20 / 23
第一部 運命の出逢い。それは――。
二十発目 未体験で最弱のちっちょい矛を持つ青年――遂に一皮剥ける?【前編】
しおりを挟む
重々しく閉じる扉の前に一瞬で後退し、陣形を整えつつ臨戦体勢に移行する全員。
「どうやらスライム……の擬態ではなさそうね」
両手に漆黒の短剣を携え、交差させるように身構えるアの女王。
冷や汗が頬を伝って流れ、かなり険しい表情になっていた。
「史実にあった暗黒竜そのままの姿に御座いますが……どうにも違和感が拭えません。――主様。得体が知れない以上、ここは戦術的撤退が妥当かと」
アの女王に付き従い、漆黒の短剣を構える職員さんも然り。
「あ、暗黒竜が相手だと、流石の儂でも手に余るわよ⁉︎」
戦斧を盾に見立て構えるゲイデさんにしても真剣そのもの。
「精霊が怯えていた原因はこれか……。何にせよ、これは逃げるが勝ちだと思うわ」
咄嗟に杖から錫杖に持ち替え、素早く防御結界を張るキズナさんも同様。
さっきまでの巫山戯た態度は皆無。
皆が皆、青褪めた深刻な表情で、想定外の事態に次に取るべき最善の行動を決め倦んでいるのが伝ってきた――。
そうこうする内に、推定、暗黒竜の口元から、禍々しい靄と漆黒の炎が燻り始めた。
それは火炎息――ブレスを吐く前兆。
「ぜったい、だいじょうぶ、なの! にぃに……ううん。みんにゃ――みんな、まもる、なの!」
無敵の呪文を唱え、皆の前にトコトコと歩み出るナイチチちゃん。
巨大な盾を背凭れにし、キッと表情を引き締める。
例の如くな絶対防乳の姿勢で乳構え、火炎息を迎え撃つようだ。
どんな敵であろうと関係なく、如何なる状況でも常に率先して矢面に立つ勇敢な美幼女は、相手が何であろうとも怯えることなく、皆を守る難攻不落な幼塞と化し、一人そこに留まる。
こんな緊迫した状況下でも、大人な俺達の誰よりも冷静沈着とは。
流石に誰もが認める勇等級、世界最強の壁役の盾職だけのことはあるけど……。
そして――。
「ここはわたち――わたしにまかちぇ――まかせて、さきにいけ、なの。――みんにゃ――みんな、にげる、なの!」
せっかくの格好良い台詞を噛んでしまい、台なしにしたナイチチちゃんは、『失敗しちゃった、てへぺろ♪』っと照れ臭そうに舌を出しての苦笑い。
更にそこから某紳士ならば庇護欲を掻き立てること必至の『にぱっ♪』で、流れるように誤魔化したり。
――ああ。
寝る時に読んであげた、絵本の主人公を真似てるのか……可愛い過ぎかよ。
「――ば、馬鹿なこと言わないで⁉︎ 逃げるならナイチチも一緒よ!」
「ナイチチを置いて逃げれるわけないでしょ⁉︎ 時間稼ぎなら儂がやる!」
そんなナイチチちゃんとは正反対に、血相を変えて叫ぶ御二方。
「子供だけ置き去りにして撤退なんて……流石の私にもできるわけないでしょ!」
アの女王も然り。
ナイチチちゃんを連れ戻そうとする。
「主様――私が囮になります。皆様はその隙に……。今まで仕えさせて頂き、有難う御座いま――」
その傍を、漆黒の短剣を構える職員さんが素早く擦り抜けようとした。
「ダメよ!」「――主様」
だがしかし、囮になんてさせないと、無駄死にで逝かせまいと、咄嗟に腕を掴んで引き戻したアの女王。
皆の後ろで俺は、想定外の事態に冷静さも欠き、ただ困惑しているだけだった。
丁度、その時――。
推定、暗黒竜が巨大な鎌首を持ち上げ、音もなく大きく口を開いたと思った瞬間、闇に等しい漆黒の火炎渦が巻き上がり――、
「「「「――え?」」」」「――な⁉︎」
前方の視界が、黒一色に染まった。
それはまさに脅威だった。
僅かに一瞬、瞬きする間の出来事。
ナイチチちゃんが背凭れにしていた盾から真後ろ以外の全てが焼失し、漆黒の焦土と化した――。
たった今、目にした事態が理解の範疇を遺脱し過ぎて思考が及ばず、ただ呆然としていた……。
「み、皆んな、無事⁉︎」
「御意」
「ナイチチの防乳とキズナの防御膜のおかげでね」
「危なー⁉︎ 小さめの水着がキツキツですわ的に、ハミ出ない限界ギリギリまで結界の密度を絞っといて大正解だったわよ! こんなの薄々の膜を被せた程度では、確実に破れて新たな生命が爆誕してたわよ!」
皆が各々に安堵する中、真面目なのか不真面目なのか絶妙に怪しげな物言いの某エロフも本気で焦っている。
防御膜が破れ死体になっていたと、普通に言えば良いのに。
このせっぱ詰まった状況下でも、全くブレない貴女には本気で敬意を表します。
おかげさまで俺も冷静に戻り、脳内ツッコミを入れられました。
なので今回に限り、良しとしておきます。
「ケホッ……すご……い、なの……ケホッ」
そんな皆を守りきった、絶対防乳を誇る鉄壁の幼塞も健在――、
否、様子がおかしい。
乳構える身体がふらついたと思ったら、そのまま倒れ込んでしまうのだった。
「――ナ、ナイチチちゃん⁉︎」
地面に倒れ伏す前に、素早く受け止めた。
「に……にぃに……おねむ、なの」
顔から血の気が失せ、焦点もあっておらず、青紫になった小さな唇から掠れるように溢れる言葉――。
この様子は尋常じゃない――。
「ちょっとちょっと! 私一人の防壁では持たないわよ!」
「ふむ、流石のナイチチも……年齢相応の体力だったみたい。ここまでぶっ通しだったからね。疲れたんでしょう」
なるほど。そうか……そりゃそうだよな。
休憩を挟んだとしても、大人な俺達と幼い子供では、体力も気力も何もかもが雲泥の差だよな。
勇等級の冒険者ってことで、まだ七歳の幼女なんだってことを完全に失念してた。
HAHAHA……阿呆の極みだよ、俺は……。
「代わりに儂が壁役を担うわ。オネェナメんじゃないわよ! エロフ、儂の最後の濡れ場になるかもだし、出し惜しみなしでお願い!」
「おっけ。付き合ってあげるわよ、ドワルフ。こうなったら……イクまでとことんハッスルしてヤるわよ!」
微妙に巫山戯た物言いだったが、表情は余裕がなく真剣そのもの。
皆を庇うように前に出る御二方は、チラリと俺を見てゆっくりと頷いた。
――任せた、と。
「ナイチチちゃん、口を開けて? これ……俺の飲んで。溢さず全部飲むんだよ……慌てないでいいから。ゆっくりと」
言葉通りのただ眠いだけでないのが解った俺は、考えるよりも早い条件反射で、背嚢からあらゆる状況に対応できる万能薬を取り出し、震える唇に充てがった。
「んくっ……にがい……んくっ……ヤ、な――」
俺に抱かれながら万能薬を飲み干すと、最後まで言葉を紡ぐことなく気を失って、スヤスヤと寝息を立て始めた。
「ふぅ……無理させてごめん。気づかなくてごめん。こんなに幼いのに良く頑張ったね」
そのまま浅い呼吸で眠るナイチチちゃんを抱きかかえ、アの女王と職員さんの元へと連れて戻る。
ナイチチちゃんと言う絶対防乳を失った今、御二方が犠牲になろうと前に出た。
それでも次の火炎息は完全には防げないだろう……絶対絶命の状況に陥ったわけだ。
このままでは、誰かは生き残るかもしれないが、全員が助かる見込みはない。
「――良いのかそんなで? 俺は……」
実力が伴っていなくとも、言葉ではなんとでも言える。
今の俺にできることは少ない、或いはないかもしれない。
だがしかし、俺はたった今、世界一の頑張り屋さんに約束したし、自分の心にも誓った。
ならば、やらねばならない。
例えそれが、どんなに無謀なことでも。
「――さて、今度は俺が守る番だ。こんなところで終わらせない。ナイチチちゃんの代わりに、俺が皆を必ず守ってみせる。――この命に代えてでも、ね。だからゆっくり休んでて良いよ」
そう覚悟を決めた瞬間。
俺の中でモヤっとしていた何かが、音を立てて弾け飛んだ――。
そして。俺の中の何かが、今、解き放たれた――。
――――――――――
強き美幼女は世界一の頑張り屋さんだった。
ならば俺にしてもヤるしかないっしょ?
「どうやらスライム……の擬態ではなさそうね」
両手に漆黒の短剣を携え、交差させるように身構えるアの女王。
冷や汗が頬を伝って流れ、かなり険しい表情になっていた。
「史実にあった暗黒竜そのままの姿に御座いますが……どうにも違和感が拭えません。――主様。得体が知れない以上、ここは戦術的撤退が妥当かと」
アの女王に付き従い、漆黒の短剣を構える職員さんも然り。
「あ、暗黒竜が相手だと、流石の儂でも手に余るわよ⁉︎」
戦斧を盾に見立て構えるゲイデさんにしても真剣そのもの。
「精霊が怯えていた原因はこれか……。何にせよ、これは逃げるが勝ちだと思うわ」
咄嗟に杖から錫杖に持ち替え、素早く防御結界を張るキズナさんも同様。
さっきまでの巫山戯た態度は皆無。
皆が皆、青褪めた深刻な表情で、想定外の事態に次に取るべき最善の行動を決め倦んでいるのが伝ってきた――。
そうこうする内に、推定、暗黒竜の口元から、禍々しい靄と漆黒の炎が燻り始めた。
それは火炎息――ブレスを吐く前兆。
「ぜったい、だいじょうぶ、なの! にぃに……ううん。みんにゃ――みんな、まもる、なの!」
無敵の呪文を唱え、皆の前にトコトコと歩み出るナイチチちゃん。
巨大な盾を背凭れにし、キッと表情を引き締める。
例の如くな絶対防乳の姿勢で乳構え、火炎息を迎え撃つようだ。
どんな敵であろうと関係なく、如何なる状況でも常に率先して矢面に立つ勇敢な美幼女は、相手が何であろうとも怯えることなく、皆を守る難攻不落な幼塞と化し、一人そこに留まる。
こんな緊迫した状況下でも、大人な俺達の誰よりも冷静沈着とは。
流石に誰もが認める勇等級、世界最強の壁役の盾職だけのことはあるけど……。
そして――。
「ここはわたち――わたしにまかちぇ――まかせて、さきにいけ、なの。――みんにゃ――みんな、にげる、なの!」
せっかくの格好良い台詞を噛んでしまい、台なしにしたナイチチちゃんは、『失敗しちゃった、てへぺろ♪』っと照れ臭そうに舌を出しての苦笑い。
更にそこから某紳士ならば庇護欲を掻き立てること必至の『にぱっ♪』で、流れるように誤魔化したり。
――ああ。
寝る時に読んであげた、絵本の主人公を真似てるのか……可愛い過ぎかよ。
「――ば、馬鹿なこと言わないで⁉︎ 逃げるならナイチチも一緒よ!」
「ナイチチを置いて逃げれるわけないでしょ⁉︎ 時間稼ぎなら儂がやる!」
そんなナイチチちゃんとは正反対に、血相を変えて叫ぶ御二方。
「子供だけ置き去りにして撤退なんて……流石の私にもできるわけないでしょ!」
アの女王も然り。
ナイチチちゃんを連れ戻そうとする。
「主様――私が囮になります。皆様はその隙に……。今まで仕えさせて頂き、有難う御座いま――」
その傍を、漆黒の短剣を構える職員さんが素早く擦り抜けようとした。
「ダメよ!」「――主様」
だがしかし、囮になんてさせないと、無駄死にで逝かせまいと、咄嗟に腕を掴んで引き戻したアの女王。
皆の後ろで俺は、想定外の事態に冷静さも欠き、ただ困惑しているだけだった。
丁度、その時――。
推定、暗黒竜が巨大な鎌首を持ち上げ、音もなく大きく口を開いたと思った瞬間、闇に等しい漆黒の火炎渦が巻き上がり――、
「「「「――え?」」」」「――な⁉︎」
前方の視界が、黒一色に染まった。
それはまさに脅威だった。
僅かに一瞬、瞬きする間の出来事。
ナイチチちゃんが背凭れにしていた盾から真後ろ以外の全てが焼失し、漆黒の焦土と化した――。
たった今、目にした事態が理解の範疇を遺脱し過ぎて思考が及ばず、ただ呆然としていた……。
「み、皆んな、無事⁉︎」
「御意」
「ナイチチの防乳とキズナの防御膜のおかげでね」
「危なー⁉︎ 小さめの水着がキツキツですわ的に、ハミ出ない限界ギリギリまで結界の密度を絞っといて大正解だったわよ! こんなの薄々の膜を被せた程度では、確実に破れて新たな生命が爆誕してたわよ!」
皆が各々に安堵する中、真面目なのか不真面目なのか絶妙に怪しげな物言いの某エロフも本気で焦っている。
防御膜が破れ死体になっていたと、普通に言えば良いのに。
このせっぱ詰まった状況下でも、全くブレない貴女には本気で敬意を表します。
おかげさまで俺も冷静に戻り、脳内ツッコミを入れられました。
なので今回に限り、良しとしておきます。
「ケホッ……すご……い、なの……ケホッ」
そんな皆を守りきった、絶対防乳を誇る鉄壁の幼塞も健在――、
否、様子がおかしい。
乳構える身体がふらついたと思ったら、そのまま倒れ込んでしまうのだった。
「――ナ、ナイチチちゃん⁉︎」
地面に倒れ伏す前に、素早く受け止めた。
「に……にぃに……おねむ、なの」
顔から血の気が失せ、焦点もあっておらず、青紫になった小さな唇から掠れるように溢れる言葉――。
この様子は尋常じゃない――。
「ちょっとちょっと! 私一人の防壁では持たないわよ!」
「ふむ、流石のナイチチも……年齢相応の体力だったみたい。ここまでぶっ通しだったからね。疲れたんでしょう」
なるほど。そうか……そりゃそうだよな。
休憩を挟んだとしても、大人な俺達と幼い子供では、体力も気力も何もかもが雲泥の差だよな。
勇等級の冒険者ってことで、まだ七歳の幼女なんだってことを完全に失念してた。
HAHAHA……阿呆の極みだよ、俺は……。
「代わりに儂が壁役を担うわ。オネェナメんじゃないわよ! エロフ、儂の最後の濡れ場になるかもだし、出し惜しみなしでお願い!」
「おっけ。付き合ってあげるわよ、ドワルフ。こうなったら……イクまでとことんハッスルしてヤるわよ!」
微妙に巫山戯た物言いだったが、表情は余裕がなく真剣そのもの。
皆を庇うように前に出る御二方は、チラリと俺を見てゆっくりと頷いた。
――任せた、と。
「ナイチチちゃん、口を開けて? これ……俺の飲んで。溢さず全部飲むんだよ……慌てないでいいから。ゆっくりと」
言葉通りのただ眠いだけでないのが解った俺は、考えるよりも早い条件反射で、背嚢からあらゆる状況に対応できる万能薬を取り出し、震える唇に充てがった。
「んくっ……にがい……んくっ……ヤ、な――」
俺に抱かれながら万能薬を飲み干すと、最後まで言葉を紡ぐことなく気を失って、スヤスヤと寝息を立て始めた。
「ふぅ……無理させてごめん。気づかなくてごめん。こんなに幼いのに良く頑張ったね」
そのまま浅い呼吸で眠るナイチチちゃんを抱きかかえ、アの女王と職員さんの元へと連れて戻る。
ナイチチちゃんと言う絶対防乳を失った今、御二方が犠牲になろうと前に出た。
それでも次の火炎息は完全には防げないだろう……絶対絶命の状況に陥ったわけだ。
このままでは、誰かは生き残るかもしれないが、全員が助かる見込みはない。
「――良いのかそんなで? 俺は……」
実力が伴っていなくとも、言葉ではなんとでも言える。
今の俺にできることは少ない、或いはないかもしれない。
だがしかし、俺はたった今、世界一の頑張り屋さんに約束したし、自分の心にも誓った。
ならば、やらねばならない。
例えそれが、どんなに無謀なことでも。
「――さて、今度は俺が守る番だ。こんなところで終わらせない。ナイチチちゃんの代わりに、俺が皆を必ず守ってみせる。――この命に代えてでも、ね。だからゆっくり休んでて良いよ」
そう覚悟を決めた瞬間。
俺の中でモヤっとしていた何かが、音を立てて弾け飛んだ――。
そして。俺の中の何かが、今、解き放たれた――。
――――――――――
強き美幼女は世界一の頑張り屋さんだった。
ならば俺にしてもヤるしかないっしょ?
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ミイラですか? いいえ、単に包帯に巻かれた電波な微笑女かと。ちなみに、ちっぱいは仕様です。――ヤっべ。∑(゚Д゚)
されど電波おやぢは妄想を騙る
キャラ文芸
タイトルに殆ど変わりありませんが、難しいことが何ひとつない単なるギャグ物語に生まれ変わりました(笑)
物語とは言うも。
内容はないような内容(おやぢ去ね)
サラッと読み捨てられるベリーショートスタイルで晒していきますので、ベタやメタ、おやぢギャグなネタ好きの方は宜しくお願いします。
大変、大変、大変、大変……10回言うと――そりゃ、変態だ!!!!
おあとが宜しいようで――ヤっべ。∑(゚Д゚)
ああ、物は投げないで!
危ないから! 死んじゃうから!
その幼女、貧乳につき。〜世界を震撼させるアトミックな双丘を身に宿す者――その名はアルチチ〜 ――はい? ナイチチ違うん? ∑(゚Д゚)
されど電波おやぢは妄想を騙る
ファンタジー
早いもので、暗黒龍だかスライムだかなんだかわけのわからないボス敵を、どうやったか知らない内に倒して無事に帰ってきたのが、今から二年前。
その後、俺がなんでも言うことを聴く魅惑の手作り券五枚と、迷宮攻略の達成報酬の全てと引き換えに得た俺ん家に、迷宮で出逢ったあらゆる意味で小さな家族を迎えて暮らし始めたのが、一年前。
そして、俺が二十歳を過ぎ、至高の御方たる幼乳神様が地上に降臨なされてから数えて十年を迎える、記念すべき今日この日。
冒険者組合の裏手にある闘技場から、新たな門出を迎えることとなる――。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
レディバグの改変<L>
乱 江梨
ファンタジー
続編「レディバグの改変<W>」連載中です。https://www.alphapolis.co.jp/novel/608895805/303533485
悪魔が忌み嫌われ、差別される世界で「悪魔の愛し子」として生まれたアデルは理不尽な迫害、差別に耐えながら幼少期を過ごしていた。そんなある日、アデルはエルと名乗る亜人に出会う。そしてその出会いが、アデルの人生に大きな変化をもたらしていくのだが――。
――様々な経験を経て、仲間たちと出会い、大事な人を取り戻す為のアデルの旅が始まる。
※第一章の後半から主人公がチートになります。物語が本筋に入るのは16話からの予定です。
※本作は<L>と<W>の二部構成になっており、<L>の完結後は、別作品として「レディバグの改変<W>」を投稿予定です。
2021.9.29より、「レディバグの改変<W>」投稿開始いたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる