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依存からの共存
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春夜は洗面所からバスタオルを取ってくると真騎士に投げた。
「服脱いで拭けば?それともシャワー浴びてくる?」
春夜が言うと真騎士は立ち上がってバスタオルを握ったまま洗面所に向かった。
スーツを脱いでネクタイを外した。
視線を感じてそちらに顔を向けると、春夜が洗面所のドアに手を当て立っていた。
「早く脱ぎなよ」
春夜は言うが真騎士は手が止まった。
「……………ああ。向こうに行っててくれないか?」
真騎士が言うと春夜は笑う。
「裸を見られるの恥ずかしいの?男同士じゃない。僕が脱がしてあげようか?」
春夜はそう言うと真騎士のシャツを掴んだ。
「いい!自分で」
真騎士はそう言って春夜の手首を握った。
「小さな僕は、真騎士さんにしゃぶられてどうなったの?喘いだ?腰を振って感じてた?」
春夜の言葉に真騎士は真っ赤になって春夜の手首を離した。
「……………何も感じてなかった。何をされてるか理解してなかったから」
声を絞り出すようにして真騎士が言うと春夜は笑った。
「その頃はまだ僕も純粋だったんだね。でも真騎士さんがロリコンだったとかウケる」
真騎士は何も言い返せない。
「どうやって僕のをしゃぶったの?」
春夜は容赦なく聞いてくる。
「……………一緒に寝ていた時に、お前がおねしょをしたんだ。パジャマも濡れていて、パンツとパジャマを脱がして着替えさせようとした」
「それでどうしてしゃぶることになるの?」
春夜は、全く記憶にない過去の話をさせて真騎士を辱めたかった。
「俺がしゃがんでパンツを履かせた時に、目の前に……………視界に入った。気がついたら、口に含んでいた」
真騎士がそう言うと春夜は真騎士の前にしゃがんで、真騎士のボクサーパンツを一気に擦り下ろした。
「春夜!」
真騎士はびっくりして春夜から離れるが、春夜は真騎士の腰を両手で強く掴んで舌を出した。
春夜の舌先が、まだ柔らかな真騎士のモノを舐めた。
「動かないで。やられたらやり返す。僕のをおもちゃにしたんでしょ?」
真騎士は春夜を見つめる。
「おもちゃにしたわけじゃない!」
「じゃあ何?僕をどうしたかったの?」
「……………お前を俺の物にしたかった。姉さんに大切にされるお前を、俺も大切にしたかった。それがいつのまにか歪んだ愛情に変わっていた」
真騎士の告白に春夜はフッと笑う。
「でもそれはイケナイ事だ。お前は俺の甥で、姉さんの宝物。それを穢す事はもう出来ないと自分の気持ちを封印した。まさかお前に俺の全てをこうして語る日が来るなんて思ってなかった」
真騎士は後悔していた。
どうしてちゃんと春夜だけを見てあげられなかったのか。
「……………僕はずっとあの人に嫉妬してた。中学の頃から、ずっと真騎士さんに抱かれたかった。別れてよ、あの人と。僕を愛してるんでしょ?だったら僕を抱いてよ。僕たちはいっぱい秘密を共有してるよね?もう一つ秘密が増えるだけ。おばあちゃんには内緒にするから」
春夜の言葉に、真騎士はドクンドクンと全身の血液が心臓に集まる。
今のことは内緒だよ。お兄ちゃんも春夜がおねしょをしたことは内緒にしてあげるからね。
過去の自分のセリフが蘇る。
内緒だよと言いながら、自分は春夜を脅迫したんだと気がつく。
今、春夜に同じ事を言われている。
「……………先にシャワー浴びて。真騎士さんが出たら僕もシャワー浴びるから。後で真騎士さんの部屋に行くから」
春夜はそう言うと洗面所を出て行った。
真騎士は両手で顔を覆う。
罪の深さに震えた。
「服脱いで拭けば?それともシャワー浴びてくる?」
春夜が言うと真騎士は立ち上がってバスタオルを握ったまま洗面所に向かった。
スーツを脱いでネクタイを外した。
視線を感じてそちらに顔を向けると、春夜が洗面所のドアに手を当て立っていた。
「早く脱ぎなよ」
春夜は言うが真騎士は手が止まった。
「……………ああ。向こうに行っててくれないか?」
真騎士が言うと春夜は笑う。
「裸を見られるの恥ずかしいの?男同士じゃない。僕が脱がしてあげようか?」
春夜はそう言うと真騎士のシャツを掴んだ。
「いい!自分で」
真騎士はそう言って春夜の手首を握った。
「小さな僕は、真騎士さんにしゃぶられてどうなったの?喘いだ?腰を振って感じてた?」
春夜の言葉に真騎士は真っ赤になって春夜の手首を離した。
「……………何も感じてなかった。何をされてるか理解してなかったから」
声を絞り出すようにして真騎士が言うと春夜は笑った。
「その頃はまだ僕も純粋だったんだね。でも真騎士さんがロリコンだったとかウケる」
真騎士は何も言い返せない。
「どうやって僕のをしゃぶったの?」
春夜は容赦なく聞いてくる。
「……………一緒に寝ていた時に、お前がおねしょをしたんだ。パジャマも濡れていて、パンツとパジャマを脱がして着替えさせようとした」
「それでどうしてしゃぶることになるの?」
春夜は、全く記憶にない過去の話をさせて真騎士を辱めたかった。
「俺がしゃがんでパンツを履かせた時に、目の前に……………視界に入った。気がついたら、口に含んでいた」
真騎士がそう言うと春夜は真騎士の前にしゃがんで、真騎士のボクサーパンツを一気に擦り下ろした。
「春夜!」
真騎士はびっくりして春夜から離れるが、春夜は真騎士の腰を両手で強く掴んで舌を出した。
春夜の舌先が、まだ柔らかな真騎士のモノを舐めた。
「動かないで。やられたらやり返す。僕のをおもちゃにしたんでしょ?」
真騎士は春夜を見つめる。
「おもちゃにしたわけじゃない!」
「じゃあ何?僕をどうしたかったの?」
「……………お前を俺の物にしたかった。姉さんに大切にされるお前を、俺も大切にしたかった。それがいつのまにか歪んだ愛情に変わっていた」
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「でもそれはイケナイ事だ。お前は俺の甥で、姉さんの宝物。それを穢す事はもう出来ないと自分の気持ちを封印した。まさかお前に俺の全てをこうして語る日が来るなんて思ってなかった」
真騎士は後悔していた。
どうしてちゃんと春夜だけを見てあげられなかったのか。
「……………僕はずっとあの人に嫉妬してた。中学の頃から、ずっと真騎士さんに抱かれたかった。別れてよ、あの人と。僕を愛してるんでしょ?だったら僕を抱いてよ。僕たちはいっぱい秘密を共有してるよね?もう一つ秘密が増えるだけ。おばあちゃんには内緒にするから」
春夜の言葉に、真騎士はドクンドクンと全身の血液が心臓に集まる。
今のことは内緒だよ。お兄ちゃんも春夜がおねしょをしたことは内緒にしてあげるからね。
過去の自分のセリフが蘇る。
内緒だよと言いながら、自分は春夜を脅迫したんだと気がつく。
今、春夜に同じ事を言われている。
「……………先にシャワー浴びて。真騎士さんが出たら僕もシャワー浴びるから。後で真騎士さんの部屋に行くから」
春夜はそう言うと洗面所を出て行った。
真騎士は両手で顔を覆う。
罪の深さに震えた。
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