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File.05 僕の日常が急速に失われていく。
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「ふぅ――予想以上に過酷な運命のようらしいね、僕は」
朝になり一人で登校中の僕は、通学路を歩きながら溜息を吐く――。
昨晩、死神さんから授かった力の一端。
死神の眼。
洗面所で顔を洗っていて気がついたけど、日本人特有の焦茶色だった僕の瞳が、何処の国の人よと言わんばかりの銀色と化していた。
そしてこの妙な銀色の眼が、どう言ったものなのかを直ぐ理解した。
何故なら――。
「貴方の知らない世界が……今現実となって僕の目の前に――って、ないわ~」
通学路のそこら中に浮遊霊だの地縛霊だのが蔓延るその姿が、僕のこの眼で捉えることができたから。
うわぁ……ロリ巨乳な女子高生さん、何かに憑かれてるよ――幸薄そう。
電柱に蹲って泣いてる影……あれは事故にでも遭って自縛った人なのかな……。
あの揺蕩っているお爺さんは、年甲斐もなく腹上死した――恥ずかしさで浮かばれないとか?
そんな感じだから、たまったもんじゃない。
「君子危うきに近寄らず、触らぬ神に祟りなし……くわばらくわばら」
ブツブツ言いながらも、霊の方はじっと視ないようにした方が良いと大霊界なハウツー本に書いてあったのを思い出し、目を逸らして足早に移動する僕だった。
慣れてくれば自制が効くらしいことを、死神さんがチラッとは言ってたけど……これは当分は苛まされそう……とほほ。
げんなりしつつもやり過ごし、朝の登校で賑わう学校の校門に辿り着いた僕は、そこで立ち止まる。
「学校は霊のスポットって良く言うけどさ……知らない方が幸せって言葉が身に染みる……いやホント、切実に思う」
嫌な汗が頬を伝って落ちるほど、ドン引きとなった……。
学校の建物全体からドス黒いオーラが滲み出て立ち昇っているときた。
息苦しさと重々しい死の気配って言うかな雰囲気がビシバシで。
「覚悟を決めろ僕。後悔先に立たず……もう引くに引けないんだから……くわばらくわばら」
そそくさと校門を潜り下駄箱に向かうも……。
「うっ――そんな怨めしい目で見ないで欲しいっての……」
下駄箱の隅に凭れ掛かり、眼球がくり抜かれた真っ黒な目で僕を見ている少女がいる。
「素知らぬ顔でやり過ご……せ……ば――」
上履きの入った下駄箱を開けて固まった。
生気のない不気味な顔が、ぬあぁ~っとこっちを見てフヒフヒと薄ら笑っているときた。
心臓止まるか思った……平常心だ僕。
心頭滅却、南無阿弥陀仏……。
更にそのフヒフヒ薄ら笑う顔のど真ん中に――、
僕の上履き。
つまり、あれに手を突っ込んで取れってか?
なんの嫌がらせ? 始末が悪過ぎでしょ……。
今まで僕には視えなかっただけで、居たとしても何も気にせず、平然と手を突っ込んで上履きを取っていたんだ。
今更、視えるからと言ってビビってたら先に進まないだろ。
幸いにも悪さする気配もないし、単にそこに居るキショいだけの霊と割切れ、僕。
恐る恐る下駄箱に手を突っ込んで、上履きを素早く取ると速攻で蓋を閉めた。
「霊があふれる世界が現実にって……中々にドSだね、全く」
狡猾な精神攻撃を喰らった僕は、ふらつく足取りで廊下を歩き自分の教室へと向かう。
その途中でも、動物霊だの意味不明な影だのがウヨウヨと蔓延っていたり。
更にそれは教室に着いてもなんら変わりなく――。
黒板や天井からキショい頭や手脚がニョキっと出ていたり、会話を交える生徒の周りをウロチョロと忙しなく飛び交う謎の影に、生徒の頭上で踏ん反り返る妙に偉そうな霊などなど。
更には花が一輪添えてある空席にも関わらず、どなたかは存じあげないけども真っ黒い人の影が、ぼんやりと座っていらっしゃるといった始末……。
そんな過酷な事実に、教室に居る生徒らは誰も気付いていないわけで――。
「こ、これはあかん。SAN値がゴリゴリ削られる……慣れる前にSAN値直葬になるかも――はぁ」
何処を視ても霊が有象無象にうんざりした僕は、溜息を吐いて机に突っ伏した。
予鈴が鳴り、教室のドアを開けて男性職員が入ってくる――担任の先生だ。
「あー、皆静かに。先日、痛ましい事故があったばかりだが――悲しんでばかりは居られない。天国に行けるように皆で冥福を祈り、彼女の分まで――」
皆を元気付けるように鼓舞して語る担任の先生。
特に突っ伏してる僕を注視しながら。
お気持ちは嬉しいんですけど……先生の後ろで悍ましく薄ら笑ってる女性二人の霊が気になって、お話しを聴くどころではないのです――僕のことは放っておいて下さい。
「――くっ⁉︎」
そんな風に思いつつ先生を気怠そうにチラ見したその時、死神の眼が痛くなる。
なんだ?
怨みがましく憑き纏ってる印象を受けるんだけど?
女性関係の拗れ? 怨恨?
そんな感じの良くない類いの霊だと教えてくれた?
だけど今の僕にはどうもできない。
死神さんに詳しくレクチャーを受けたあとで、なんとかしてあげれれば良いけど。
「――さて、新しいクラスの一員となる転校生を紹介する。入って来なさい」
先生が出入口に向かって呼び掛けると、一人の生徒が教室に入ってきた。
その転校生を目にするなり、クラス中の生徒が男女問わずに騒めいた!
ついでに蔓延する霊の皆さまも騒めいた!
担任に促されグラマラスな身体を揺らし教壇に立つ転校生は、長い艶やかな黒髪を手で軽く掻き上げて姿勢を正すと、凛々しくも美しい表情で自己紹介を始める――。
「天翔 凛音と申します。私は父の仕事の都合で――」
微風に揺られる風鈴の涼しげな音色のように、優しくも透き通った美しい声で自己紹介をする。
その間に担任の先生が暗号か落書きかな汚い文字で、デカデカとその煌びやかな氏名を殴り書いていく。
そして先生の背後でキャットファイトを果敢に繰り広げる、先生に取り憑いていると思しき二人の女性の霊。
うん、シュール過ぎる光景だ。
凛音さんと言う名前を耳にした瞬間、僕の幼馴染が転生した人物らしいことを即座に理解した。
しかし……容姿端麗なお嬢様って……。
よっぽど太ってたのがコンプレックスだった?
僕の予想を遥かに上回る謎スペックで盛りに盛ってきましたね、幼馴染は。
明らかに輪廻転生をまんま捩ったそのキラキラネームのセンスも如何なものでしょうかね……。
「――以上です。宜しくお願いします」
最後に礼儀正しく頭を下げると、生徒から拍手喝采で迎えられた。
「席は咲美の隣――おっと、済まん。そこは俺が担任である一年間はあの子の指定席にすると決めたんだったな。――天翔、机に突っ伏してシカトしてるアイツ――咲美の後ろで構わんか」
後ろで取っ組み合いで騒ぐ二人の霊が僕に視えてなければ、たぶん感動してたと思うけども。
「――はい」
先生に了承の会釈をしたあと、淑女の嗜みを携えた何処かの令嬢のように優雅に歩いてくる――。
その仕草に再び教室の生徒らが羨望の眼差しやら溜息を零したりやらで騒めいた。
蔓延する霊も騒めいてるけども。
良い加減、何処かに逝くか滅するか消えるかして欲しい。
そして凛音が僕の隣までやってくると――。
「咲美く~ん――!」「――はぅ⁉︎」
机に突っ伏している僕の背中にいきなり抱きついてくるときた!
そのいきなりな展開に、再び教室の生徒らが全員、目を丸くして騒めいた。
凛音に抱きつかれた僕は事態の収拾の為、止むなく指を弾いて六〇秒の作戦タイムを取ることにした――。
――――――――――
誰が為に僕はゆく?
それは僕のみぞ知る――。
朝になり一人で登校中の僕は、通学路を歩きながら溜息を吐く――。
昨晩、死神さんから授かった力の一端。
死神の眼。
洗面所で顔を洗っていて気がついたけど、日本人特有の焦茶色だった僕の瞳が、何処の国の人よと言わんばかりの銀色と化していた。
そしてこの妙な銀色の眼が、どう言ったものなのかを直ぐ理解した。
何故なら――。
「貴方の知らない世界が……今現実となって僕の目の前に――って、ないわ~」
通学路のそこら中に浮遊霊だの地縛霊だのが蔓延るその姿が、僕のこの眼で捉えることができたから。
うわぁ……ロリ巨乳な女子高生さん、何かに憑かれてるよ――幸薄そう。
電柱に蹲って泣いてる影……あれは事故にでも遭って自縛った人なのかな……。
あの揺蕩っているお爺さんは、年甲斐もなく腹上死した――恥ずかしさで浮かばれないとか?
そんな感じだから、たまったもんじゃない。
「君子危うきに近寄らず、触らぬ神に祟りなし……くわばらくわばら」
ブツブツ言いながらも、霊の方はじっと視ないようにした方が良いと大霊界なハウツー本に書いてあったのを思い出し、目を逸らして足早に移動する僕だった。
慣れてくれば自制が効くらしいことを、死神さんがチラッとは言ってたけど……これは当分は苛まされそう……とほほ。
げんなりしつつもやり過ごし、朝の登校で賑わう学校の校門に辿り着いた僕は、そこで立ち止まる。
「学校は霊のスポットって良く言うけどさ……知らない方が幸せって言葉が身に染みる……いやホント、切実に思う」
嫌な汗が頬を伝って落ちるほど、ドン引きとなった……。
学校の建物全体からドス黒いオーラが滲み出て立ち昇っているときた。
息苦しさと重々しい死の気配って言うかな雰囲気がビシバシで。
「覚悟を決めろ僕。後悔先に立たず……もう引くに引けないんだから……くわばらくわばら」
そそくさと校門を潜り下駄箱に向かうも……。
「うっ――そんな怨めしい目で見ないで欲しいっての……」
下駄箱の隅に凭れ掛かり、眼球がくり抜かれた真っ黒な目で僕を見ている少女がいる。
「素知らぬ顔でやり過ご……せ……ば――」
上履きの入った下駄箱を開けて固まった。
生気のない不気味な顔が、ぬあぁ~っとこっちを見てフヒフヒと薄ら笑っているときた。
心臓止まるか思った……平常心だ僕。
心頭滅却、南無阿弥陀仏……。
更にそのフヒフヒ薄ら笑う顔のど真ん中に――、
僕の上履き。
つまり、あれに手を突っ込んで取れってか?
なんの嫌がらせ? 始末が悪過ぎでしょ……。
今まで僕には視えなかっただけで、居たとしても何も気にせず、平然と手を突っ込んで上履きを取っていたんだ。
今更、視えるからと言ってビビってたら先に進まないだろ。
幸いにも悪さする気配もないし、単にそこに居るキショいだけの霊と割切れ、僕。
恐る恐る下駄箱に手を突っ込んで、上履きを素早く取ると速攻で蓋を閉めた。
「霊があふれる世界が現実にって……中々にドSだね、全く」
狡猾な精神攻撃を喰らった僕は、ふらつく足取りで廊下を歩き自分の教室へと向かう。
その途中でも、動物霊だの意味不明な影だのがウヨウヨと蔓延っていたり。
更にそれは教室に着いてもなんら変わりなく――。
黒板や天井からキショい頭や手脚がニョキっと出ていたり、会話を交える生徒の周りをウロチョロと忙しなく飛び交う謎の影に、生徒の頭上で踏ん反り返る妙に偉そうな霊などなど。
更には花が一輪添えてある空席にも関わらず、どなたかは存じあげないけども真っ黒い人の影が、ぼんやりと座っていらっしゃるといった始末……。
そんな過酷な事実に、教室に居る生徒らは誰も気付いていないわけで――。
「こ、これはあかん。SAN値がゴリゴリ削られる……慣れる前にSAN値直葬になるかも――はぁ」
何処を視ても霊が有象無象にうんざりした僕は、溜息を吐いて机に突っ伏した。
予鈴が鳴り、教室のドアを開けて男性職員が入ってくる――担任の先生だ。
「あー、皆静かに。先日、痛ましい事故があったばかりだが――悲しんでばかりは居られない。天国に行けるように皆で冥福を祈り、彼女の分まで――」
皆を元気付けるように鼓舞して語る担任の先生。
特に突っ伏してる僕を注視しながら。
お気持ちは嬉しいんですけど……先生の後ろで悍ましく薄ら笑ってる女性二人の霊が気になって、お話しを聴くどころではないのです――僕のことは放っておいて下さい。
「――くっ⁉︎」
そんな風に思いつつ先生を気怠そうにチラ見したその時、死神の眼が痛くなる。
なんだ?
怨みがましく憑き纏ってる印象を受けるんだけど?
女性関係の拗れ? 怨恨?
そんな感じの良くない類いの霊だと教えてくれた?
だけど今の僕にはどうもできない。
死神さんに詳しくレクチャーを受けたあとで、なんとかしてあげれれば良いけど。
「――さて、新しいクラスの一員となる転校生を紹介する。入って来なさい」
先生が出入口に向かって呼び掛けると、一人の生徒が教室に入ってきた。
その転校生を目にするなり、クラス中の生徒が男女問わずに騒めいた!
ついでに蔓延する霊の皆さまも騒めいた!
担任に促されグラマラスな身体を揺らし教壇に立つ転校生は、長い艶やかな黒髪を手で軽く掻き上げて姿勢を正すと、凛々しくも美しい表情で自己紹介を始める――。
「天翔 凛音と申します。私は父の仕事の都合で――」
微風に揺られる風鈴の涼しげな音色のように、優しくも透き通った美しい声で自己紹介をする。
その間に担任の先生が暗号か落書きかな汚い文字で、デカデカとその煌びやかな氏名を殴り書いていく。
そして先生の背後でキャットファイトを果敢に繰り広げる、先生に取り憑いていると思しき二人の女性の霊。
うん、シュール過ぎる光景だ。
凛音さんと言う名前を耳にした瞬間、僕の幼馴染が転生した人物らしいことを即座に理解した。
しかし……容姿端麗なお嬢様って……。
よっぽど太ってたのがコンプレックスだった?
僕の予想を遥かに上回る謎スペックで盛りに盛ってきましたね、幼馴染は。
明らかに輪廻転生をまんま捩ったそのキラキラネームのセンスも如何なものでしょうかね……。
「――以上です。宜しくお願いします」
最後に礼儀正しく頭を下げると、生徒から拍手喝采で迎えられた。
「席は咲美の隣――おっと、済まん。そこは俺が担任である一年間はあの子の指定席にすると決めたんだったな。――天翔、机に突っ伏してシカトしてるアイツ――咲美の後ろで構わんか」
後ろで取っ組み合いで騒ぐ二人の霊が僕に視えてなければ、たぶん感動してたと思うけども。
「――はい」
先生に了承の会釈をしたあと、淑女の嗜みを携えた何処かの令嬢のように優雅に歩いてくる――。
その仕草に再び教室の生徒らが羨望の眼差しやら溜息を零したりやらで騒めいた。
蔓延する霊も騒めいてるけども。
良い加減、何処かに逝くか滅するか消えるかして欲しい。
そして凛音が僕の隣までやってくると――。
「咲美く~ん――!」「――はぅ⁉︎」
机に突っ伏している僕の背中にいきなり抱きついてくるときた!
そのいきなりな展開に、再び教室の生徒らが全員、目を丸くして騒めいた。
凛音に抱きつかれた僕は事態の収拾の為、止むなく指を弾いて六〇秒の作戦タイムを取ることにした――。
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誰が為に僕はゆく?
それは僕のみぞ知る――。
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