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2章 魔法使いとストッカー
35 新しい料理
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「あ~!!!やっと終わった!」
教室で大声をあげて背伸びしているのはマックス君だ。
「ふ~。本当に虫食い問題だったな。ロッド先生ったら50問も出す?」
メリッサ様はプンプンしながら筆記用具を片付けている。
「まぁまぁ。1個2点だからわかりやすいじゃん。俺はほぼ書けたしね~」
と、フィン君は得意げだ。
1学期の仕上げ、テストが今日終わった。あと1週間で夏休みだ。ひゃっほい!
「ねぇねぇ。みんなは夏休みはどうするの?」
メリッサ君が駆け寄って来た。
「そうね~。私は領へ帰るわ」
「そっか。私も帰るんだけど、その前にどこか遊びに行かない?お土産も買いたいし」
いいね~!
「行く行く!」
マックス君は速攻話に乗って来る。
「え~、誘ってないんだけど~。私はジェシカ君を誘ったの」
え~っとマックス君がしょんぼりしている。
「じゃぁ、みんなで行くのはどうかしら?」
と、私が声をかけると、遠くの席のクラスメイトまでのほとんどが手を挙げて話に加わって来た。
まずい。これは想定外だ。2学期の対抗戦の練習でクラスが一丸となったはいいけど、仲良しなのはいいんだよ。いいんだけど、多過ぎない?
「ちょっと待って。。。みんなで行ける遊び場なんてあったかしら?」
ワイワイしているみんなには私の声が届いていない。
「じゃぁ、みんなで歌劇でも見に行く?」
「え~、みんなで城下町を探索しようよ!」
「私は王立博物館とかいいと思う」
「そこは1年の校外学習で行っただろう?それよりチュロスを食べに行こうぜ!」
ワイワイ、ガヤガヤ。
「どうしよう。。。ミーナ君。これってロッシーニに絶対怒られるよね?」
「そうですね。どうしましょうか」
ミーナ君もどうしたら収拾がつくかわからないみたいだ。オロオロしている。
パン!大きな拍手にみんなが一瞬で黙る。
「クラス全員だから大人数だ。21領主の方もいるんだ。だから、演習で使っている湖にピクニックへ行こう!その日は演習なしでさ!より一層、親睦を深めようじゃないか!」
と、副主将のウィリアム君が話をまとめてくれた。
流石。みんなもそれでいいみたいでうんうんと頷いている。
「ジェシカ君もメリッサ君も学校裏の湖ならお家の方も問題ないだろう?」
「そうね。それなら許可が降りそうだわ」
私はそれでいいと返事をする。
「そうね。私もいいと思うわ」
メリッサ君は私だけにこそっと耳打ちした。
「今度、ゆっくり城下町へ行きましょうね」
「えぇ」
それからクラスのみんなでピクニックの話で盛り上がった。
私とメリッサ君はなぜか料理担当になってしまった。って、用意するだけだけど。って、うちの料理人達がだけど。
「ありがとう。急な事なのに昼食を引き受けてくれて。楽しみだな~21領主の料理!」
「そうだよね~。普段口にした事のない豪華な物が出て来たりして」
おいおい。普通だよ。あんまりハードル上げないで。
メリッサ君も同様みたいで『普通だよ』と、顔を引きつりながら言って回っている。
は~。うちの料理人って、平民なんだけど。。。そんなにみんなと変わらないと思うよ?いいのかな?
「ただいま。ロダン、学校の最後の日なんだけど、午前中の修了式が終わったら午後はクラスのみんなでピクニックに行くことになったわ。しかもお昼ご飯担当よ。。。急なんだけどお願いできる?」
「おや?ピクニックですか?学校行事ではなく?」
「えぇ。うちのクラスって仲が良いみたいで。。。なぜかみんなで行く事になってしまって。。。そしたらみんなが21領主のご飯が食べたいって。。。ごめんね」
両肩を上げてシュンとする。
「おやおや、それはまた。。。21領主の料理ですか。。。そんな大層な事をまた」
ロダンは呆れながらも、顎に手を当てもう計画をしてくれている。
「そうよね~。は~。それと、私の担当は『昼食』よ。デザートはメリッサ様が担当してくれるの」
「そうですか。。。これは半端な事はできませんね。場所と日時は決まっているのですね?では持ち運びが出来るサンドイッチの様なものが良いでしょう。今からですと、厨房の設営など学校の許可が下りないでしょうしね」
「本当にごめんなさい。無理をさせるわ」
「いえいえ。それはそうと、お嬢様はサンドイッチ以外で何か食べたいものはありますか?」
サンドイッチ以外かぁ。。。何だろう?
ハンバーガとか?って、こっちにあるのかな?てか、これって21領主らしかなぬよね?
「お上品な物がいいのかな?」
「屋外でピクニックですし、それほど品格は必要ないかと。何か思いつきましたか?」
あ~!わざとだ。ニヤってしてる!もしかして、ロダンってば思いつきを待っている?
「そうね~。異なる世界だと、ファーストフードって言うのがあってね、値段が安くて調理が早くてお手軽な感じの。今回、使えそうだけど。。。でも『21領主の料理』には当てはまらないと思うのよ。どうしよう」
「新しい商品として出せばいかがです?21領主の料理としてではなくて、ロンテーヌ領の新商品として」
う~ん。料理無双しちゃう?無双でもないのか。。。
「そうねぇ~。うちの商品のラインは下位貴族や平民向けだから、そうゆう事ならちょうどいいのかな?」
「大丈夫です。新商品の試食をお願いする感じでいかがでしょうか?」
ロダンの中ではもう決定している様だ。聞いてもないのに本当に大丈夫?
「そう?何がいいのか。。。まずはサンドイッチより肉々しいハンバーガー?とか?あとは、ラップサンドかな?」
う~ん。私的には本当はおにぎりとかの和風お弁当がいいんだけどね。米がないんだよね~。
「ほぉ~。サンドイッチにこだわらなくてもいいんですよ?」
「う~ん。でも大人数で手軽にっとなると、サンドイッチだよね?あんまり大口を開けて食べるのもダメじゃない?」
「そうですね。女性には厳しいですね」
「一口サイズのサンドイッチと唐揚げやフライドポテトとかにする?」
「唐揚げですか?初めて聞きます」
OH!唐揚げないのか。これはいいかも!唐揚げって子供から大人まで誰でも好きだしね!
「じゃぁ、新商品は『唐揚げ』にしよう!簡単だからミラーにもすぐに出来るわ!」
そうだ!前世での屋台の唐揚げやさんみたいに、串に刺せば食べ歩きできるじゃん!よしよし。
「では、あとでレシピをお願いします。お嬢様はレシピがわかりますよね?」
「えぇ。異なる世界では家族の為に毎日料理をしていたから!まかせて!」
これは、面白くなってきたぞ!
唐揚げ~。チーズ入りとかピリ辛とかしてみる?ふふふ。
「あっ!でも、名前が違うだけで同じ様な物がすでにあるかもしれないわ。どうしよう」
「では、簡単にご説明願います」
「わかったわ。唐揚げってね、鶏のモモ肉か胸肉が要るの。一口大に切りそろえて、調味料とあえて油で揚げるのよ」
「揚げるのですか?」
「えぇ。細かい事を言うと、出来上がりは小麦粉の衣が肉を包み込んで、噛むと肉汁がジュワッとするのが美味しいの」
ん?とハテナなロダンです。
「では、ミラーと一度作ってみましょうか?その方が早いかも。時間がないし、明日はどう?鶏肉を用意して欲しいわ。あと、書き出すから調味料も」
「そうですね。では、明日、学校からお帰りになってから作りましょう。時間はいかほどかかりますか?」
「2~3人分なら1時間もかからないわ。本当は調味料を肉に漬け込んだ方がいいのだけれど。それは追々って事で」
では決まりですね!と、ロダンは早速厨房へ向かって行った。
「お嬢様~。私も食べてみたいです!明日、お手伝いしてもいいですか?」
私達の会話を聞いていたユーリが助手に立候補してくる。
「クスクスクス。いいわよ。ユーリは食べるのが好きなのかしら?」
「はい!育ち盛りですから!」
ははは。もう20代だよね?育ち盛りって。ユーリはバンザイして喜んでいる。
どうか調味料が在りますように!醤油の代わりも考えないとね!
教室で大声をあげて背伸びしているのはマックス君だ。
「ふ~。本当に虫食い問題だったな。ロッド先生ったら50問も出す?」
メリッサ様はプンプンしながら筆記用具を片付けている。
「まぁまぁ。1個2点だからわかりやすいじゃん。俺はほぼ書けたしね~」
と、フィン君は得意げだ。
1学期の仕上げ、テストが今日終わった。あと1週間で夏休みだ。ひゃっほい!
「ねぇねぇ。みんなは夏休みはどうするの?」
メリッサ君が駆け寄って来た。
「そうね~。私は領へ帰るわ」
「そっか。私も帰るんだけど、その前にどこか遊びに行かない?お土産も買いたいし」
いいね~!
「行く行く!」
マックス君は速攻話に乗って来る。
「え~、誘ってないんだけど~。私はジェシカ君を誘ったの」
え~っとマックス君がしょんぼりしている。
「じゃぁ、みんなで行くのはどうかしら?」
と、私が声をかけると、遠くの席のクラスメイトまでのほとんどが手を挙げて話に加わって来た。
まずい。これは想定外だ。2学期の対抗戦の練習でクラスが一丸となったはいいけど、仲良しなのはいいんだよ。いいんだけど、多過ぎない?
「ちょっと待って。。。みんなで行ける遊び場なんてあったかしら?」
ワイワイしているみんなには私の声が届いていない。
「じゃぁ、みんなで歌劇でも見に行く?」
「え~、みんなで城下町を探索しようよ!」
「私は王立博物館とかいいと思う」
「そこは1年の校外学習で行っただろう?それよりチュロスを食べに行こうぜ!」
ワイワイ、ガヤガヤ。
「どうしよう。。。ミーナ君。これってロッシーニに絶対怒られるよね?」
「そうですね。どうしましょうか」
ミーナ君もどうしたら収拾がつくかわからないみたいだ。オロオロしている。
パン!大きな拍手にみんなが一瞬で黙る。
「クラス全員だから大人数だ。21領主の方もいるんだ。だから、演習で使っている湖にピクニックへ行こう!その日は演習なしでさ!より一層、親睦を深めようじゃないか!」
と、副主将のウィリアム君が話をまとめてくれた。
流石。みんなもそれでいいみたいでうんうんと頷いている。
「ジェシカ君もメリッサ君も学校裏の湖ならお家の方も問題ないだろう?」
「そうね。それなら許可が降りそうだわ」
私はそれでいいと返事をする。
「そうね。私もいいと思うわ」
メリッサ君は私だけにこそっと耳打ちした。
「今度、ゆっくり城下町へ行きましょうね」
「えぇ」
それからクラスのみんなでピクニックの話で盛り上がった。
私とメリッサ君はなぜか料理担当になってしまった。って、用意するだけだけど。って、うちの料理人達がだけど。
「ありがとう。急な事なのに昼食を引き受けてくれて。楽しみだな~21領主の料理!」
「そうだよね~。普段口にした事のない豪華な物が出て来たりして」
おいおい。普通だよ。あんまりハードル上げないで。
メリッサ君も同様みたいで『普通だよ』と、顔を引きつりながら言って回っている。
は~。うちの料理人って、平民なんだけど。。。そんなにみんなと変わらないと思うよ?いいのかな?
「ただいま。ロダン、学校の最後の日なんだけど、午前中の修了式が終わったら午後はクラスのみんなでピクニックに行くことになったわ。しかもお昼ご飯担当よ。。。急なんだけどお願いできる?」
「おや?ピクニックですか?学校行事ではなく?」
「えぇ。うちのクラスって仲が良いみたいで。。。なぜかみんなで行く事になってしまって。。。そしたらみんなが21領主のご飯が食べたいって。。。ごめんね」
両肩を上げてシュンとする。
「おやおや、それはまた。。。21領主の料理ですか。。。そんな大層な事をまた」
ロダンは呆れながらも、顎に手を当てもう計画をしてくれている。
「そうよね~。は~。それと、私の担当は『昼食』よ。デザートはメリッサ様が担当してくれるの」
「そうですか。。。これは半端な事はできませんね。場所と日時は決まっているのですね?では持ち運びが出来るサンドイッチの様なものが良いでしょう。今からですと、厨房の設営など学校の許可が下りないでしょうしね」
「本当にごめんなさい。無理をさせるわ」
「いえいえ。それはそうと、お嬢様はサンドイッチ以外で何か食べたいものはありますか?」
サンドイッチ以外かぁ。。。何だろう?
ハンバーガとか?って、こっちにあるのかな?てか、これって21領主らしかなぬよね?
「お上品な物がいいのかな?」
「屋外でピクニックですし、それほど品格は必要ないかと。何か思いつきましたか?」
あ~!わざとだ。ニヤってしてる!もしかして、ロダンってば思いつきを待っている?
「そうね~。異なる世界だと、ファーストフードって言うのがあってね、値段が安くて調理が早くてお手軽な感じの。今回、使えそうだけど。。。でも『21領主の料理』には当てはまらないと思うのよ。どうしよう」
「新しい商品として出せばいかがです?21領主の料理としてではなくて、ロンテーヌ領の新商品として」
う~ん。料理無双しちゃう?無双でもないのか。。。
「そうねぇ~。うちの商品のラインは下位貴族や平民向けだから、そうゆう事ならちょうどいいのかな?」
「大丈夫です。新商品の試食をお願いする感じでいかがでしょうか?」
ロダンの中ではもう決定している様だ。聞いてもないのに本当に大丈夫?
「そう?何がいいのか。。。まずはサンドイッチより肉々しいハンバーガー?とか?あとは、ラップサンドかな?」
う~ん。私的には本当はおにぎりとかの和風お弁当がいいんだけどね。米がないんだよね~。
「ほぉ~。サンドイッチにこだわらなくてもいいんですよ?」
「う~ん。でも大人数で手軽にっとなると、サンドイッチだよね?あんまり大口を開けて食べるのもダメじゃない?」
「そうですね。女性には厳しいですね」
「一口サイズのサンドイッチと唐揚げやフライドポテトとかにする?」
「唐揚げですか?初めて聞きます」
OH!唐揚げないのか。これはいいかも!唐揚げって子供から大人まで誰でも好きだしね!
「じゃぁ、新商品は『唐揚げ』にしよう!簡単だからミラーにもすぐに出来るわ!」
そうだ!前世での屋台の唐揚げやさんみたいに、串に刺せば食べ歩きできるじゃん!よしよし。
「では、あとでレシピをお願いします。お嬢様はレシピがわかりますよね?」
「えぇ。異なる世界では家族の為に毎日料理をしていたから!まかせて!」
これは、面白くなってきたぞ!
唐揚げ~。チーズ入りとかピリ辛とかしてみる?ふふふ。
「あっ!でも、名前が違うだけで同じ様な物がすでにあるかもしれないわ。どうしよう」
「では、簡単にご説明願います」
「わかったわ。唐揚げってね、鶏のモモ肉か胸肉が要るの。一口大に切りそろえて、調味料とあえて油で揚げるのよ」
「揚げるのですか?」
「えぇ。細かい事を言うと、出来上がりは小麦粉の衣が肉を包み込んで、噛むと肉汁がジュワッとするのが美味しいの」
ん?とハテナなロダンです。
「では、ミラーと一度作ってみましょうか?その方が早いかも。時間がないし、明日はどう?鶏肉を用意して欲しいわ。あと、書き出すから調味料も」
「そうですね。では、明日、学校からお帰りになってから作りましょう。時間はいかほどかかりますか?」
「2~3人分なら1時間もかからないわ。本当は調味料を肉に漬け込んだ方がいいのだけれど。それは追々って事で」
では決まりですね!と、ロダンは早速厨房へ向かって行った。
「お嬢様~。私も食べてみたいです!明日、お手伝いしてもいいですか?」
私達の会話を聞いていたユーリが助手に立候補してくる。
「クスクスクス。いいわよ。ユーリは食べるのが好きなのかしら?」
「はい!育ち盛りですから!」
ははは。もう20代だよね?育ち盛りって。ユーリはバンザイして喜んでいる。
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