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3ずるい・出会い
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「ども」
目の前の田辺が挨拶をして来て諭はビビる。
「あ、どうも」
つられて挨拶する諭。
ここは、帝應大学男子学生専用のマンションの入り口のエレベーターホールだった。
昼間見かけて噂した本人が目の前にいて諭はビビる。
「……………」
ふたりは無言でエレベーターに乗ると田辺は5階を押す。
「何階っすか?」
低い田辺の声。
「あ、7階」
田辺の細い長い指が7階のボタンを押した。
「あのッ!」
思わず諭は田辺に声をかけてしまった。
「はい?」
無表情の田辺。
「あのッ、君、凄く優秀なんだってね」
真っ赤になって言う諭。
「……………なんかそんな事言われてますが、俺のことよく知ってますね」
キョトンとしている田辺に、諭は話しかけたことに焦る。
「俺、2年なんだけど、君、目立つからもう有名だよ」
「そうなんですか」
興味が全くない田辺は、ただそれだけ返事をした。
目の前の田辺が挨拶をして来て諭はビビる。
「あ、どうも」
つられて挨拶する諭。
ここは、帝應大学男子学生専用のマンションの入り口のエレベーターホールだった。
昼間見かけて噂した本人が目の前にいて諭はビビる。
「……………」
ふたりは無言でエレベーターに乗ると田辺は5階を押す。
「何階っすか?」
低い田辺の声。
「あ、7階」
田辺の細い長い指が7階のボタンを押した。
「あのッ!」
思わず諭は田辺に声をかけてしまった。
「はい?」
無表情の田辺。
「あのッ、君、凄く優秀なんだってね」
真っ赤になって言う諭。
「……………なんかそんな事言われてますが、俺のことよく知ってますね」
キョトンとしている田辺に、諭は話しかけたことに焦る。
「俺、2年なんだけど、君、目立つからもう有名だよ」
「そうなんですか」
興味が全くない田辺は、ただそれだけ返事をした。
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