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美紅と千秋
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千秋と美紅は仕事の接点から、退勤後に飲みにいく機会も増えていた。
お互いに今は恋人もいなかったので、誰に気を使うこともなかった。
「原田はさ、ずっと営業やりたいのか?俺はどっちかって言うと、お前は商品開発とか、企画の方が向いてると思うんだけどな」
千秋の言葉に美紅は少しだけショックだった。
どんなに頑張っても、千秋に認められていなかったんだとシュンとなる。
「私、営業向きじゃないですか?西川さんのサポートできてないですか?交渉ももっと頑張ります!得意先周りももっと増やします!だからッ!」
そばに居させて欲しいと心の中で叫んだ。
「違うよ。あまり一生懸命仕事されると、俺が辛くなる」
「…………え?」
千秋は顔を美紅から背けた。
「俺、お前のこと、可愛いって思ってる。だから、企画力とかお前の頑張りを見てると、そっちの方が合ってるって思って」
可愛いと言われて美紅はドキッとしたが、ちゃんと自分の仕事を見てくれていたんだと嬉しくなる。
千秋への憧れが益々強くなる。
「ちゃんと私を見ててくれて嬉しいです。確かに、企画の仕事とか好きです。西川さんと一緒に色々考えてプレゼンして、それで結果が出ると本当に達成感もあります。だから、西川さんの下でこれからも頑張りたいんです」
真っ直ぐな目で美紅は千秋を見る。
千秋は恥ずかしくなって俯く。
「ったく。そう言うの、ヤバいから」
「はい?」
「…………めっちゃ悔しい」
「ええ?」
悔しいと言われて美紅は慌てる。
自分が何かしでかしたと不安になる。
「すみません!私、西川さんが嫌がることしましたか?ごめんなさい!」
焦る美紅に千秋はフッとため息をついた。
「違う!こんなにお前が気になるのが悔しいの!あー!もうッ!」
照れ隠しで千秋はそっぽを向いたまま。
美紅はびっくりして千秋を見つめる。
「あ、あのッ!それ、それって!」
「本当は、今夜は仕事の話するつもりなかったの。お前にどうやってコクれば良いか分からなくて」
千秋の告白に美紅は頭が真っ白になる。
憧れていた千秋に、好意を持ってもらえていたことが信じられない。
「俺と、付き合ってくれる?」
アルコールのせいではないと分かるほど、真っ赤になって千秋は言う。
恥ずかしくて、好きという言葉は吹っ飛ばした。
「あのッ!」
焦る美紅。
「頼むよ。早く返事してよ。俺、こんなに恥ずかしくなるほど好きになった奴、お前が初めてなんだから」
肘を付いて手で顔を隠しながら千秋は言う。
耳まで赤くて、可愛いと美紅は思いながらドキドキが止まらない。
まさか憧れの先輩から、付き合って欲しいと言われるとは思っていなかった。
「あ、は、はいッ!よ、よろしく、よろしくお願いします」
美紅も真っ赤になると恥ずかしくて俯く。
二人はしばらく目を合わせられなくなった。
お互いに今は恋人もいなかったので、誰に気を使うこともなかった。
「原田はさ、ずっと営業やりたいのか?俺はどっちかって言うと、お前は商品開発とか、企画の方が向いてると思うんだけどな」
千秋の言葉に美紅は少しだけショックだった。
どんなに頑張っても、千秋に認められていなかったんだとシュンとなる。
「私、営業向きじゃないですか?西川さんのサポートできてないですか?交渉ももっと頑張ります!得意先周りももっと増やします!だからッ!」
そばに居させて欲しいと心の中で叫んだ。
「違うよ。あまり一生懸命仕事されると、俺が辛くなる」
「…………え?」
千秋は顔を美紅から背けた。
「俺、お前のこと、可愛いって思ってる。だから、企画力とかお前の頑張りを見てると、そっちの方が合ってるって思って」
可愛いと言われて美紅はドキッとしたが、ちゃんと自分の仕事を見てくれていたんだと嬉しくなる。
千秋への憧れが益々強くなる。
「ちゃんと私を見ててくれて嬉しいです。確かに、企画の仕事とか好きです。西川さんと一緒に色々考えてプレゼンして、それで結果が出ると本当に達成感もあります。だから、西川さんの下でこれからも頑張りたいんです」
真っ直ぐな目で美紅は千秋を見る。
千秋は恥ずかしくなって俯く。
「ったく。そう言うの、ヤバいから」
「はい?」
「…………めっちゃ悔しい」
「ええ?」
悔しいと言われて美紅は慌てる。
自分が何かしでかしたと不安になる。
「すみません!私、西川さんが嫌がることしましたか?ごめんなさい!」
焦る美紅に千秋はフッとため息をついた。
「違う!こんなにお前が気になるのが悔しいの!あー!もうッ!」
照れ隠しで千秋はそっぽを向いたまま。
美紅はびっくりして千秋を見つめる。
「あ、あのッ!それ、それって!」
「本当は、今夜は仕事の話するつもりなかったの。お前にどうやってコクれば良いか分からなくて」
千秋の告白に美紅は頭が真っ白になる。
憧れていた千秋に、好意を持ってもらえていたことが信じられない。
「俺と、付き合ってくれる?」
アルコールのせいではないと分かるほど、真っ赤になって千秋は言う。
恥ずかしくて、好きという言葉は吹っ飛ばした。
「あのッ!」
焦る美紅。
「頼むよ。早く返事してよ。俺、こんなに恥ずかしくなるほど好きになった奴、お前が初めてなんだから」
肘を付いて手で顔を隠しながら千秋は言う。
耳まで赤くて、可愛いと美紅は思いながらドキドキが止まらない。
まさか憧れの先輩から、付き合って欲しいと言われるとは思っていなかった。
「あ、は、はいッ!よ、よろしく、よろしくお願いします」
美紅も真っ赤になると恥ずかしくて俯く。
二人はしばらく目を合わせられなくなった。
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