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第五章──死の先までも輝らす光
これも俺の分だ
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「───まさか、ホントに最下層までぶち抜いたのかこれ……」
「あァ、手っ取り早くていいだろ?」
風属性の陣で勢いを殺しつつ着地したテルは、困惑を口にする。
ここが最下層。
だだっ広い地下は僅かな頼りない灯りによって照らされているが、それよりも地面に描かれた魔法陣の光が強く、その視界の状態は外と大差ない。
その異様な地下の様子を「センスねェな」と表現するテンキも、かなりアレだが──ともあれ。
奥には影の男と。
一人の、銀髪の少女が見えた。
「来たか、篠崎 輝……そして、志賀 天希。飛んで火に入る夏の虫とはこの事だな」
「もう生まれちまッてンじゃねえか。……どうも間に合わなかッたみてェだぞ」
「問題ない。魔王がいる場合の作戦は立てただろ」
『やるよ、陣を準備して』
シエラの声に従い、用意した陣に魔力を込める。
「──だれ?」
透き通るような、場違いな少女の声だ。
だが、その異様な無機質さが黒板を引っ掻くような不快感を三人に与える。
「テメェらを殺す勇者だ」
「……そう。ねぇ神、どうするの?」
この少女が魔王か、とテルは息を呑んだ。
テルと同等くらいの魔力が辺りを支配しているのを肌で感じる。
「ディアボロ、お前は勇者を片付けろ。こっちは俺がやる」
影の男は告げ、同時手を振り上げる。
『テル、来るよ!!』
「あぁ───」
瞬間。
テルは、体が浮く感覚をその身に受けた。
──影の男が発動した、強制転移。
全く別の空間へと飛んだそこで、影はテルを嗤う。
「お前の企みくらい分かっているんだ篠崎 輝。これで最早どうしようもないだろう?」
それを無視して、テルは聞く。
「ここは──どこだ?」
頼りない明かりに照らされた、だだっ広い地下だ。
雰囲気は最下層のそれと大差ないが、こちらにはめいっぱいに書かれていた魔法陣がない。
「最下層のさらに下、俺が作った──篠崎 輝。お前の処刑場だ。覚悟は出来たか?」
「──ホントに俺の処刑場だといいな」
「何?」
「全部手のひらの上なのはお前の方ってことだ」
瞬間、テルは予め魔力を込め、用意していた魔法陣を起動する。
シエラによって指示された例の陣だ。
──そして、残されたテンキも。
予め立てていた予測の状況に、完全に一致したから出来たこと。
流石、シエラは頭が回るとテルは肩を竦める。
「……まさか!? くそ、【禁止結界──」
遅れて理解した影が陣を止めにかかるが──間に合うはずもない。
「間に合わねーよ、じゃあなクソ野郎」
『じゃあねゴミ野郎』
発動した陣の名は、【交転移陣】。テルとテンキ、二人同時の発動によって発動するそれは。
──互いの座標を、入れ替える。
この戦いにおいては、必殺の革命の魔法。
「さて、と。魔王ちゃん、お前の相手は俺たちだ」
最下層へと戻ってきたテルは気合を入れてそう啖呵を切る。
ここまでは理想の展開だが、この魔王をテルが倒さねば全てが水の泡だ。
「たち?」
「二人なんだ、こう見えても」
魔王は無表情のままただ一言、つまらなそうに答えた。
「──どうでもいい、殺すだけ」
自分から聞いといて……とテルは肩を落とした。
『来るよ、テル。……勝てる?』
「勝てる、じゃないな──勝つんだ、意地でも」
『……うん』
全てをかけた戦いが始まる。
握りすぎた拳に、血が滲んだ。
■ ■ ■
「よくも、やってくれたな……」
そうだ、その顔が見たかった。
テンキはそう思い、笑った。
「テメェの思慮が浅ェだけだろ、エセ神公。ッつーか最下層の更に下ッて、なンかこンがらがるなァ……」
「志賀 天希……勇者の力があるからと言って俺に勝てると思っているのか? 思い上がりもはなはだ……ぐはァッ!?」
早口でまくし立てる影を、テンキはただ一発殴った。
「御託はいい。テメェを殴りたくてしょうがねェ」
殴る理由はいくらでもある。全てぶつけて、この影を殺すことがテンキの役目だ。
「貴様ァ……!! 楽に死ねると思うなよ……ッ!!」
そして影が起動した魔法陣は──見たことも無い、ただ闇一色の陣。
「闇属性の一撃──じっくり味わうがいいッ!!」
そして放った、属性を纏ったハイキックをテンキは。
「今、何をしたのか分かンなかッたなァ」
いとも容易く受け止めた。
後方の壁は崩れ、まるで最初からなかったかのように消え去ったというのに。
「バカな……ッ!? 冥属性を超えた、全ての属性の頂点に達する闇の一撃を──何故、貴様ごときがッ!!」
「だからよエセ神公、口じゃなくて手ェ動かせ手ェ」
叫び散らす影に、テンキは一発、もう一発拳を加える。
「こっちはテルの分で、今のァ俺の分だ。……まだまだ足りねェなァ?」
「ぐぁァァ……馬鹿な、ぐハッ……ァ! こんな、馬鹿な……ァッ!!」
「これがフィーネの分、これがまたテルの分だなァ!! んでこれが俺の分ッ!! 俺の分と来て───ッ!! これも俺の分だァ!! とッとと死にやがれ……ッ!! 【超全力な最強の一撃】ァッ!!!」
テンキの放った極彩色の一撃は、よろめいた影の右腕の感覚をいとも容易く奪い去った。
「チッ……ずらしたか。逃げるのだけは一流だな、テメェ」
「なんだ、これは、どういうことだ……ッ!!」
感覚を失った右腕に喚く影に、テンキは嘲笑うように答える。
「それ、テルの体なンだろ。さッさと離れやがれ」
つまり今、定着したはずの影の男の魂が、右腕から抜け去ったということだ。
「馬鹿な、こんなことが……あっては、ならない……!!」
影は逃げた。
そもそも、自らの目的を果たすためにはこんな奴の相手をしていてはならない。
テルを、テルをさっさと取り込まねばならない。
魔王も、テルに勝てるとは限らないのだ。
「させるかよ」
「ひ」
テンキは逃げた影の胸ぐらを光の速度で掴み、地面へと叩きつける。
「うァ……ッ!! ゲフッ、ごフッ……!! いい、のか。ヤツの体、なんだぞ……くははッ……」
「アイツならこんくらいでへこたれたりしねェよ、舐めんなカス」
影の男の精一杯の挑発を、テンキは意にも介さず蹴りあげる。
だが──その行動こそが、影の目論見だった。
「げフッ……はははっ、馬鹿め!! 逃げる相手を自ら手放すとは愚かな奴だ!! くらえ【眩目陣】ッ!! ……ハハッ、クハハハハ───じゃあな、バカ勇者」
影は笑い、浮いた一瞬の隙を使って陣を起動──テンキの目を眩しい光によって攻撃した。
「しまッ……クソ、見えねェ……待ちやがれエセ神公ッッ!!」
目をやられたテンキは、闇雲に上へと聖光を放つ。
おそらく、男は最下層へと転移したのだろう。
──テルが、危ない。
ここが最下層よりも下にある場所というなら、最下層へたどり着いた時と同様に床をぶち抜けば良い。
その考えに至ったテンキはそのまま飛び上がり──ようやく眩んだ目が機能を取り戻した時に、見えた光景は。
──立ち尽くす魔王、倒れるテルと──嗤う影だった。
絶望の、最悪の光景を楽しむように、黒い魔法陣がチカチカと光る。
テンキは、声すらも出せなかった。
「あァ、手っ取り早くていいだろ?」
風属性の陣で勢いを殺しつつ着地したテルは、困惑を口にする。
ここが最下層。
だだっ広い地下は僅かな頼りない灯りによって照らされているが、それよりも地面に描かれた魔法陣の光が強く、その視界の状態は外と大差ない。
その異様な地下の様子を「センスねェな」と表現するテンキも、かなりアレだが──ともあれ。
奥には影の男と。
一人の、銀髪の少女が見えた。
「来たか、篠崎 輝……そして、志賀 天希。飛んで火に入る夏の虫とはこの事だな」
「もう生まれちまッてンじゃねえか。……どうも間に合わなかッたみてェだぞ」
「問題ない。魔王がいる場合の作戦は立てただろ」
『やるよ、陣を準備して』
シエラの声に従い、用意した陣に魔力を込める。
「──だれ?」
透き通るような、場違いな少女の声だ。
だが、その異様な無機質さが黒板を引っ掻くような不快感を三人に与える。
「テメェらを殺す勇者だ」
「……そう。ねぇ神、どうするの?」
この少女が魔王か、とテルは息を呑んだ。
テルと同等くらいの魔力が辺りを支配しているのを肌で感じる。
「ディアボロ、お前は勇者を片付けろ。こっちは俺がやる」
影の男は告げ、同時手を振り上げる。
『テル、来るよ!!』
「あぁ───」
瞬間。
テルは、体が浮く感覚をその身に受けた。
──影の男が発動した、強制転移。
全く別の空間へと飛んだそこで、影はテルを嗤う。
「お前の企みくらい分かっているんだ篠崎 輝。これで最早どうしようもないだろう?」
それを無視して、テルは聞く。
「ここは──どこだ?」
頼りない明かりに照らされた、だだっ広い地下だ。
雰囲気は最下層のそれと大差ないが、こちらにはめいっぱいに書かれていた魔法陣がない。
「最下層のさらに下、俺が作った──篠崎 輝。お前の処刑場だ。覚悟は出来たか?」
「──ホントに俺の処刑場だといいな」
「何?」
「全部手のひらの上なのはお前の方ってことだ」
瞬間、テルは予め魔力を込め、用意していた魔法陣を起動する。
シエラによって指示された例の陣だ。
──そして、残されたテンキも。
予め立てていた予測の状況に、完全に一致したから出来たこと。
流石、シエラは頭が回るとテルは肩を竦める。
「……まさか!? くそ、【禁止結界──」
遅れて理解した影が陣を止めにかかるが──間に合うはずもない。
「間に合わねーよ、じゃあなクソ野郎」
『じゃあねゴミ野郎』
発動した陣の名は、【交転移陣】。テルとテンキ、二人同時の発動によって発動するそれは。
──互いの座標を、入れ替える。
この戦いにおいては、必殺の革命の魔法。
「さて、と。魔王ちゃん、お前の相手は俺たちだ」
最下層へと戻ってきたテルは気合を入れてそう啖呵を切る。
ここまでは理想の展開だが、この魔王をテルが倒さねば全てが水の泡だ。
「たち?」
「二人なんだ、こう見えても」
魔王は無表情のままただ一言、つまらなそうに答えた。
「──どうでもいい、殺すだけ」
自分から聞いといて……とテルは肩を落とした。
『来るよ、テル。……勝てる?』
「勝てる、じゃないな──勝つんだ、意地でも」
『……うん』
全てをかけた戦いが始まる。
握りすぎた拳に、血が滲んだ。
■ ■ ■
「よくも、やってくれたな……」
そうだ、その顔が見たかった。
テンキはそう思い、笑った。
「テメェの思慮が浅ェだけだろ、エセ神公。ッつーか最下層の更に下ッて、なンかこンがらがるなァ……」
「志賀 天希……勇者の力があるからと言って俺に勝てると思っているのか? 思い上がりもはなはだ……ぐはァッ!?」
早口でまくし立てる影を、テンキはただ一発殴った。
「御託はいい。テメェを殴りたくてしょうがねェ」
殴る理由はいくらでもある。全てぶつけて、この影を殺すことがテンキの役目だ。
「貴様ァ……!! 楽に死ねると思うなよ……ッ!!」
そして影が起動した魔法陣は──見たことも無い、ただ闇一色の陣。
「闇属性の一撃──じっくり味わうがいいッ!!」
そして放った、属性を纏ったハイキックをテンキは。
「今、何をしたのか分かンなかッたなァ」
いとも容易く受け止めた。
後方の壁は崩れ、まるで最初からなかったかのように消え去ったというのに。
「バカな……ッ!? 冥属性を超えた、全ての属性の頂点に達する闇の一撃を──何故、貴様ごときがッ!!」
「だからよエセ神公、口じゃなくて手ェ動かせ手ェ」
叫び散らす影に、テンキは一発、もう一発拳を加える。
「こっちはテルの分で、今のァ俺の分だ。……まだまだ足りねェなァ?」
「ぐぁァァ……馬鹿な、ぐハッ……ァ! こんな、馬鹿な……ァッ!!」
「これがフィーネの分、これがまたテルの分だなァ!! んでこれが俺の分ッ!! 俺の分と来て───ッ!! これも俺の分だァ!! とッとと死にやがれ……ッ!! 【超全力な最強の一撃】ァッ!!!」
テンキの放った極彩色の一撃は、よろめいた影の右腕の感覚をいとも容易く奪い去った。
「チッ……ずらしたか。逃げるのだけは一流だな、テメェ」
「なんだ、これは、どういうことだ……ッ!!」
感覚を失った右腕に喚く影に、テンキは嘲笑うように答える。
「それ、テルの体なンだろ。さッさと離れやがれ」
つまり今、定着したはずの影の男の魂が、右腕から抜け去ったということだ。
「馬鹿な、こんなことが……あっては、ならない……!!」
影は逃げた。
そもそも、自らの目的を果たすためにはこんな奴の相手をしていてはならない。
テルを、テルをさっさと取り込まねばならない。
魔王も、テルに勝てるとは限らないのだ。
「させるかよ」
「ひ」
テンキは逃げた影の胸ぐらを光の速度で掴み、地面へと叩きつける。
「うァ……ッ!! ゲフッ、ごフッ……!! いい、のか。ヤツの体、なんだぞ……くははッ……」
「アイツならこんくらいでへこたれたりしねェよ、舐めんなカス」
影の男の精一杯の挑発を、テンキは意にも介さず蹴りあげる。
だが──その行動こそが、影の目論見だった。
「げフッ……はははっ、馬鹿め!! 逃げる相手を自ら手放すとは愚かな奴だ!! くらえ【眩目陣】ッ!! ……ハハッ、クハハハハ───じゃあな、バカ勇者」
影は笑い、浮いた一瞬の隙を使って陣を起動──テンキの目を眩しい光によって攻撃した。
「しまッ……クソ、見えねェ……待ちやがれエセ神公ッッ!!」
目をやられたテンキは、闇雲に上へと聖光を放つ。
おそらく、男は最下層へと転移したのだろう。
──テルが、危ない。
ここが最下層よりも下にある場所というなら、最下層へたどり着いた時と同様に床をぶち抜けば良い。
その考えに至ったテンキはそのまま飛び上がり──ようやく眩んだ目が機能を取り戻した時に、見えた光景は。
──立ち尽くす魔王、倒れるテルと──嗤う影だった。
絶望の、最悪の光景を楽しむように、黒い魔法陣がチカチカと光る。
テンキは、声すらも出せなかった。
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