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前菜
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橋元は渋谷のホテルに部屋を取ると礼央に連絡した。
礼央はわざわざホテルの部屋を橋元が取ったことに驚いた。
余程今夜の話は重大なことかと身構えてしまった。
それでも仕事に支障がないように、余計なことは考えないようにした。
仕事が終わり、橋元にメールをする。
【ホテルまで直ぐ着くけど、総司さん、もうホテル?】
橋元はベッドに横になって礼央のメールを待っていた。
メールを読むと直ぐに返信を打つ。
【もう部屋だよ。気をつけてくるんだよ】
橋元のメールを見て、礼央はちゃんと病院を出れたんだとホッとした。
また橋元が急に呼ばれるかもと思うと、礼央は急いでホテルに向かった。
橋元から教えてもらった部屋に急ぐ。
ベルを鳴らすと橋元が直ぐに出迎えてくれた。
礼央は部屋に入ると驚いた。
ジュニアスイートの部屋は広くて快適そうで、まさかこんな部屋を用意しているとは思わなかった。
「びっくり。こんな贅沢な部屋だと思ってなかったから」
礼央がそう言うと橋元は笑う。
「急だったから、この部屋しか空いてなかった」
もちろん、嘘だった。
急な予約は本当だったが、今夜は礼央と素敵な夜を過ごしたいと思った。
「食事、軽い物をルームサービスで頼んだんだけど、他に何か食べたいものある?」
テーブルの上には、生ハムとチーズの盛り合わせ、アンティパストミスト、クラブハウスサンドイッチとシャンパンが準備されていた。
「これだけあれば十分。でもお酒、飲んで大丈夫?」
「今夜は特別」
橋元は笑って言うと、ダイニングテーブルにふたりは着いた。
シャンパングラスにシャンパンを注ぎ、ふたりは見つめ合うと乾杯をした。
礼央は嬉しそうに終始笑顔で、その顔に橋元は蕩けそうに見惚れ、楽しい夕食は過ぎて行った。
「シャワー浴びてくるか?」
橋元が礼央を抱きしめながら尋ねる。礼央はドキドキして橋元の顔が見れない。
「……………うん」
礼央が答えると、橋元は礼央の顎を指で上げ唇を重ねた。
優しいキスが徐々に激しくなる。
橋元は礼央の唇を吸う。
チュッ、クチュ。とキスの音が響く。
橋元は礼央を抱きしめキスをやめない。
礼央も橋元の背中に腕を回し、離さないように抱きつく。
長いキスを終えると、礼央は橋元の胸に顔を埋めた。
「好き。総司さん」
礼央は少し声がこもった。
橋元は愛おしそうに礼央の髪を撫でる。
「好きだよ。シャワー、一緒に浴びるか?」
橋元がそう言って拒否などできない。礼央は素直に頷いた。
広いバスルームの、シャワーブースの中にふたりは入ると再び唇を重ねる。
シャワーのお湯が優しくふたりに降り注ぐ。
「礼央、今夜はずっといよう。スマホの電源落とした。だから酒も飲んだし」
礼央の耳たぶを甘噛みしながら橋元は言う。
「本当に大丈夫?」
熱い吐息を漏らしながら礼央は言う。
「俺の爺さんを危篤状態にした。ってもう俺の爺さん死んでるけどさ」
嘘をついてまで、自分と今夜は居たいと思ってくれる橋元に嬉しさを感じながらも不安もあった。
幸せすぎて、何か良くないことが起きるのではと不安が拭えない。
「ああッ!」
橋元の指が、礼央の孔に入ってきた。
「総司……さんッ!待って……………あッ!」
ビクンと礼央は身体を震わせ橋元に抱きつく。
「待てない。慣らすだけだから。痛いか?」
ボディソープでヌルヌルにされた孔は、久しぶりに入ってきた指を素直に受け入れた。
「……………ああッ……………やぁッ。総司さんッ!ダメッ!」
孔をヒクつかせて礼央は悶える。
「ダメなの?痛い?」
「痛くないッ!気持ち良すぎて恥ずかしいのッ」
涙目で礼央は橋元に訴える。
「もっと気持ち良くしてやる」
橋元はそう言うと、礼央の片足を持ち上げ孔を広げ指を2本入れると、礼央が感じる場所を攻めまくる。
「ひゃぁッ!…………………ああんッ!」
礼央の力が抜けてフニャフニャになりそうだった。
「礼央、上、向いて」
礼央が震えながら上を向くと、橋元は唇を塞いだ。
キスしながら舌を絡め、孔を執拗に指で攻撃する。
「!!!」
礼央が激しく痙攣する。気持ちの良い場所がイってしまい、礼央はガクガクと震えて今にも倒れそうだった。
橋元は左腕でガッチリと礼央を抱きしめ倒れないようにする。
「礼央……………可愛い」
礼央がイった姿があまりにも橋元を刺激した。橋元ももう我慢が出来ない。
フラつく礼央を支えながら奥のベッドルームまで橋元は礼央を運んだ。
礼央はわざわざホテルの部屋を橋元が取ったことに驚いた。
余程今夜の話は重大なことかと身構えてしまった。
それでも仕事に支障がないように、余計なことは考えないようにした。
仕事が終わり、橋元にメールをする。
【ホテルまで直ぐ着くけど、総司さん、もうホテル?】
橋元はベッドに横になって礼央のメールを待っていた。
メールを読むと直ぐに返信を打つ。
【もう部屋だよ。気をつけてくるんだよ】
橋元のメールを見て、礼央はちゃんと病院を出れたんだとホッとした。
また橋元が急に呼ばれるかもと思うと、礼央は急いでホテルに向かった。
橋元から教えてもらった部屋に急ぐ。
ベルを鳴らすと橋元が直ぐに出迎えてくれた。
礼央は部屋に入ると驚いた。
ジュニアスイートの部屋は広くて快適そうで、まさかこんな部屋を用意しているとは思わなかった。
「びっくり。こんな贅沢な部屋だと思ってなかったから」
礼央がそう言うと橋元は笑う。
「急だったから、この部屋しか空いてなかった」
もちろん、嘘だった。
急な予約は本当だったが、今夜は礼央と素敵な夜を過ごしたいと思った。
「食事、軽い物をルームサービスで頼んだんだけど、他に何か食べたいものある?」
テーブルの上には、生ハムとチーズの盛り合わせ、アンティパストミスト、クラブハウスサンドイッチとシャンパンが準備されていた。
「これだけあれば十分。でもお酒、飲んで大丈夫?」
「今夜は特別」
橋元は笑って言うと、ダイニングテーブルにふたりは着いた。
シャンパングラスにシャンパンを注ぎ、ふたりは見つめ合うと乾杯をした。
礼央は嬉しそうに終始笑顔で、その顔に橋元は蕩けそうに見惚れ、楽しい夕食は過ぎて行った。
「シャワー浴びてくるか?」
橋元が礼央を抱きしめながら尋ねる。礼央はドキドキして橋元の顔が見れない。
「……………うん」
礼央が答えると、橋元は礼央の顎を指で上げ唇を重ねた。
優しいキスが徐々に激しくなる。
橋元は礼央の唇を吸う。
チュッ、クチュ。とキスの音が響く。
橋元は礼央を抱きしめキスをやめない。
礼央も橋元の背中に腕を回し、離さないように抱きつく。
長いキスを終えると、礼央は橋元の胸に顔を埋めた。
「好き。総司さん」
礼央は少し声がこもった。
橋元は愛おしそうに礼央の髪を撫でる。
「好きだよ。シャワー、一緒に浴びるか?」
橋元がそう言って拒否などできない。礼央は素直に頷いた。
広いバスルームの、シャワーブースの中にふたりは入ると再び唇を重ねる。
シャワーのお湯が優しくふたりに降り注ぐ。
「礼央、今夜はずっといよう。スマホの電源落とした。だから酒も飲んだし」
礼央の耳たぶを甘噛みしながら橋元は言う。
「本当に大丈夫?」
熱い吐息を漏らしながら礼央は言う。
「俺の爺さんを危篤状態にした。ってもう俺の爺さん死んでるけどさ」
嘘をついてまで、自分と今夜は居たいと思ってくれる橋元に嬉しさを感じながらも不安もあった。
幸せすぎて、何か良くないことが起きるのではと不安が拭えない。
「ああッ!」
橋元の指が、礼央の孔に入ってきた。
「総司……さんッ!待って……………あッ!」
ビクンと礼央は身体を震わせ橋元に抱きつく。
「待てない。慣らすだけだから。痛いか?」
ボディソープでヌルヌルにされた孔は、久しぶりに入ってきた指を素直に受け入れた。
「……………ああッ……………やぁッ。総司さんッ!ダメッ!」
孔をヒクつかせて礼央は悶える。
「ダメなの?痛い?」
「痛くないッ!気持ち良すぎて恥ずかしいのッ」
涙目で礼央は橋元に訴える。
「もっと気持ち良くしてやる」
橋元はそう言うと、礼央の片足を持ち上げ孔を広げ指を2本入れると、礼央が感じる場所を攻めまくる。
「ひゃぁッ!…………………ああんッ!」
礼央の力が抜けてフニャフニャになりそうだった。
「礼央、上、向いて」
礼央が震えながら上を向くと、橋元は唇を塞いだ。
キスしながら舌を絡め、孔を執拗に指で攻撃する。
「!!!」
礼央が激しく痙攣する。気持ちの良い場所がイってしまい、礼央はガクガクと震えて今にも倒れそうだった。
橋元は左腕でガッチリと礼央を抱きしめ倒れないようにする。
「礼央……………可愛い」
礼央がイった姿があまりにも橋元を刺激した。橋元ももう我慢が出来ない。
フラつく礼央を支えながら奥のベッドルームまで橋元は礼央を運んだ。
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