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1章 ロンテーヌ兄妹
日記 ケイトの1日
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「ねぇ。ケイト。よく辞めないよね。どうしてか聞いていい?」
ある日エリが就寝前に尋ねてきた。エリと私はお嬢様付き同士なので城の部屋は同室だ。
「ええ。でもあなたもよね?」
多分、危険な目に会ったのになぜ辞めないのかと聞いているのだろう。私は質問に質問で返す。
「あぁ。。。私はね、お嬢様が好きなの。主人としても尊敬しているわ。ミランに誘われた時はそんな上手い話はないと思ったわ。でもあの時は、王室のお客様の上流貴族を相手にするのが嫌にもなっていたの。。。『新人侍女なのにドレスに関われる仕事!なんていい職場なんだ』と飛びついたのよ。実際、領へ来てみれば公爵家のお嬢様のドレスや宝石、化粧まで全てを担当出来たからね。すんごく、うれしかったし楽しかったのよ。しかも、お嬢様は気さくな優しい方だしね。こんな破格な条件の職場はこの先ないと思うわ」
「あぁ。大体のご令嬢は。。。ちょっと違うものね」
私は髪を梳かしながらエリの話に相槌を打つ。
「そうよ!私が王城で客室担当していた時、色々なご令嬢やご婦人を見てきたけど。。。ウチのお嬢様ってなんて言うか、庶民的?なんか上下を感じさせないと言うか、主従の間にある壁が一切見えないのよね。でも、公式の場では公爵家のご令嬢然とした物腰でしょう?好きなんだけど不思議な方よね」
「ふふ。そうね。お嬢様は完璧のようで、少し抜けている所もあって何だか放っておけないのよね」
「わかるわかる。だからね、あんな目に巻き込まれたけど、実際私は怪我とかしてないし。。。お嬢様の方が苦しい思いをしたじゃない?あの時、私達に辛く当たるわけでもなく、癇癪も起こさない。。。なんだか、今にもガラスの様にパリンと壊れそうでヒヤヒヤしてたのよ。一人で問題を消化しようとしてる姿を見ると。。。少しでも助けになりたいと思ってしまうのよね~。あの、お嬢様の家族の前や領でしか見せない笑顔を取り戻したくてさ。。。だから、私はまだまだお嬢様の近くでがんばりたいわ」
「そうね。。。あの笑顔は癒されるわよね」
私は、屈託のないお嬢様の笑顔を思い出す。領に帰ってきて3ヶ月。大分心の傷は癒えてきているみたいで、お嬢様は笑顔が増えたけど。。。どこか冷めた感じの。。。大人になったと言えばいいのか。。。
「で?ケイトはなぜ辞めないの?」
エリはまだ諦めていなかった。ふふ。
「私?私は。。。長くなるからまた今後にするわ」
「え~。いいのに。。。でも、明日は早いもんね。今度絶対話してよ!」
「はいはい」
私達は明かりを消し眠りについた。
翌日は、新しく入った侍女達の仕事ぶりをこそっと見て周った。もう3ヶ月だ、そろそろ得手不得手、性格などが出てくる。お嬢様に相応しい、かつ私達と合う人を探さなきゃならない。
モニークは子爵家3女で、所作がきれいで刺繍が上手。ただ、実家が裕福な商家の為か『貴族』を少し鼻にかけている所がある。う~ん。
イボンヌは男爵家長女で、水魔法が得意。ちょっとそそっかしいのが目に付くが、真面目に仕事に取り組むその姿勢は好感が持てる。。。ドジが治れば可能性もあるんだけど。。。
ユーリは元子爵家長女で今は平民。私と同じく魔法が使えない。その代わり、護身術に長けていた。それとナイフ投げ。すぱすぱとナイフを投げては全部的に当てていた。侍女というより護衛に近い。。。ま~、強いのはいい事だけどね。他が丸っと出来ないのよね。。。
あと他に3名ほど見習いで来ている。この中で半分を王都屋敷へ行かせる。そこでは、家令夫人がさらにふるいにかけ、王都屋敷専用のお嬢様付き侍女をさせるそう。
「う~ん。迷うな。。。領に3名残すにしても。。。モニークは王都屋敷勤務がいいと希望していたしな。。。」
あっ!ロダン様に相談しよう。お嬢様付きの従者だからきっといい案を持ってるはず。私は、ロダン様の元へ向かった。
「裏庭にいらしたのですね。少しお話してよろしいでしょうか?」
「はい。立ったままでよければ」
ロダン様はお嬢様を少し離れた所から警備していた。
当のお嬢様はロック爺とランド様と長ウリ畑で話をしている。
「ええ。新しく入れる領の侍女3名なのですが、選考で悩んでいまして。。。」
「あぁ、そろそろ決める時期でしたね」
「はい。2名は決まったのですが、最後の一人を悩んでいます。おまけに、誰をお嬢様付きにするかも悩んでいます。それぞれ得意分野が全く異なりまして。。。比較が出来ないのです。それに、主従関係は不足分を補うと関係が良好になりやすいと聞いております。。。そうなると、全てお嬢様には必要な気がして来て。。。何でもある事に超した事はないと思うのです。いかがでしょう?」
ロダン様は一瞬だけ私を見ると、またお嬢様に視線を戻した。
「なぜ悩むんです?そもそも、その『補い合う』と言う考え方がわかりません。騎士が戦いの場でパートナーに求めたり、仕事の上司部下の関係ならまだ『補い合う』はわかりますが。。。主従関係で補い合ったら、お互いが成長しませんよ。。。恐らくですが、それは王都の一般的な貴族に仕える侍女の心得では?公の場で自分のお嬢様が恥をかかないように、侍女を、不足を補える者を配置すると言うモノでしょう?違いますか?」
「そうですね。。。そう先輩には教えて頂きました」
「そもそも、選考基準が間違っています。だいたい、お嬢様に敵う者などいないのですよ。頭脳にしても所作やマナーにしても。お嬢様は社交界では公爵令嬢然とされています。あの王様や宰相様と軽口を話すような方ですよ。実際、新年の夜会ではボロは一切出ませんでしたし。ケイト、自分のお嬢様をきちんと分析しなさい。その上で、ジェシカお嬢様に合う侍女を選考する事ですね」
そうだわ。。私ったら、ちょっと気負っていたのかもしれないわ。。。お嬢様の為に考えていた事が、いつの間にか一般常識に当てはめすぎて見失う所だった。。。さすがロダン様ね。
「ありがとうございます。目が覚めました」
「いいえ。全てはお嬢様の為です」
ロダン様は、さっきの一瞬目が合った以外はずっとお嬢様を見ている。
私は一礼をし、また侍女達の仕事ぶりを観察しに戻る。
ロダン様もあの事件から少し変わられた。常にお嬢様の位置を把握し、いつもお嬢様を見つめている。お嬢様付きだから当たり前なんだろうけど。。。何だか、目つきと言うか、雰囲気と言うか。。。何かが違う気がする。
時折、腕が痛むのか治療の為、ランド様と王都へ行ってるらしい。お嬢様が時折チェロスを食べているので、恐らくその時のお土産だろう。『ロダンにもらったんだ~』と、お嬢様はうれしそうに報告してくれる。
「いけない、いけない」
私は頭をふりふりし、ロダン様の事を考えるのを止めた。今は侍女の選考よ!
さっきのロダン様のアドバイスだと、侍女同士で不足分を補えば、お嬢様が快適に日々を過ごせると言う事よね。私は記憶力と所作やマナーに自信がある。エリは女性に必要なおしゃれ関係。あとは。。。何がいるかな?
「あっ!」
私は、やっとお嬢様に合う人を見つけた!
急いで事務室に向かい選考書類をまとめる。ついでに王都行きの3名も決めた。
「よし!決まった!これでお嬢様の周りは完璧よ!」
ピタッとはまったパズルのような答えを導き出した自分を褒めてやりたくなる。こんな時は夜寝る前にちょっとだけ。ちょっとだけ、寝酒で乾杯ね。ふふふ。
私は事務室を出て、決定した侍女の元へと向かった。
彼女はちょうどシーツを大量に持ってお嬢様の部屋へ向かっている途中だった。
私は両手がふさがっている彼女の肩を叩く。
「ちょっといい?ユーリ?話があるのよ」
ある日エリが就寝前に尋ねてきた。エリと私はお嬢様付き同士なので城の部屋は同室だ。
「ええ。でもあなたもよね?」
多分、危険な目に会ったのになぜ辞めないのかと聞いているのだろう。私は質問に質問で返す。
「あぁ。。。私はね、お嬢様が好きなの。主人としても尊敬しているわ。ミランに誘われた時はそんな上手い話はないと思ったわ。でもあの時は、王室のお客様の上流貴族を相手にするのが嫌にもなっていたの。。。『新人侍女なのにドレスに関われる仕事!なんていい職場なんだ』と飛びついたのよ。実際、領へ来てみれば公爵家のお嬢様のドレスや宝石、化粧まで全てを担当出来たからね。すんごく、うれしかったし楽しかったのよ。しかも、お嬢様は気さくな優しい方だしね。こんな破格な条件の職場はこの先ないと思うわ」
「あぁ。大体のご令嬢は。。。ちょっと違うものね」
私は髪を梳かしながらエリの話に相槌を打つ。
「そうよ!私が王城で客室担当していた時、色々なご令嬢やご婦人を見てきたけど。。。ウチのお嬢様ってなんて言うか、庶民的?なんか上下を感じさせないと言うか、主従の間にある壁が一切見えないのよね。でも、公式の場では公爵家のご令嬢然とした物腰でしょう?好きなんだけど不思議な方よね」
「ふふ。そうね。お嬢様は完璧のようで、少し抜けている所もあって何だか放っておけないのよね」
「わかるわかる。だからね、あんな目に巻き込まれたけど、実際私は怪我とかしてないし。。。お嬢様の方が苦しい思いをしたじゃない?あの時、私達に辛く当たるわけでもなく、癇癪も起こさない。。。なんだか、今にもガラスの様にパリンと壊れそうでヒヤヒヤしてたのよ。一人で問題を消化しようとしてる姿を見ると。。。少しでも助けになりたいと思ってしまうのよね~。あの、お嬢様の家族の前や領でしか見せない笑顔を取り戻したくてさ。。。だから、私はまだまだお嬢様の近くでがんばりたいわ」
「そうね。。。あの笑顔は癒されるわよね」
私は、屈託のないお嬢様の笑顔を思い出す。領に帰ってきて3ヶ月。大分心の傷は癒えてきているみたいで、お嬢様は笑顔が増えたけど。。。どこか冷めた感じの。。。大人になったと言えばいいのか。。。
「で?ケイトはなぜ辞めないの?」
エリはまだ諦めていなかった。ふふ。
「私?私は。。。長くなるからまた今後にするわ」
「え~。いいのに。。。でも、明日は早いもんね。今度絶対話してよ!」
「はいはい」
私達は明かりを消し眠りについた。
翌日は、新しく入った侍女達の仕事ぶりをこそっと見て周った。もう3ヶ月だ、そろそろ得手不得手、性格などが出てくる。お嬢様に相応しい、かつ私達と合う人を探さなきゃならない。
モニークは子爵家3女で、所作がきれいで刺繍が上手。ただ、実家が裕福な商家の為か『貴族』を少し鼻にかけている所がある。う~ん。
イボンヌは男爵家長女で、水魔法が得意。ちょっとそそっかしいのが目に付くが、真面目に仕事に取り組むその姿勢は好感が持てる。。。ドジが治れば可能性もあるんだけど。。。
ユーリは元子爵家長女で今は平民。私と同じく魔法が使えない。その代わり、護身術に長けていた。それとナイフ投げ。すぱすぱとナイフを投げては全部的に当てていた。侍女というより護衛に近い。。。ま~、強いのはいい事だけどね。他が丸っと出来ないのよね。。。
あと他に3名ほど見習いで来ている。この中で半分を王都屋敷へ行かせる。そこでは、家令夫人がさらにふるいにかけ、王都屋敷専用のお嬢様付き侍女をさせるそう。
「う~ん。迷うな。。。領に3名残すにしても。。。モニークは王都屋敷勤務がいいと希望していたしな。。。」
あっ!ロダン様に相談しよう。お嬢様付きの従者だからきっといい案を持ってるはず。私は、ロダン様の元へ向かった。
「裏庭にいらしたのですね。少しお話してよろしいでしょうか?」
「はい。立ったままでよければ」
ロダン様はお嬢様を少し離れた所から警備していた。
当のお嬢様はロック爺とランド様と長ウリ畑で話をしている。
「ええ。新しく入れる領の侍女3名なのですが、選考で悩んでいまして。。。」
「あぁ、そろそろ決める時期でしたね」
「はい。2名は決まったのですが、最後の一人を悩んでいます。おまけに、誰をお嬢様付きにするかも悩んでいます。それぞれ得意分野が全く異なりまして。。。比較が出来ないのです。それに、主従関係は不足分を補うと関係が良好になりやすいと聞いております。。。そうなると、全てお嬢様には必要な気がして来て。。。何でもある事に超した事はないと思うのです。いかがでしょう?」
ロダン様は一瞬だけ私を見ると、またお嬢様に視線を戻した。
「なぜ悩むんです?そもそも、その『補い合う』と言う考え方がわかりません。騎士が戦いの場でパートナーに求めたり、仕事の上司部下の関係ならまだ『補い合う』はわかりますが。。。主従関係で補い合ったら、お互いが成長しませんよ。。。恐らくですが、それは王都の一般的な貴族に仕える侍女の心得では?公の場で自分のお嬢様が恥をかかないように、侍女を、不足を補える者を配置すると言うモノでしょう?違いますか?」
「そうですね。。。そう先輩には教えて頂きました」
「そもそも、選考基準が間違っています。だいたい、お嬢様に敵う者などいないのですよ。頭脳にしても所作やマナーにしても。お嬢様は社交界では公爵令嬢然とされています。あの王様や宰相様と軽口を話すような方ですよ。実際、新年の夜会ではボロは一切出ませんでしたし。ケイト、自分のお嬢様をきちんと分析しなさい。その上で、ジェシカお嬢様に合う侍女を選考する事ですね」
そうだわ。。私ったら、ちょっと気負っていたのかもしれないわ。。。お嬢様の為に考えていた事が、いつの間にか一般常識に当てはめすぎて見失う所だった。。。さすがロダン様ね。
「ありがとうございます。目が覚めました」
「いいえ。全てはお嬢様の為です」
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時折、腕が痛むのか治療の為、ランド様と王都へ行ってるらしい。お嬢様が時折チェロスを食べているので、恐らくその時のお土産だろう。『ロダンにもらったんだ~』と、お嬢様はうれしそうに報告してくれる。
「いけない、いけない」
私は頭をふりふりし、ロダン様の事を考えるのを止めた。今は侍女の選考よ!
さっきのロダン様のアドバイスだと、侍女同士で不足分を補えば、お嬢様が快適に日々を過ごせると言う事よね。私は記憶力と所作やマナーに自信がある。エリは女性に必要なおしゃれ関係。あとは。。。何がいるかな?
「あっ!」
私は、やっとお嬢様に合う人を見つけた!
急いで事務室に向かい選考書類をまとめる。ついでに王都行きの3名も決めた。
「よし!決まった!これでお嬢様の周りは完璧よ!」
ピタッとはまったパズルのような答えを導き出した自分を褒めてやりたくなる。こんな時は夜寝る前にちょっとだけ。ちょっとだけ、寝酒で乾杯ね。ふふふ。
私は事務室を出て、決定した侍女の元へと向かった。
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