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第漆章 混沌の渦中――悪意の巣窟編。
弐佰伍話 洞穴、其の弐。
しおりを挟む「婆ちゃん……負担を掛けて済まんのだが、例の防御膜を施しておいてくれん? アリサ達を優先で可能な限り。――何ぞ良く解らんのだが、さっきからずっと嫌な汗が噴き出て、何ぞめっさヤバい予感がするんだわ」
とやかく言っている俺にしても、先ほどから嫌な汗が噴き出て止まらないくらいにな。
だがしかし、どんだけ嫌な予感がしようとも、恐らくここを先に進まねば解決には至らない。
備えあれば憂いなしの諺ではないが、できる限りの事前対策を施して、不測の事態に備えておこうと思う。
「貴方……奇遇ね。アタシにしても、なんとなくだけど解る。ここに入った瞬間から、どうにも落ち着けないもの。少しキツいけど、全員分はきっちりやっておくわよ」
真面目顔のまま巫山戯もせずに、俺の指示に大きく肯く婆ちゃん。
右手と左手に拳大のシャボン玉のような何ぞな水球を携えると、皆に投げつけて防御膜を施しに掛かった。
「すまんな。――それとな、未来にアイ、アリサ。コイツを念の為に持っていてくれ。暗闇では的になる恐れもあるんで、そこは臨機応変に対処を頼む」
「りょ!」「肯定」「解ったのよ?」
仮称、アイライトと俺的ナイトヴィジョンの照明だけでは心許ないので、こんな暗闇に出会すこともあろうかと、俺的バックパックに吊り下げて携帯していた俺的ランタンを取り外し、照明機能を有効にして三人に其々、手渡していく。
「この様子だと、暗くて見辛い下の地面が本当に地面なのかも、正直、解らん。不用意に跳び降りたりはすんなよ? 万一にも底なし沼何ぞだったり、擬装されて針の筵だったりしたら……まぢ洒落にならん」
其々に手渡す際に、漢探知な無理無茶無謀の三拍子的な行動は控えるようにと、予め釘を刺しておく。
其々に手渡したのは、外見は正しくLED型の俺的ランタン。
火を灯して照らす類いではないやつだな。
一般に普及しているモノとは比べモノにならない高光度仕様だ。
最大光量で使えば、照明弾級なのは間違いない。
しかも、暴動鎮圧などに使われる近代兵器のM84スタン・グレネードと同じ炸薬何ぞも、俺的ガチャポン同様に例の如く仕込んである。
緊急時に投げつければ音爆弾、或いは閃光弾としても使用できたりする。
「ボクさ……まさに今、面倒だから跳び降りようとしてた……ごめん、パパ」
「お、お姉ちゃんもなんだ……実はアイも……」
俺的ランタンを受け取りながら、やっぱりやろうとしていたことを吐露し、釘を刺されたので反省する双子組。
「貴女達……お父さんが慎重に行動しなさいって言ってたでしょっ! 聴いてなかったのっ⁉︎ あのね……ちょっとは真面目に対処なさいっ! 死んじゃったら……元も子もないのよっ!」
妹的美少女形態の婆ちゃんも、お巫山戯は封印中。
よっぽど心配だったのか、真面目極まりない表情と態度で孫を本気で叱咤してくれた。
妹的美少女形態の液状複製体であるファウストも、今ではすっかり斗家には欠かせない、正しく婆ちゃんになったのな。
「俺の台詞を……まぁ良い。婆ちゃんの言う通りだぞ? ここから先はちょいと洒落にならん。まぢにヤバい。実際、ナニがあるか解らんのでな」
いつもなら強力なデコピンをお見舞いしてやるところだが、婆ちゃんにめっさ怒られていたのと状況が状況なだけに、頭をポンポンと軽く叩くだけに留めておく。
「――りょ」「――ごめんなさい」
しおらしく俯いて素直に反省する双子組。
「俺が先行して下に降り、足場の状況を確認してみる。最妃、皆を頼む」
登山用のザイルなどを用いて、一際大きな岩に手持ちのロープを固定したりして準備を整える。
そして数十メートルはあろうかという断崖絶壁を暗闇の中、照明だけを頼りに慎重に懸垂降下していった。
下に降り立つと、懸念していた底なし沼何ぞではなかったモノの、泥濘みが酷く脚を取られる。
上から見た通り、三箇所の隧道と思しき洞穴がぽっかりと口を開け、先に進む道が分岐されているのが見て取れた。
その時だった――。
音も気配もなく這い寄って来たナニかに、突然、脚を掴まれたのだ!
「――な⁉︎ ――しまった!」
地に足がついた時点で、足元を疎かにし過ぎていた。
つまり、三方の洞穴に意識を向け過ぎた。
ここで意識誘導に引っ掛かるとは、迂闊過ぎだぞ、俺!
と、嘆いたところで後悔先に立たず。
更に周囲の泥濘みが迫り上がり、無数のナニかが一斉に姿を現した!
それは現代の通称、死者の指と言う名称で有名な、不気味極まりないマメザヤタケっつー蕈にそっくりな形のモノ――。
「――クソッ! 小鬼の次は――マドハンドの集団ってかよっ!」
知る人ぞ知る、あの伝説のぱふぱふなる造語を生み出した、国民的ロールプレイングゲームに出てくる、泥でできた手の形をしたモンスターだ。
それが俺の脚を掴んで、引っ張り倒そうとしてきたのだ!
「「パパーっ!」」
頭上から俺を呼ぶ双子組の声が降り注ぎ、急速に迫ってきた。
未来とアイが、断崖絶壁から跳び降りて、ここに駆け付けてくれたのだ!
「なんでマドハンドっ⁉︎ ――ハッ! たかが泥の分際で人類舐めんなっての!」
未来のアイアンキャンディ・ツヴァイが落下してきた勢いのまま、渾身の力で泥濘んだ地を穿つ!
独特の爆砕音が轟かず、衝撃波が地面を伝って波紋のように拡がる!
「――肯定。但し、約一名。人類からの除外を検討中」
同時に、俺をアイアンキャンディ・ツヴァイの衝撃波から護る為、アイが素早く抱きついて、そのまま宙へと舞った!
その直後、未来の穿つ位置から泥濘んだ地面が隆起して、地を駆ける紅龍の如くマドハンドの集団に向けて伝播されていく!
そして、全てのマドハンドに到達した瞬間、内側から弾けるように粉微塵に爆砕した!
「未来、遂に……波紋使いに進化しちゃったか」
そんな、常識外れ極まる未来に対してこっそり宣う俺。
波紋っつーのは、数々の有名な台詞を生み出した創作作品である、奇妙な冒険一家の主人公が最初期の頃に使っていた技っつーか技法だな。
今は 幽波紋が主流だけども、当時は確か波紋疾走って言っていた筈。
息を吸い続けて一〇分、吐き続けて一〇分とか、できるわけがないだろう的苦行の数々を乗り越えて会得出来る、常人離れした創作の技法だよ。
稀に生まれついてできるヒトも居たって設定だけど、未来もそっちか?
未来の敵は、最早、人類には居ないと断言しても良いな、うん。
「――お姉ちゃんだから。疑問に思ったら負け。疑問に思わないことで完全勝利だよ、パパ」
未来が拳を叩きつけて抉れた地面の端っこに、俺を抱えたままでふわりと着地するアイ。
俺の宣う呟きを拾って、内容はアレだが素に戻って真面目に返答してきたり。
「流石にパパのアンビー系はあかんヤツの極みだね。まさか一撃で全部倒せるとは思ってなかったよ、ボク」
両拳のアイアンキャンディ・ツヴァイに付着した泥を払いながら、俺の方へとやってくる未来。
右の碧眼がナチュラルに紅い魔眼と化していたり。
「――言っておくけどな、未来。あんな機能はアイアンキャンディ・ツヴァイには搭載してねぇからな、俺。右目、真っ赤だぞ? 自覚なしってっか。正直、ホラーだわ」
呆れたことを宣うオッドアイな未来に、俺的ナイトヴィジョンを上にズラして、同じく呆れた顔になって呆れた返事をしてやった。
それとな、未来。
アイアンキャンディ・ツヴァイ、起動すらしてねーじゃねーの。
「激しく同意。対象の脅威度、石仮面の吸血鬼を凌駕。最早、最上位の魔王級……否、遥かに凌ぐあかんやつ」
抑揚なく電波メカ口調で伝えてくるアイは、俺を盾にして隠れていたり。
アイよ、仕返しが怖いならあえて言わんでも良くね?
あまちさえ俺まで巻き込むんじゃねーよ。
「いやホント、俺家族かつお姉ちゃんで良かったな、アイ。激しく同意だよ、全く」
抱きついたまま、俺の脇の下から顔を覗かせて宣っていた小動物っぽいアイ。
無性に可愛いかったので軽く抱き締め、頭をグシャグシャと撫でてやったり。
―――――――――― つづく。
とやかく言っている俺にしても、先ほどから嫌な汗が噴き出て止まらないくらいにな。
だがしかし、どんだけ嫌な予感がしようとも、恐らくここを先に進まねば解決には至らない。
備えあれば憂いなしの諺ではないが、できる限りの事前対策を施して、不測の事態に備えておこうと思う。
「貴方……奇遇ね。アタシにしても、なんとなくだけど解る。ここに入った瞬間から、どうにも落ち着けないもの。少しキツいけど、全員分はきっちりやっておくわよ」
真面目顔のまま巫山戯もせずに、俺の指示に大きく肯く婆ちゃん。
右手と左手に拳大のシャボン玉のような何ぞな水球を携えると、皆に投げつけて防御膜を施しに掛かった。
「すまんな。――それとな、未来にアイ、アリサ。コイツを念の為に持っていてくれ。暗闇では的になる恐れもあるんで、そこは臨機応変に対処を頼む」
「りょ!」「肯定」「解ったのよ?」
仮称、アイライトと俺的ナイトヴィジョンの照明だけでは心許ないので、こんな暗闇に出会すこともあろうかと、俺的バックパックに吊り下げて携帯していた俺的ランタンを取り外し、照明機能を有効にして三人に其々、手渡していく。
「この様子だと、暗くて見辛い下の地面が本当に地面なのかも、正直、解らん。不用意に跳び降りたりはすんなよ? 万一にも底なし沼何ぞだったり、擬装されて針の筵だったりしたら……まぢ洒落にならん」
其々に手渡す際に、漢探知な無理無茶無謀の三拍子的な行動は控えるようにと、予め釘を刺しておく。
其々に手渡したのは、外見は正しくLED型の俺的ランタン。
火を灯して照らす類いではないやつだな。
一般に普及しているモノとは比べモノにならない高光度仕様だ。
最大光量で使えば、照明弾級なのは間違いない。
しかも、暴動鎮圧などに使われる近代兵器のM84スタン・グレネードと同じ炸薬何ぞも、俺的ガチャポン同様に例の如く仕込んである。
緊急時に投げつければ音爆弾、或いは閃光弾としても使用できたりする。
「ボクさ……まさに今、面倒だから跳び降りようとしてた……ごめん、パパ」
「お、お姉ちゃんもなんだ……実はアイも……」
俺的ランタンを受け取りながら、やっぱりやろうとしていたことを吐露し、釘を刺されたので反省する双子組。
「貴女達……お父さんが慎重に行動しなさいって言ってたでしょっ! 聴いてなかったのっ⁉︎ あのね……ちょっとは真面目に対処なさいっ! 死んじゃったら……元も子もないのよっ!」
妹的美少女形態の婆ちゃんも、お巫山戯は封印中。
よっぽど心配だったのか、真面目極まりない表情と態度で孫を本気で叱咤してくれた。
妹的美少女形態の液状複製体であるファウストも、今ではすっかり斗家には欠かせない、正しく婆ちゃんになったのな。
「俺の台詞を……まぁ良い。婆ちゃんの言う通りだぞ? ここから先はちょいと洒落にならん。まぢにヤバい。実際、ナニがあるか解らんのでな」
いつもなら強力なデコピンをお見舞いしてやるところだが、婆ちゃんにめっさ怒られていたのと状況が状況なだけに、頭をポンポンと軽く叩くだけに留めておく。
「――りょ」「――ごめんなさい」
しおらしく俯いて素直に反省する双子組。
「俺が先行して下に降り、足場の状況を確認してみる。最妃、皆を頼む」
登山用のザイルなどを用いて、一際大きな岩に手持ちのロープを固定したりして準備を整える。
そして数十メートルはあろうかという断崖絶壁を暗闇の中、照明だけを頼りに慎重に懸垂降下していった。
下に降り立つと、懸念していた底なし沼何ぞではなかったモノの、泥濘みが酷く脚を取られる。
上から見た通り、三箇所の隧道と思しき洞穴がぽっかりと口を開け、先に進む道が分岐されているのが見て取れた。
その時だった――。
音も気配もなく這い寄って来たナニかに、突然、脚を掴まれたのだ!
「――な⁉︎ ――しまった!」
地に足がついた時点で、足元を疎かにし過ぎていた。
つまり、三方の洞穴に意識を向け過ぎた。
ここで意識誘導に引っ掛かるとは、迂闊過ぎだぞ、俺!
と、嘆いたところで後悔先に立たず。
更に周囲の泥濘みが迫り上がり、無数のナニかが一斉に姿を現した!
それは現代の通称、死者の指と言う名称で有名な、不気味極まりないマメザヤタケっつー蕈にそっくりな形のモノ――。
「――クソッ! 小鬼の次は――マドハンドの集団ってかよっ!」
知る人ぞ知る、あの伝説のぱふぱふなる造語を生み出した、国民的ロールプレイングゲームに出てくる、泥でできた手の形をしたモンスターだ。
それが俺の脚を掴んで、引っ張り倒そうとしてきたのだ!
「「パパーっ!」」
頭上から俺を呼ぶ双子組の声が降り注ぎ、急速に迫ってきた。
未来とアイが、断崖絶壁から跳び降りて、ここに駆け付けてくれたのだ!
「なんでマドハンドっ⁉︎ ――ハッ! たかが泥の分際で人類舐めんなっての!」
未来のアイアンキャンディ・ツヴァイが落下してきた勢いのまま、渾身の力で泥濘んだ地を穿つ!
独特の爆砕音が轟かず、衝撃波が地面を伝って波紋のように拡がる!
「――肯定。但し、約一名。人類からの除外を検討中」
同時に、俺をアイアンキャンディ・ツヴァイの衝撃波から護る為、アイが素早く抱きついて、そのまま宙へと舞った!
その直後、未来の穿つ位置から泥濘んだ地面が隆起して、地を駆ける紅龍の如くマドハンドの集団に向けて伝播されていく!
そして、全てのマドハンドに到達した瞬間、内側から弾けるように粉微塵に爆砕した!
「未来、遂に……波紋使いに進化しちゃったか」
そんな、常識外れ極まる未来に対してこっそり宣う俺。
波紋っつーのは、数々の有名な台詞を生み出した創作作品である、奇妙な冒険一家の主人公が最初期の頃に使っていた技っつーか技法だな。
今は 幽波紋が主流だけども、当時は確か波紋疾走って言っていた筈。
息を吸い続けて一〇分、吐き続けて一〇分とか、できるわけがないだろう的苦行の数々を乗り越えて会得出来る、常人離れした創作の技法だよ。
稀に生まれついてできるヒトも居たって設定だけど、未来もそっちか?
未来の敵は、最早、人類には居ないと断言しても良いな、うん。
「――お姉ちゃんだから。疑問に思ったら負け。疑問に思わないことで完全勝利だよ、パパ」
未来が拳を叩きつけて抉れた地面の端っこに、俺を抱えたままでふわりと着地するアイ。
俺の宣う呟きを拾って、内容はアレだが素に戻って真面目に返答してきたり。
「流石にパパのアンビー系はあかんヤツの極みだね。まさか一撃で全部倒せるとは思ってなかったよ、ボク」
両拳のアイアンキャンディ・ツヴァイに付着した泥を払いながら、俺の方へとやってくる未来。
右の碧眼がナチュラルに紅い魔眼と化していたり。
「――言っておくけどな、未来。あんな機能はアイアンキャンディ・ツヴァイには搭載してねぇからな、俺。右目、真っ赤だぞ? 自覚なしってっか。正直、ホラーだわ」
呆れたことを宣うオッドアイな未来に、俺的ナイトヴィジョンを上にズラして、同じく呆れた顔になって呆れた返事をしてやった。
それとな、未来。
アイアンキャンディ・ツヴァイ、起動すらしてねーじゃねーの。
「激しく同意。対象の脅威度、石仮面の吸血鬼を凌駕。最早、最上位の魔王級……否、遥かに凌ぐあかんやつ」
抑揚なく電波メカ口調で伝えてくるアイは、俺を盾にして隠れていたり。
アイよ、仕返しが怖いならあえて言わんでも良くね?
あまちさえ俺まで巻き込むんじゃねーよ。
「いやホント、俺家族かつお姉ちゃんで良かったな、アイ。激しく同意だよ、全く」
抱きついたまま、俺の脇の下から顔を覗かせて宣っていた小動物っぽいアイ。
無性に可愛いかったので軽く抱き締め、頭をグシャグシャと撫でてやったり。
―――――――――― つづく。
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