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第9章 冬の……アナタ、どなた?
エピソード56-55
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保養施設内 宿泊棟 『デルフィニウムの間』
シズルーによるオイルマッサージは、正に佳境に差し掛かっていた。
8人の全裸の女性を相手に、シズルーは構えた。
「【ヒーリング・バイブレーション】(気持ちよくなぁれ!)」ポゥ
シズルーたちはそう唱えて、オーラをまとった両手をお腹にあて、ゆっくりと胸に向かって動かした。
「「「「あ゙あ゙あ゙、 あ゙あ゙あ゙あ゙~!」」」」
シズルーたちの手が胸に触れた瞬間、全裸の女性たちがほぼ同時にビクンと反応し、部屋中に響かんばかりの奇声を上げた。
ダブルベッドで施術を受けている、魔族の年齢で『熟年』の域に達するかどうかの二人が、シズルーの施術に顔をゆがめている。
「何これ!? 乳揉まれただけでこんなに感じてるっ!? あんっ♡」
キャリーは身体を弓の様にしならせ、甘い吐息を漏らした。
その状況でもシズルーのオイルまみれの手は、休む事無く胸の周囲を撫でまわし続けた。
「手が……ナメクジみたいに這いまわってる……あぁ……体が熱い、 熱いのぉ~♡」
同時に施術を受けているフジ子が、隣にいるキャリーの乱れっぷりを見て悶えながら言った。
「ウフ。 キャリーったら……ウブな小娘みたいにカワイイ声で喘いでるわよ? あふっ♡」
「私が!? そんなワケない……けど、自然に声が出ちゃう……あはぁ♡」
別のベッドでは、男の悦ばせ方を覚え始めてさほど経っていない二人が、シズルーの施術にされるがままになっていた。
豊満な胸に円を描く様に手を動かすと、感じているのか乳首が硬くなっている事がよくわかった。
「ぜ、全身が性感帯になったみたぁい……あふぅん♡」
「あぁ……体の芯が……ジンジンするぅ……はひぃ♡」
カミラとジョアンヌもまた、身体を弓の様にしならせて甘い吐息を漏らした。
「「こんなの、 初めてぇぇぇ♡♡」」
その隣のベッドでは、この中では一番若い二人が、シズルーの施術に歓喜の声を上げた。
「ああっ♡ そうよ! もっとお姉さんを悦ばせて頂戴?……くぅん♡」
「おほっ♡ 全身ヌメヌメ……シズルーに汚されてる……嬉しい……はぅん♡」
キングサイズのベッドで施術を受けている、『未経験の熟年』と『初老』の二人が、シズルーの施術に身をゆだねていた。
「あぁ……『魔素』が活性化しているのがひしひしと伝わって来るね……実に心地よい……ふぅ♡」
「らっ!? らめぇ……気持ちイイの……らめぇっ♡」
各々の様子を施術しながら観察し、手ごたえを感じているシズルー。
(よしっ! イイぞ。 この調子ならもうじきイクかな?)
調子に乗ったシズルーは、両手に宿した薄紫色のオーラを輝きを強めた。
すると、手の刺激を受け続けた者たちが気刻みに痙攣し出し、間もなく昇天した。
「「「「あっぴょおーん♡♡♡」」」」
全員ほぼ同時にエビぞりになり、数秒フリーズしたあと、ゆっくりとベッドに沈みこんだ。
その様子を見て、シズルーは満足げに頷いた。
「終わったか……」
(よしっ! これでやっと解放される……)
そんな時、シズルーの手をガシッと掴む者がいた。
「もっとよ……もっと頂戴!」
(うへ? 会心の一撃だと思ったんだけど……まさか『淫乱』ってヤツか?)
潤んだ目で懇願しているのは、キャリーだった。
「ココ、 ココも責めてぇ~ん♡」
淫靡な表情のキャリーは、シズルーのオイルまみれの手を自らの股に誘った。
(え!? 局部だよ? 流石にマズいよな……)
そう思ったシズルーは、手に力を入れて抵抗した。
「お客様、 そこから先はオプションでございます……」
(この人、 こんなんで諦めてくれないよな……)
平静を装ってはいるが、内心はそうではなかった。
「オプション? お金なら出すわ。 いくらなの?」
キャリーはやはり食い下がった。
(ほれ、 そうきたか……)
「仕方ないですね。 ではサービスと言う事で……」
シズルーは抵抗を止め、キャリーの恥部に向かってゆっくりと右手を滑らせた。
「そう……それでイイの……もうちょっと下……」
(薄い本だったら、先ずココを責めるよな……)
シズルーは中指に魔力を集中させ、茂みに到達した直後に心の中で唱えた。
(震えろ、 汝のリビドーよ……【テクノ・ブレイカー】!)
シズルーの手が女性特有の敏感な器官に触れた瞬間、キャリーはのたうち回った。
「あ゙ぐっ!? あ゙ががぁぁぁあぁ!!」
奇声を上げたキャリーは悶絶し、白目をむいて小刻みに痙攣している。
(へぇ……これが薄い本で見た『アヘ顔』ってやつか。 技名に関しては、 素子先輩に感謝しないとな……)
すると、シズルーの手に桃色のオーラが一瞬輝き、シズルーの体内に吸収されていった。
シズルーはその様を黙って見つめていた。
すると、シズルーの身体に若干の異変が生じた。
(温かい?……何だろう、 今のオーラは……)
自分の身体に起こっている異変に、シズルーは暫くフリーズしていた。
するとまた、シズルーの手を強引に掴む感触があり、はっと我に返ったシズルー。
「ズルいですキャリーばかり! 私の蜜壺も責めて下さい……さぁ!」
何故だか少し怒っているフジ子が、キャリー同様に自分の股にシズルーの手を誘った。
「蜜壺……この蜜壺がアナタを欲しがっているのです……お願い触って♡ あぁん♡」
「…………」
(困ったな……しょうがない、 やるか……)
潤んだ瞳で見つめながら、ゆっくりとシズルーの手を股の方にもっていくフジ子。
「あぁ……アナタがいけないんですよ? 私の理性の扉を無理矢理こじ開けたアナタが! ああっ♡」
シズルーは先ほどと同様に、中指に魔力を集中させた。
フジ子はシズルーの中指に手を添え、自分の恥部に押しあてた。
(震えろ、 汝のリビドーよ……【テクノ・ブレイカー】!)
「おあ゙う、 あ゙ぐうぅぅぅぅ~~~っ♡♡♡♡」
するとフジ子は、舌をだらしなく出して虚ろな瞳を上に向けながら、腹の奥底から響くような低いうなり声を上げ、悶絶した。
フジ子は両目をハートマークにして、満足げに薄笑いを浮かべていた。
やはりほぼ同時に、シズルーの手に桃色のオーラが一瞬輝き、シズルーの体内に吸収されていった。
(ふぅ。 何か、 優しいオーラだったなぁ……)
全員を悶絶させ、満足げに頷き、余韻に浸っていたシズルー。
「……終わったか……」
プルルル……
静寂を破るように突然内線が鳴り、シズルーが受話器を取った。
「……はい」
「あのぉ、 壁の設置に伺いたいんスが、 大丈夫っすかぁ?」
管理部のスタッフからだった。
シズルーは『しめたっ♪』とばかりにスタッフに言った。
「直ぐに来てくれ。 あと、マッサージ中に眠ってしまった客をなんとかしたい。 担架の用意を頼む……」
「わ、 わかりましたっ! 直ぐに手配いたしますっ!」
「頼むぞ!」
スタッフが妙にかしこまった口調になった事に、シズルーは必死に笑いをこらえていた。
◆ ◆ ◆ ◆
保養施設 ラウンジ
黄金風呂を堪能したニナたちは、フロントの計らいでロビーのラウンジにいた。
「いやぁ、ちょっとはしゃぎすぎだったかなぁ?」
「防犯カメラに私たちの行為が残っていたら……顔認証で軍のデータベースを調べれば直ぐバレるし、 ガクブルものですよぉ……」
ニナが後頭部を搔きながらはにかむと、ルリは顔を青くして憔悴しきっていた。
「ほら先輩! クヨクヨしたってしょうがないよ♪」ポンポン
小さくなっているルリに、ニナは笑いながらルリの肩を叩いた。
「アレに傷付けたとかじゃないし、 大目に見てくれるでしょ?」
「そ、そうですよね? きっと施設で何とかしてくれますよね? 偽造とか?」
ルリは自分に言い聞かせるように何度も頷き、何とか自我を保っていた。
すると、意外な珍客が三人、ラウンジに入って来た。
「酔い覚ましに何か軽いもの頂戴……あ、 ジン様だ!」
「朔也!? 朔也がいるのですか?」
入口に入るなり、こちらを指さして声を上げたカチュアにジルが反応した。
三人を確認したニナたちが、咄嗟の事で驚いた。
「先生と神父様!?」
「それと……『元』奥さん?」
シズルーによるオイルマッサージは、正に佳境に差し掛かっていた。
8人の全裸の女性を相手に、シズルーは構えた。
「【ヒーリング・バイブレーション】(気持ちよくなぁれ!)」ポゥ
シズルーたちはそう唱えて、オーラをまとった両手をお腹にあて、ゆっくりと胸に向かって動かした。
「「「「あ゙あ゙あ゙、 あ゙あ゙あ゙あ゙~!」」」」
シズルーたちの手が胸に触れた瞬間、全裸の女性たちがほぼ同時にビクンと反応し、部屋中に響かんばかりの奇声を上げた。
ダブルベッドで施術を受けている、魔族の年齢で『熟年』の域に達するかどうかの二人が、シズルーの施術に顔をゆがめている。
「何これ!? 乳揉まれただけでこんなに感じてるっ!? あんっ♡」
キャリーは身体を弓の様にしならせ、甘い吐息を漏らした。
その状況でもシズルーのオイルまみれの手は、休む事無く胸の周囲を撫でまわし続けた。
「手が……ナメクジみたいに這いまわってる……あぁ……体が熱い、 熱いのぉ~♡」
同時に施術を受けているフジ子が、隣にいるキャリーの乱れっぷりを見て悶えながら言った。
「ウフ。 キャリーったら……ウブな小娘みたいにカワイイ声で喘いでるわよ? あふっ♡」
「私が!? そんなワケない……けど、自然に声が出ちゃう……あはぁ♡」
別のベッドでは、男の悦ばせ方を覚え始めてさほど経っていない二人が、シズルーの施術にされるがままになっていた。
豊満な胸に円を描く様に手を動かすと、感じているのか乳首が硬くなっている事がよくわかった。
「ぜ、全身が性感帯になったみたぁい……あふぅん♡」
「あぁ……体の芯が……ジンジンするぅ……はひぃ♡」
カミラとジョアンヌもまた、身体を弓の様にしならせて甘い吐息を漏らした。
「「こんなの、 初めてぇぇぇ♡♡」」
その隣のベッドでは、この中では一番若い二人が、シズルーの施術に歓喜の声を上げた。
「ああっ♡ そうよ! もっとお姉さんを悦ばせて頂戴?……くぅん♡」
「おほっ♡ 全身ヌメヌメ……シズルーに汚されてる……嬉しい……はぅん♡」
キングサイズのベッドで施術を受けている、『未経験の熟年』と『初老』の二人が、シズルーの施術に身をゆだねていた。
「あぁ……『魔素』が活性化しているのがひしひしと伝わって来るね……実に心地よい……ふぅ♡」
「らっ!? らめぇ……気持ちイイの……らめぇっ♡」
各々の様子を施術しながら観察し、手ごたえを感じているシズルー。
(よしっ! イイぞ。 この調子ならもうじきイクかな?)
調子に乗ったシズルーは、両手に宿した薄紫色のオーラを輝きを強めた。
すると、手の刺激を受け続けた者たちが気刻みに痙攣し出し、間もなく昇天した。
「「「「あっぴょおーん♡♡♡」」」」
全員ほぼ同時にエビぞりになり、数秒フリーズしたあと、ゆっくりとベッドに沈みこんだ。
その様子を見て、シズルーは満足げに頷いた。
「終わったか……」
(よしっ! これでやっと解放される……)
そんな時、シズルーの手をガシッと掴む者がいた。
「もっとよ……もっと頂戴!」
(うへ? 会心の一撃だと思ったんだけど……まさか『淫乱』ってヤツか?)
潤んだ目で懇願しているのは、キャリーだった。
「ココ、 ココも責めてぇ~ん♡」
淫靡な表情のキャリーは、シズルーのオイルまみれの手を自らの股に誘った。
(え!? 局部だよ? 流石にマズいよな……)
そう思ったシズルーは、手に力を入れて抵抗した。
「お客様、 そこから先はオプションでございます……」
(この人、 こんなんで諦めてくれないよな……)
平静を装ってはいるが、内心はそうではなかった。
「オプション? お金なら出すわ。 いくらなの?」
キャリーはやはり食い下がった。
(ほれ、 そうきたか……)
「仕方ないですね。 ではサービスと言う事で……」
シズルーは抵抗を止め、キャリーの恥部に向かってゆっくりと右手を滑らせた。
「そう……それでイイの……もうちょっと下……」
(薄い本だったら、先ずココを責めるよな……)
シズルーは中指に魔力を集中させ、茂みに到達した直後に心の中で唱えた。
(震えろ、 汝のリビドーよ……【テクノ・ブレイカー】!)
シズルーの手が女性特有の敏感な器官に触れた瞬間、キャリーはのたうち回った。
「あ゙ぐっ!? あ゙ががぁぁぁあぁ!!」
奇声を上げたキャリーは悶絶し、白目をむいて小刻みに痙攣している。
(へぇ……これが薄い本で見た『アヘ顔』ってやつか。 技名に関しては、 素子先輩に感謝しないとな……)
すると、シズルーの手に桃色のオーラが一瞬輝き、シズルーの体内に吸収されていった。
シズルーはその様を黙って見つめていた。
すると、シズルーの身体に若干の異変が生じた。
(温かい?……何だろう、 今のオーラは……)
自分の身体に起こっている異変に、シズルーは暫くフリーズしていた。
するとまた、シズルーの手を強引に掴む感触があり、はっと我に返ったシズルー。
「ズルいですキャリーばかり! 私の蜜壺も責めて下さい……さぁ!」
何故だか少し怒っているフジ子が、キャリー同様に自分の股にシズルーの手を誘った。
「蜜壺……この蜜壺がアナタを欲しがっているのです……お願い触って♡ あぁん♡」
「…………」
(困ったな……しょうがない、 やるか……)
潤んだ瞳で見つめながら、ゆっくりとシズルーの手を股の方にもっていくフジ子。
「あぁ……アナタがいけないんですよ? 私の理性の扉を無理矢理こじ開けたアナタが! ああっ♡」
シズルーは先ほどと同様に、中指に魔力を集中させた。
フジ子はシズルーの中指に手を添え、自分の恥部に押しあてた。
(震えろ、 汝のリビドーよ……【テクノ・ブレイカー】!)
「おあ゙う、 あ゙ぐうぅぅぅぅ~~~っ♡♡♡♡」
するとフジ子は、舌をだらしなく出して虚ろな瞳を上に向けながら、腹の奥底から響くような低いうなり声を上げ、悶絶した。
フジ子は両目をハートマークにして、満足げに薄笑いを浮かべていた。
やはりほぼ同時に、シズルーの手に桃色のオーラが一瞬輝き、シズルーの体内に吸収されていった。
(ふぅ。 何か、 優しいオーラだったなぁ……)
全員を悶絶させ、満足げに頷き、余韻に浸っていたシズルー。
「……終わったか……」
プルルル……
静寂を破るように突然内線が鳴り、シズルーが受話器を取った。
「……はい」
「あのぉ、 壁の設置に伺いたいんスが、 大丈夫っすかぁ?」
管理部のスタッフからだった。
シズルーは『しめたっ♪』とばかりにスタッフに言った。
「直ぐに来てくれ。 あと、マッサージ中に眠ってしまった客をなんとかしたい。 担架の用意を頼む……」
「わ、 わかりましたっ! 直ぐに手配いたしますっ!」
「頼むぞ!」
スタッフが妙にかしこまった口調になった事に、シズルーは必死に笑いをこらえていた。
◆ ◆ ◆ ◆
保養施設 ラウンジ
黄金風呂を堪能したニナたちは、フロントの計らいでロビーのラウンジにいた。
「いやぁ、ちょっとはしゃぎすぎだったかなぁ?」
「防犯カメラに私たちの行為が残っていたら……顔認証で軍のデータベースを調べれば直ぐバレるし、 ガクブルものですよぉ……」
ニナが後頭部を搔きながらはにかむと、ルリは顔を青くして憔悴しきっていた。
「ほら先輩! クヨクヨしたってしょうがないよ♪」ポンポン
小さくなっているルリに、ニナは笑いながらルリの肩を叩いた。
「アレに傷付けたとかじゃないし、 大目に見てくれるでしょ?」
「そ、そうですよね? きっと施設で何とかしてくれますよね? 偽造とか?」
ルリは自分に言い聞かせるように何度も頷き、何とか自我を保っていた。
すると、意外な珍客が三人、ラウンジに入って来た。
「酔い覚ましに何か軽いもの頂戴……あ、 ジン様だ!」
「朔也!? 朔也がいるのですか?」
入口に入るなり、こちらを指さして声を上げたカチュアにジルが反応した。
三人を確認したニナたちが、咄嗟の事で驚いた。
「先生と神父様!?」
「それと……『元』奥さん?」
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