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私の必死の拒否にどうにか諦めてくれたけど、3人で騒いだせいで喉がカラカラになり、お茶を飲んだりお菓子を食べ休憩した。
大声を出したお陰で、かなり気分が落ち着いた。
「でも、私を呼んで良かったと思います」
お菓子を食べ終わり?というか、食べ散らかしと言うのがあってるかもしれない残骸が、テーブルに残っているんだけど、もうお腹いっぱいで、まったりとお茶を飲みながら、先程同じ場所に座るウララが真面目な顔で言った。
「どうして?」
私が少し熱いお茶を少しずつ飲みながら聞くと、ウララは困惑しながら喋り出した。
「恐らく、今日明日で国中の貴族に書面が、そして街の掲示板にフランが婚約者に選ばれた、とお触れが貼り出されるょう。そうすると、明日は日曜日日ですから、親戚の方や学校の方が押し寄せて、色々聞いてきますよ」
「あ・・」
考えも及ばなかったが、その通りだろう。
ハーバルもそこまでは思っていなかったみたいだけど私が顔を見ると、だからウララを呼んだのよ、という得意げな表情に変えたから要領いいわね、と呆れた。
「私が遊びに来ているので、親戚の方はフランに会いにくいし、私が来てるから、学校の方々に帰ってもらう、ということができます」
その通りだ。
友人、それも私だけでなくハーバルとの共通の友人が前日から泊まっているなら、遠慮するしかない。下手に無理やり面会を求めて、自分の立場を悪くしたくないだろう。
「そっか、大騒ぎになるね」
「なるね。皆狙ってたからね」
「そんなに?」
「鈍感でのほほんのフランは知らないだろうけど、ブライアン様を狙っていた人はフランが思っていた以上に多いよ」
なんか、サラッとグサッとくるな。
「そうですわ。純粋で、天然のフランは全く気づいてなかったでしょうけど、ブライアン様が、女性に興味がない分、私が、と虎視眈々と探りながら近づき、まんまと引っ掛ける、という方がクラスにも沢山いましたよ」
なんか、さっきから、引っかかる言い方だな。
「飛び抜けて、誰か、という人がいなかったのに、いやあ、盲点だったわ。飛び抜けてないフランが選ばれるなんて思ってもいなかっ!」
だから、褒めてるの?貶してるの?
「同じくですわ。フランがこの歳になってまで、守ってきたとは、流石ですわね」
ウララが関心するように言うが、私と同じ歳だ。それも、少し馬鹿にしたような口調だ。
「だね、あれだけマクロの側にいたからもしかして、と不安だったけど、フランはフランだったね。大事にとってたから、こうなったんだね」
「ええ、本当に。ある意味、良かったんですわよ。ブライアン様が相手で。普通ならこの歳なら、とっくにないですもの」
「まって!」
2人の楽しそうな話もいいのだけれど、私を貶してるんだか、褒めてるんだか、そこも気になるのだけれど、
結局ブライアン様とくっつけて喜んでる、と言うのも気になるのだけれど、それよりも、この歳ならとっくにない、というトドメの言葉にごくんと唾を飲み飲んだ。
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