その幼女、貧乳につき。〜世界を震撼させるアトミックな双丘を身に宿す者――その名はアルチチ〜 ――はい? ナイチチ違うん? ∑(゚Д゚)


 早いもので、暗黒龍だかスライムだかなんだかわけのわからないボス敵を、どうやったか知らない内に倒して無事に帰ってきたのが、今から二年前。

 その後、俺がなんでも言うことを聴く魅惑の手作り券五枚と、迷宮攻略の達成報酬の全てと引き換えに得た俺ん家に、迷宮で出逢ったあらゆる意味で小さな家族を迎えて暮らし始めたのが、一年前。

 そして、俺が二十歳を過ぎ、至高の御方たる幼乳神様が地上に降臨なされてから数えて十年を迎える、記念すべき今日この日。
 冒険者組合の裏手にある闘技場から、新たな門出を迎えることとなる――。
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