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お好みの魚介とトリュフオイルのアヒージョ
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オーシャンの4人掛けのテーブルに、広重、村瀬、亮が座って、とりあえずのビールを待っていた。
「珍しいね。道明さんが村瀬さんと客で来るなんて。吉国さんも来てくれて嬉しいよ」
貴彦はそう笑顔で言うと、ビールを置いてカウンターに戻った。
3人はビールでお疲れ様の乾杯をする。
広重はビールを飲むも、喉に流れるビールが重たかった。
どうしてこの場に居なくてはいけないのか、まるで拷問である。
村瀬と亮は普通に談笑していて、広重はその会話に入って行けなかった。
しばらくして、貴彦がおつまみのピンチョスを運んでくれた。
「好きな物適当に頼め。俺の奢り」
村瀬はにこやかに言うが、広重はビールをチョビチョビ飲むのがやっとだった。
「道明!なんだよ元気ねぇなぁ。疲れすぎか?吉国に虐められて」
村瀬が楽しそうに言う。亮は特に反応しない。
「いえ。別に虐められてませんから」
ビクビクしながら広重は答える。
隣で座っている亮も、平然とした態度でただビールを飲んでいた。
「!!」
広重がビクンと反応した。広重の太ももに亮が手を置いた。
広重は亮を見ることができずに、だが置かれた手を退かしたい。
亮はゆっくり太ももを撫でる。
内側に手が滑ってきた。
広重はどうしていいか分からず固まっていた。
「大人しいね、広重。どうしちゃった?」
わざとらしく亮は聞く。広重はキッと赤い顔で亮を睨んだ。
亮はフッと笑うと広重の股間近くに手を伸ばす。
広重は我慢できず背を伸ばすと立ち上がった。
「トッ……トイレッ!」
広重はそう言うと、一目散にトイレに逃げた。
「…………何した?道明に」
村瀬が尋ねる。
「んー。お仕置きです。心ここにあらずだから。可愛い」
ふふふと亮は笑った。
「まーったく。そう言う事すっから嫌われるんだぞ。まぁ、見てて面白いけど」
村瀬もニヤニヤする。
「店長さんの前で広重を辱めたくなった。思い出させたいんです。俺の爪痕を」
「だからさぁ。何したんだよ、昨日。急に手を組もうとかさ」
ピンチョスを食べながら村瀬は言う。
「広重は、村瀬さんの恋人だと分かっていて犬神さんを好きになってる」
亮は村瀬を見つめながら言う。
「あいつが言ったのか?」
亮は頷く。
「やっぱり広重を振り向かせたい。だから今夜は徹底的に犬神さんを諦めてもらいます」
亮がそう言うと村瀬は笑った。
「りょーかい」
全てが飲み込めた村瀬はそう言うとビールを一気した。
「珍しいね。道明さんが村瀬さんと客で来るなんて。吉国さんも来てくれて嬉しいよ」
貴彦はそう笑顔で言うと、ビールを置いてカウンターに戻った。
3人はビールでお疲れ様の乾杯をする。
広重はビールを飲むも、喉に流れるビールが重たかった。
どうしてこの場に居なくてはいけないのか、まるで拷問である。
村瀬と亮は普通に談笑していて、広重はその会話に入って行けなかった。
しばらくして、貴彦がおつまみのピンチョスを運んでくれた。
「好きな物適当に頼め。俺の奢り」
村瀬はにこやかに言うが、広重はビールをチョビチョビ飲むのがやっとだった。
「道明!なんだよ元気ねぇなぁ。疲れすぎか?吉国に虐められて」
村瀬が楽しそうに言う。亮は特に反応しない。
「いえ。別に虐められてませんから」
ビクビクしながら広重は答える。
隣で座っている亮も、平然とした態度でただビールを飲んでいた。
「!!」
広重がビクンと反応した。広重の太ももに亮が手を置いた。
広重は亮を見ることができずに、だが置かれた手を退かしたい。
亮はゆっくり太ももを撫でる。
内側に手が滑ってきた。
広重はどうしていいか分からず固まっていた。
「大人しいね、広重。どうしちゃった?」
わざとらしく亮は聞く。広重はキッと赤い顔で亮を睨んだ。
亮はフッと笑うと広重の股間近くに手を伸ばす。
広重は我慢できず背を伸ばすと立ち上がった。
「トッ……トイレッ!」
広重はそう言うと、一目散にトイレに逃げた。
「…………何した?道明に」
村瀬が尋ねる。
「んー。お仕置きです。心ここにあらずだから。可愛い」
ふふふと亮は笑った。
「まーったく。そう言う事すっから嫌われるんだぞ。まぁ、見てて面白いけど」
村瀬もニヤニヤする。
「店長さんの前で広重を辱めたくなった。思い出させたいんです。俺の爪痕を」
「だからさぁ。何したんだよ、昨日。急に手を組もうとかさ」
ピンチョスを食べながら村瀬は言う。
「広重は、村瀬さんの恋人だと分かっていて犬神さんを好きになってる」
亮は村瀬を見つめながら言う。
「あいつが言ったのか?」
亮は頷く。
「やっぱり広重を振り向かせたい。だから今夜は徹底的に犬神さんを諦めてもらいます」
亮がそう言うと村瀬は笑った。
「りょーかい」
全てが飲み込めた村瀬はそう言うとビールを一気した。
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