグランド様の額に手を置いて魔力を流した。
『どうだ? ルーベン、我の声は聞こえるか?』
手を離してじっと手を見ていたルーベン様が、グランド様の声が聞こえたのかびっくりしている。成功かな?
「はい。聞こえます! 頭の中に響いています!」
『よし。で? ジェシカ、どうするのだ? 我は先程も言った様に離れた方が良いだろう?』
「いえ。少し時間を頂けないでしょうか? すぐに経つ理由はありませんよね?」
『まぁ、そうだが… こやつらがこの洞窟の外で逗留しているのは知っている。我は邪魔だろう? 何度か攻撃されたしな』
「じゃ、邪魔などと! そんな事は決してございません。グランド様、実はあなた様がどの様なご気性で、どの様な目的でここに居らっしゃるのか分からなかったので、様子を見させて頂いておりました。攻撃した事、誠に申し訳ございません」
『いいさ。そう言う事なら話でもしようか? お前達は何が知りたい?』
いきなり話を振られてルーベン様は焦っている。ふふふ、いつもスカしてるのに不思議な感じ。
「ちょっと待って下さいね。アダム様? グランド様が何か質問はないかって言ってますけど?」
やっと、順番が回ってきたアダム様はグランド様を真っ直ぐ見つめて端的に答える。
「私はお声が聞こえませんので、一方的に話します事お許し下さい。まず、負傷された経緯。第2にこれからどうされるのか。第3に国へ、王宮へお越し下さる事は可能か。お答え出来る範囲で結構です、よろしくお願い致します」
お~、流石。物怖じしないんだ。やるねアダム様。
『負傷の経緯は後でジェシカに聞くと良い。次はこれからどうするかか。未来の事か? それとも、今からどうするかと言う事なら、東北にある山を目指そうと思っている。以前居た『大山』にはもう戻れないしな。またヤツが来るかもしれない。最後は、王宮へ行っても良いが一時だけだ。人と神は関わるとロクな事がない。これは経験上の事実だから了承して欲しい』
「かしこまりました。しかしアダム? 一度王宮へ来て頂いてすぐ帰すのは… 外聞的にどうなのだ?」
「いえ、ただ単に王と会って欲しかっただけです」
グランド様を呼び付けるとか。どんだけアダム様ってエド様中心?
う~ん。そうなると… そうだ!
「あの~、ちょっといいでしょうか? 少しの間、『一時』なら時間を割いて頂けるのですよね?」
『ん? あぁ』
「では、この洞窟に滞在されてはいかがでしょう? それならばややこしい事にもならないでしょう? 今は、グランド様が我々に敵意が無いと分かっていますし、今この洞窟は王族が精査している対象で立ち入り禁止です。ちょうどいい。この夏の間だけでも居てもらって、国側は色々話を聞いて、グランド様はこの水晶でしばらく療養すると言うのはいかがでしょう? 治ったとは言っても体力とかまだまだですよね?」
『しかし、それでは人に迷惑が…』
「迷惑など! ジェシカいい案だ。時間を頂けるのであれば、父上も視察としてここに来る事は可能だろうし」
「よし! グランド様どうでしょうか? ルーベン様もいいと仰ってます。アダム様はあぁ言いましたが、王宮に行って見せ物になるのも嫌でしょう? 欲深い人間に接触するのも煩わしいでしょう? 何より、人々に『竜』を認知されると今後の人生色々と面倒臭いですよ?」
『ぷははははは。今後の人生が面倒臭い? 我の心配か? 面白い人間だ。そうだな、療養してもいいなら1月程、この場所に居たい。その間に、話をするなら好きにして良い』
「「ありがとうございます」」
思わずハモってしまった私とルーベン様。
こうして、夏の間、竜のグランド様がこっそり洞窟に住む事になった。
ルーベン様は一旦外へ出て、体制を組み直すそう。少し遅れているもう一つの案件があるそうで、早々にこの場所から撤退して行く。
私は負傷の経緯と攻撃して来た魔法使いについて、これからエド様とアダム様に報告してから帰る。そう、領へ帰るぞ! 夏休みするぞ! おう!
てか、夏休みの自由研究、これにしちゃう? 『竜の生活』なんてね。
22
お気に入りに追加
6,239
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。