田辺君はずるいから

37ずるい・甘えん坊

2

諭は田辺に手渡されたローションを手のひらに出すと、田辺のそそり勃つモノにたっぷりと塗り込む。

「諭先輩、仰向けになって、自分で孔広げて塗ってください」

「そんなッ……………恥ずかしい」

田辺の命令口調ではなく優しい口調に、諭も強くは拒否できない。

「諭先輩の恥ずかしい姿見たいんです。いつも俺がするようにしてください」

田辺の甘える口調に諭も拒否できない。
仰向けになり膝を立てて脚を広げると、指先でローションをたっぷり塗り込む。

「指、入れて。自分で慣らしてください」

「意地悪ぅ。田辺のばかぁ」

真っ赤になりながらも、諭は田辺に言われる通りに指を入れる。
ヌプヌプッと音を立てながら、指先で自分を刺激する。

「恥ずかしいのッ！やだよぉ。田辺、もう、無理ッ」

左腕で顔を隠しながら、諭は淫らな自分を田辺に晒す。

「でも、またここ、硬くなりはじめてる」

田辺の指先が諭の敏感な先端を擦った。

「ひゃぁッ！……………やぁッ！やぁあ」

ビクビクしながら、諭は両腕で顔を隠す。
流石に田辺ももう我慢できなくなってきた。

「広がったかな？」

田辺がズブリと指を入れた。諭はやっと田辺に刺激されて嬉しくなる。

「田辺ッ！気持ち、良いのッ」

腰を動かしながら田辺の指を諭は締め付ける。

「欲しがりなんだから。早く全部挿れさせてください」

田辺は諭の腰を少し持ち上げると、ズプッとゆっくり挿入を始めた。
いつも挿れられるのは半分くらい。
まだ一度も奥まで刺し込んだことはない。

「ああッ！……………田辺の、キツい」

「キツいのは俺だし。全部入んないのに、なんでこんなに気持ち良いんだよ」

いつものようにゆっくりから加速を始める田辺。
諭は気持ちよくて田辺の腕に掴まる。

「はぁッ！……………ああッ！……………田辺ッ！キス！キスしてッ！抱っこ！」

結局いつものように甘える諭。田辺も諭のおねだりに従う。

「田辺！好き！大好き！離れちゃやだッ！」

「離れないから。諭先輩が大好きですよ……………ッ！」

田辺の言葉をどこまで諭が聞き取れたのかは分からないが、田辺は諭の中に熱い物を吐き出すと、グッタリとなって諭を抱きしめた。