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第一部 運命の出逢い。それは――。
三発目 世界最強の乳。つまりそれは乳無双。
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「昨晩は酷かったな……」
出逢いに乾杯とか、全快祝いだとか、依頼失敗めげるな的な、嫌過ぎるどんちゃん騒ぎと化した。
ゲイデさんは隙あらば執拗に尻を触ってくるし、キズナさんも酔い潰そうと躍起になってたし……散々な目に遭った。
ナイチチちゃんが眠そうにうつらうつらしてきたところで、ようやくお開きになって解放された。
◇◇◇
そしてその翌日、冒険者組合からの理不尽な謎の通達が俺に届く。
もし拒否れば、冒険者資格の剥奪も辞さないときた。
その謎の圧力に屈し、誠に遺憾では御座いますが、ナイチチちゃん達のパーティに組み込まれる運びとなったわけで。
ナイチチちゃんのパーティはベテラン勢。
対して俺は組合秘蔵の超ひよっこ。
冒険者組合からの謎の圧力に疑問を感じた俺は、アー姉に数々の不正な取引を持ち掛けた末、最終的に俺がなんでも言うことを聴く魅惑の手作り券三枚で情報を得た。
ただ病的なまでに弟ラブなアー姉が、どのタイミングで使ってくるか気が気でないが、背に腹はかえられず止むなし。
最終兵器・俺を餌に得た情報は、それに見合うだけの価値はあった。
ナイチチちゃんの種族は幼魔乳族。
この世界では、所謂一つの希少で稀な、魔の者に連なる――絶滅種族だ。
身体的特徴は言わずもがな。
乳がデカい。なまらデカい。
歳を経ても見た目の美幼女な姿は一切変わらず、幼い頃から乳だけが膨大に成長し続け、成人する頃には奇乳か鬼乳になると言う――。
どんな種族だよ⁉︎ と、聴いた瞬間に思ったのは内緒だ。
まぁ、それだけならHAHAHAと渇いた笑いで流せるかもだが、その類い稀で得意稀なる乳の持つ――、
加護とやらの異常さが真面目にヤバい。
物理に魔法と言った、ありとあらゆる攻撃から身を守る盾となるばかりか、状態異常に呪いまでの全ての悪意をも跳ね返す、世界最強の天然の盾――防御壁となるんだそうだ。
加えて純真無垢な可憐な天使と劣情を煽る魅惑の悪魔が同居する奇跡に等しいその姿に、人ならば誰しも戦意を削がれ、敵意を向けたことを心から恥じて懺悔するのだと言う。
それはつまり、乳無双。
どんな手段を用いても突破不能な絶対防乳を揺らし歩く、難攻不落な幼塞と化し、敵に回せば勝ち目はない――らしい。
なので七歳と言う幼い年齢で冒険者として認められ、名を馳せる優等級で縛ることにより行動を把握し自由をも制限。
利用しようと目論む世界中から這い寄る悪意より、保護と言う名の名目で管理されている現状だと言う。
そして変態亜人種の御二方。
ゲイデさんとキズナさんはナイチチちゃんの監視兼擁護係として、そのことを気付かれないように細心の注意を払って普段から行動を共にしていると言うことも、ついでに知り得た事実だった。
「どうして冒険者組合が、新米の俺を指名したのかが全く解らない」
肝心の俺が選ばれた理由。
御二方に気に入られたからは言わずもがなだろうけど、本当ところは解らなかった。
◇◇◇
更に翌日、この面子の中で最も等級の低い俺に見合った依頼を受託し、その目的地へと向かっている。
ナイース街の南南東に広がる、気候が穏やかなノハーラ草原。
そこに群れをなして棲息する中型犬くらいの大きさな一角兎を三〇匹狩るか捕獲するが、今回の依頼内容となる。
実は立て続けに依頼を失敗し、その重なった違約金を払った所為で、俺は結構ヤバいくらいの極貧に陥っている。
魔物である一角兎は、角、爪、毛皮、肉と全身が素材の山。
一つ一つの買取は庶民価格で安くても、塵も積もればなんちゃら。
そんなわけで、狼風の魔物に囲まれて散々な目に遭った痛い経験から、集団戦にも慣れておこうと思い受けてみた。
実際、俺を除くこの面子なら対した危険もなく余裕だろうし、この依頼を成功させればそこそこな身銭が入る。
懐が潤ったらまず真っ先に、見習い期間から使っている自作の檜の棒と鍋の蓋って恥ずかしい装備をなんとかするつもり。
これから先、今回の依頼のようなパーティを組んでの討伐任務も増えてくることだし、せめて初等級冒険者に見合った青銅か鉄の長剣、革の円盾に革の胸当てくらいは購入しておきたいから。
身の丈に合わない高望みをしても碌なことにはならないけども、より良い装備は冒険者の生命線――。
死地からの生還率を高めるのだから。
◇◇◇
「――♪」
ちょこちょこと歩く可愛いらしいナイチチちゃんの歩幅に合わせ、馬車が普通に通れる程度には整備された街道を、手を繋いで並んで歩く。
草木の香りを運ぶ柔らかい微風と、暖かい日差しが降り注ぐ上天気な中、まるで散歩気分なほっこり気分でまったりと進んでいた。
「まさかその歳で冒険者だってのもだけど、勇等級だったなんて、正直、驚いたよ」
俺と手を繋いで歩いてくれているナイチチちゃんに、そう優しく話しかけた。
「ん……おにぃちゃんもがんばれにゃ――がんばれば……すぐになれる……だいじょうぶ」
途中で噛んで言い直しつつ、辿々しく答えてくれるナイチチちゃん。
「儂も街の若者らを指導したりして、冒険以外でも個人的に、色々とヤってはいるんだけども、中々に等級を上げてくれないのよ」
後ろを歩くゲイデさんが、野太い女性言葉で会話に交ざってきた。
「私にしても、各方面で手取り足取り懇切丁寧に、色々と指導してはあげてるんだけどね……ゲイデと同じでさっぱりよ。いつまでも認めてくんない」
ゲイデさんの隣を歩くキズナさんが、肩を竦めてそう愚痴ってくる。
そんな御二方は、冒険者としての腕は立つが、上等級止まりだと言う。
まさかナイチチちゃんの方が、ゲイデさんとキズナさんよりも等級が上だとは思いもしなかった。
だがしかし。
その理由をアー姉から教えてもらって、驚くよりも心底深く納得した。
冒険者には階級がある。
見習いから始まり、初等級、中等級、上等級、特等級、勇等級、神等級の七つに別れている。
神等級は神に等しい存在なので、実質的に勇等級が最も位が高い。
冒険者が進級するには、その者が相対し勝利した魔物の数や種類、武勲などの社会的貢献度、人格の良し悪しが含まれる。
内一つは誰もが認める実績を誇り、余裕で承認されて然りらしいが、残りの二つがどうにも最悪で壊滅的らしい。
なので変態の不名誉な枕詞が指し示す通り、やんちゃが過ぎて階級が据え置きなのは本当のことだったり。
御二方は、そこかしこで青少年の育成を妨げる不埒な行いをヤらかしまくり、若者の風紀を乱すから認めないんだってさ。
「あのね、御二方の場合は、その色々とがいかんのです! 結局は自業自得です!」
「酷いわね、良いケツのタダちゃん、酷い!」
はい?
誰が良いケツ?
つーか、俺の尻は関係なくね?
あとタダちゃんって距離感もおかしかね?
「タダちゃん、中々にドSね……もっとキツい言葉で罵って欲しい」
はい?
誰がドSですって?
責めたらドSって価値観おかしくね?
ビッチでドM属性って……全国のステキな森人さんに謝った方が良くね?
「だから、それが理由と言うか元凶ですって! ナイチチちゃんの情操教育上でも良くないです! 御二方はもっと自粛するべきですよ」
一応、冒険の先輩で年齢的にも遥か目上の御二方なので、言葉は選らんで叱責しておく。
だがしかし。
「良い漢を目の前にしてそれは無理」
「誠に遺憾ながらゲイデに激しく同意」
変態亜人の御二方には馬の耳に念仏でした。
「はぁ……そう言うところだけは、ホント、息ピッタリなんですよね」
目的地に向かう道中、そんな不毛な会話を続けていた――。
◇◇◇
「まって……にゃにか――なにかいる」
急に立ち止まって身の丈を優に超える巨大な盾を前方へと突き出し、胸を張って乳構えるナイチチちゃん。
盾、要らないと思うよ。
「キズナ、風の精霊に命じて周囲の警戒を――」
ナイチチちゃんのやや後方に陣取り、戦斧を構えるゲイデさん。
「言われる前に既にやってますぅ~! ――って、何⁉︎ この反応は……なんでこんな浅い所にっ⁉︎」
額のサークレットに中指を立て、香ばしくも美しいポーズで意識を集中していたキズナさんは、前方をカッと目を見開いて睨んだあと、急に恐れ慄くときた。
「い、一体……何が……」
俺にしても新しく新造した檜の棒と鍋の蓋を構え、油断なく様子を窺った――。
――――――――――
最強の盾は天然物?
ナイチチ、なんて恐ろしい子っ⁉︎ ∑(゚Д゚)
出逢いに乾杯とか、全快祝いだとか、依頼失敗めげるな的な、嫌過ぎるどんちゃん騒ぎと化した。
ゲイデさんは隙あらば執拗に尻を触ってくるし、キズナさんも酔い潰そうと躍起になってたし……散々な目に遭った。
ナイチチちゃんが眠そうにうつらうつらしてきたところで、ようやくお開きになって解放された。
◇◇◇
そしてその翌日、冒険者組合からの理不尽な謎の通達が俺に届く。
もし拒否れば、冒険者資格の剥奪も辞さないときた。
その謎の圧力に屈し、誠に遺憾では御座いますが、ナイチチちゃん達のパーティに組み込まれる運びとなったわけで。
ナイチチちゃんのパーティはベテラン勢。
対して俺は組合秘蔵の超ひよっこ。
冒険者組合からの謎の圧力に疑問を感じた俺は、アー姉に数々の不正な取引を持ち掛けた末、最終的に俺がなんでも言うことを聴く魅惑の手作り券三枚で情報を得た。
ただ病的なまでに弟ラブなアー姉が、どのタイミングで使ってくるか気が気でないが、背に腹はかえられず止むなし。
最終兵器・俺を餌に得た情報は、それに見合うだけの価値はあった。
ナイチチちゃんの種族は幼魔乳族。
この世界では、所謂一つの希少で稀な、魔の者に連なる――絶滅種族だ。
身体的特徴は言わずもがな。
乳がデカい。なまらデカい。
歳を経ても見た目の美幼女な姿は一切変わらず、幼い頃から乳だけが膨大に成長し続け、成人する頃には奇乳か鬼乳になると言う――。
どんな種族だよ⁉︎ と、聴いた瞬間に思ったのは内緒だ。
まぁ、それだけならHAHAHAと渇いた笑いで流せるかもだが、その類い稀で得意稀なる乳の持つ――、
加護とやらの異常さが真面目にヤバい。
物理に魔法と言った、ありとあらゆる攻撃から身を守る盾となるばかりか、状態異常に呪いまでの全ての悪意をも跳ね返す、世界最強の天然の盾――防御壁となるんだそうだ。
加えて純真無垢な可憐な天使と劣情を煽る魅惑の悪魔が同居する奇跡に等しいその姿に、人ならば誰しも戦意を削がれ、敵意を向けたことを心から恥じて懺悔するのだと言う。
それはつまり、乳無双。
どんな手段を用いても突破不能な絶対防乳を揺らし歩く、難攻不落な幼塞と化し、敵に回せば勝ち目はない――らしい。
なので七歳と言う幼い年齢で冒険者として認められ、名を馳せる優等級で縛ることにより行動を把握し自由をも制限。
利用しようと目論む世界中から這い寄る悪意より、保護と言う名の名目で管理されている現状だと言う。
そして変態亜人種の御二方。
ゲイデさんとキズナさんはナイチチちゃんの監視兼擁護係として、そのことを気付かれないように細心の注意を払って普段から行動を共にしていると言うことも、ついでに知り得た事実だった。
「どうして冒険者組合が、新米の俺を指名したのかが全く解らない」
肝心の俺が選ばれた理由。
御二方に気に入られたからは言わずもがなだろうけど、本当ところは解らなかった。
◇◇◇
更に翌日、この面子の中で最も等級の低い俺に見合った依頼を受託し、その目的地へと向かっている。
ナイース街の南南東に広がる、気候が穏やかなノハーラ草原。
そこに群れをなして棲息する中型犬くらいの大きさな一角兎を三〇匹狩るか捕獲するが、今回の依頼内容となる。
実は立て続けに依頼を失敗し、その重なった違約金を払った所為で、俺は結構ヤバいくらいの極貧に陥っている。
魔物である一角兎は、角、爪、毛皮、肉と全身が素材の山。
一つ一つの買取は庶民価格で安くても、塵も積もればなんちゃら。
そんなわけで、狼風の魔物に囲まれて散々な目に遭った痛い経験から、集団戦にも慣れておこうと思い受けてみた。
実際、俺を除くこの面子なら対した危険もなく余裕だろうし、この依頼を成功させればそこそこな身銭が入る。
懐が潤ったらまず真っ先に、見習い期間から使っている自作の檜の棒と鍋の蓋って恥ずかしい装備をなんとかするつもり。
これから先、今回の依頼のようなパーティを組んでの討伐任務も増えてくることだし、せめて初等級冒険者に見合った青銅か鉄の長剣、革の円盾に革の胸当てくらいは購入しておきたいから。
身の丈に合わない高望みをしても碌なことにはならないけども、より良い装備は冒険者の生命線――。
死地からの生還率を高めるのだから。
◇◇◇
「――♪」
ちょこちょこと歩く可愛いらしいナイチチちゃんの歩幅に合わせ、馬車が普通に通れる程度には整備された街道を、手を繋いで並んで歩く。
草木の香りを運ぶ柔らかい微風と、暖かい日差しが降り注ぐ上天気な中、まるで散歩気分なほっこり気分でまったりと進んでいた。
「まさかその歳で冒険者だってのもだけど、勇等級だったなんて、正直、驚いたよ」
俺と手を繋いで歩いてくれているナイチチちゃんに、そう優しく話しかけた。
「ん……おにぃちゃんもがんばれにゃ――がんばれば……すぐになれる……だいじょうぶ」
途中で噛んで言い直しつつ、辿々しく答えてくれるナイチチちゃん。
「儂も街の若者らを指導したりして、冒険以外でも個人的に、色々とヤってはいるんだけども、中々に等級を上げてくれないのよ」
後ろを歩くゲイデさんが、野太い女性言葉で会話に交ざってきた。
「私にしても、各方面で手取り足取り懇切丁寧に、色々と指導してはあげてるんだけどね……ゲイデと同じでさっぱりよ。いつまでも認めてくんない」
ゲイデさんの隣を歩くキズナさんが、肩を竦めてそう愚痴ってくる。
そんな御二方は、冒険者としての腕は立つが、上等級止まりだと言う。
まさかナイチチちゃんの方が、ゲイデさんとキズナさんよりも等級が上だとは思いもしなかった。
だがしかし。
その理由をアー姉から教えてもらって、驚くよりも心底深く納得した。
冒険者には階級がある。
見習いから始まり、初等級、中等級、上等級、特等級、勇等級、神等級の七つに別れている。
神等級は神に等しい存在なので、実質的に勇等級が最も位が高い。
冒険者が進級するには、その者が相対し勝利した魔物の数や種類、武勲などの社会的貢献度、人格の良し悪しが含まれる。
内一つは誰もが認める実績を誇り、余裕で承認されて然りらしいが、残りの二つがどうにも最悪で壊滅的らしい。
なので変態の不名誉な枕詞が指し示す通り、やんちゃが過ぎて階級が据え置きなのは本当のことだったり。
御二方は、そこかしこで青少年の育成を妨げる不埒な行いをヤらかしまくり、若者の風紀を乱すから認めないんだってさ。
「あのね、御二方の場合は、その色々とがいかんのです! 結局は自業自得です!」
「酷いわね、良いケツのタダちゃん、酷い!」
はい?
誰が良いケツ?
つーか、俺の尻は関係なくね?
あとタダちゃんって距離感もおかしかね?
「タダちゃん、中々にドSね……もっとキツい言葉で罵って欲しい」
はい?
誰がドSですって?
責めたらドSって価値観おかしくね?
ビッチでドM属性って……全国のステキな森人さんに謝った方が良くね?
「だから、それが理由と言うか元凶ですって! ナイチチちゃんの情操教育上でも良くないです! 御二方はもっと自粛するべきですよ」
一応、冒険の先輩で年齢的にも遥か目上の御二方なので、言葉は選らんで叱責しておく。
だがしかし。
「良い漢を目の前にしてそれは無理」
「誠に遺憾ながらゲイデに激しく同意」
変態亜人の御二方には馬の耳に念仏でした。
「はぁ……そう言うところだけは、ホント、息ピッタリなんですよね」
目的地に向かう道中、そんな不毛な会話を続けていた――。
◇◇◇
「まって……にゃにか――なにかいる」
急に立ち止まって身の丈を優に超える巨大な盾を前方へと突き出し、胸を張って乳構えるナイチチちゃん。
盾、要らないと思うよ。
「キズナ、風の精霊に命じて周囲の警戒を――」
ナイチチちゃんのやや後方に陣取り、戦斧を構えるゲイデさん。
「言われる前に既にやってますぅ~! ――って、何⁉︎ この反応は……なんでこんな浅い所にっ⁉︎」
額のサークレットに中指を立て、香ばしくも美しいポーズで意識を集中していたキズナさんは、前方をカッと目を見開いて睨んだあと、急に恐れ慄くときた。
「い、一体……何が……」
俺にしても新しく新造した檜の棒と鍋の蓋を構え、油断なく様子を窺った――。
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最強の盾は天然物?
ナイチチ、なんて恐ろしい子っ⁉︎ ∑(゚Д゚)
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