44 / 106
cinque
3
しおりを挟む
大学が始まり、工はまた真春の送り迎えの合間に真幸の元で仕事をこなし、夜はほとんど真幸のマンションで過ごしていた。
真春が自分に好意を持っていると知りながら、それを拒絶し、真幸をただ快楽へと導いていた。
「しつけーよ。全く…………焦らしすぎだ」
はぁはぁと息を乱して、うつ伏せで腰を上げる真幸は言う。
「すみません。頭が何度も求めるから」
工はそう言うと、真幸のモノを扱きながら孔の中に指を蠢かす。
「ああッ!…………また…………中…………んんッ!工、挿れて。お前の」
身体をビクビクと震わしながら脚を伸ばして、工の指で弄られイかされる場所を締め付けてよがる。
「入ってますよ、指。頭が締め付けてる」
真幸は工を色っぽい目で睨む。
「ばぁーか!…………指じゃねーよッ!お前のブツに決まってるだろ!早くブッこめ!」
無理だと分かっていながら真幸はねだる。
工は真幸のモノの先端の裏筋を激しく擦った。
「ひゃあッ!…………くッ!…………んんん!…………ああッ!…………イくぅッ!」
真幸はこの刺激に最近ハマっていた。工に調教されているようだった。
「くぅッ!…………ああッ!もぉッ!」
「我慢しないでください。これなら、気持ちいいですよね?」
耳元で工は真幸に言い聞かせるように囁く。
「あッ!…………んんッ…………たく………み…………んんんん!」
プシャッ!と真幸が透明な液体を吹き出した。
工は真幸の中から指も抜くと、満足気にベッドにうつ伏せになった真幸を見つめる。
セックスもキスも求めない。
その代わり、毎日でも、求められれば真幸を感じさせる。
そう約束してから、工は真幸を満足させることに心血を注ぐ。
「ったく、どんだけテクニシャンだよ。本番無しでこんなにイかすとかさぁ」
真幸は綺麗な顔で微笑む。十分満足した様子だった。
「お前から、余計に離れられなくなるだろ」
真幸は仰向けになると、掌を工の頬に伸ばす。
工の頬に触れると、工は直ぐにその手を握って離す。
「俺を甘えさせないでください。そんな目で俺を見ないでください。俺は頭の玩具です」
「お前がバイブでオナホだって言うなら、もう他の物に手、出せないわ」
ふふふと笑って真幸は言う。
工の体温を感じても、それ以上を求められないのは真幸も辛かった。
目の前の男に、何度狂わされる程の快感を与えられても、身体も心も一つになれない。
「全く、その目、何だよ。まるで泣きそうじゃねーか。どうせなら、俺を喰いちぎりたいって顔しろよ」
真幸は笑う。
「…………勘弁してください。俺がどんな顔であなたを見たとしても放っておいてください。それぐらい、許してほしい」
工が静かにそう言うと真幸はジッと工を見つめる。
「ばーか。真顔で答えんな」
真幸はヨロヨロしながら起き上がる。
「はぁ。どうしてもやめられねーな、お前との関係。お前は本当はやめたいんだろ?デカブツが毎回悲鳴あげてるもんな」
毎回硬くなって勃ち上がっているのを真幸も分かっている。
「後でヌケば済むことです。俺の事より頭です。最近、女を全く抱いてませんよね。俺とこんな関係よりも女で発散されたらどうですか?」
「それ、もう無理だな。お前のテク知った後じゃ物足りないねーわ」
真幸は煙草を咥える。工はライターを取ると、煙草に火をつけた。
「…………もう戻れねーんだよ。男を知る前の身体にはさ。どんどんズブズブと深みにハマっちまった。やんなるぜ、全く」
真幸はふーと煙草の煙を吐きながら天井を見つめる。
ゆらゆらと煙草の煙は立ち昇る。
「いつかさ、お互いキレーさっぱり過去を忘れられれば良いのにな」
そう言って真幸は笑う。工はジッと黙ったまま真幸を見つめ続ける。
ただ、真幸はそれ以上その先は語らない。
過去を綺麗さっぱり忘れたとしても、自分と工が結ばれる未来はないのだと分かっているからだった。
真春が自分に好意を持っていると知りながら、それを拒絶し、真幸をただ快楽へと導いていた。
「しつけーよ。全く…………焦らしすぎだ」
はぁはぁと息を乱して、うつ伏せで腰を上げる真幸は言う。
「すみません。頭が何度も求めるから」
工はそう言うと、真幸のモノを扱きながら孔の中に指を蠢かす。
「ああッ!…………また…………中…………んんッ!工、挿れて。お前の」
身体をビクビクと震わしながら脚を伸ばして、工の指で弄られイかされる場所を締め付けてよがる。
「入ってますよ、指。頭が締め付けてる」
真幸は工を色っぽい目で睨む。
「ばぁーか!…………指じゃねーよッ!お前のブツに決まってるだろ!早くブッこめ!」
無理だと分かっていながら真幸はねだる。
工は真幸のモノの先端の裏筋を激しく擦った。
「ひゃあッ!…………くッ!…………んんん!…………ああッ!…………イくぅッ!」
真幸はこの刺激に最近ハマっていた。工に調教されているようだった。
「くぅッ!…………ああッ!もぉッ!」
「我慢しないでください。これなら、気持ちいいですよね?」
耳元で工は真幸に言い聞かせるように囁く。
「あッ!…………んんッ…………たく………み…………んんんん!」
プシャッ!と真幸が透明な液体を吹き出した。
工は真幸の中から指も抜くと、満足気にベッドにうつ伏せになった真幸を見つめる。
セックスもキスも求めない。
その代わり、毎日でも、求められれば真幸を感じさせる。
そう約束してから、工は真幸を満足させることに心血を注ぐ。
「ったく、どんだけテクニシャンだよ。本番無しでこんなにイかすとかさぁ」
真幸は綺麗な顔で微笑む。十分満足した様子だった。
「お前から、余計に離れられなくなるだろ」
真幸は仰向けになると、掌を工の頬に伸ばす。
工の頬に触れると、工は直ぐにその手を握って離す。
「俺を甘えさせないでください。そんな目で俺を見ないでください。俺は頭の玩具です」
「お前がバイブでオナホだって言うなら、もう他の物に手、出せないわ」
ふふふと笑って真幸は言う。
工の体温を感じても、それ以上を求められないのは真幸も辛かった。
目の前の男に、何度狂わされる程の快感を与えられても、身体も心も一つになれない。
「全く、その目、何だよ。まるで泣きそうじゃねーか。どうせなら、俺を喰いちぎりたいって顔しろよ」
真幸は笑う。
「…………勘弁してください。俺がどんな顔であなたを見たとしても放っておいてください。それぐらい、許してほしい」
工が静かにそう言うと真幸はジッと工を見つめる。
「ばーか。真顔で答えんな」
真幸はヨロヨロしながら起き上がる。
「はぁ。どうしてもやめられねーな、お前との関係。お前は本当はやめたいんだろ?デカブツが毎回悲鳴あげてるもんな」
毎回硬くなって勃ち上がっているのを真幸も分かっている。
「後でヌケば済むことです。俺の事より頭です。最近、女を全く抱いてませんよね。俺とこんな関係よりも女で発散されたらどうですか?」
「それ、もう無理だな。お前のテク知った後じゃ物足りないねーわ」
真幸は煙草を咥える。工はライターを取ると、煙草に火をつけた。
「…………もう戻れねーんだよ。男を知る前の身体にはさ。どんどんズブズブと深みにハマっちまった。やんなるぜ、全く」
真幸はふーと煙草の煙を吐きながら天井を見つめる。
ゆらゆらと煙草の煙は立ち昇る。
「いつかさ、お互いキレーさっぱり過去を忘れられれば良いのにな」
そう言って真幸は笑う。工はジッと黙ったまま真幸を見つめ続ける。
ただ、真幸はそれ以上その先は語らない。
過去を綺麗さっぱり忘れたとしても、自分と工が結ばれる未来はないのだと分かっているからだった。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
いつかコントローラーを投げ出して
せんぷう
BL
オメガバース。世界で男女以外に、アルファ・ベータ・オメガと性別が枝分かれした世界で新たにもう一つの性が発見された。
世界的にはレアなオメガ、アルファ以上の神に選別されたと言われる特異種。
バランサー。
アルファ、ベータ、オメガになるかを自らの意思で選択でき、バランサーの状態ならどのようなフェロモンですら影響を受けない、むしろ自身のフェロモンにより周囲を調伏できる最強の性別。
これは、バランサーであることを隠した少年の少し不運で不思議な出会いの物語。
裏社会のトップにして最強のアルファ攻め
×
最強種バランサーであることをそれとなく隠して生活する兄弟想いな受け
※オメガバース特殊設定、追加性別有り
.
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる