54 / 149
小悪魔
54
しおりを挟む
金曜日の夜、渋谷のパブに4人は集まった。
若者が集う場所で、一際、一夜たちの席は注目を浴びた。
男たちはモデル並みで、スーツを着こなしているイケメン2人。
1人は端正な顔立ちに、セクシーな雰囲気。
もう1人は美しい金髪に、スタイリッシュで眼鏡が似合う美形。
女たちもそれに見合うほど華がある。
1人は知的な美女で、スタイル抜群。
もう1人は大人なのだろうが、美少女と形容する方が似合い、背も低いが見劣りしない存在感。
しかも4人は英語で会話を交わし、その場だけ日本ではないと周りは錯覚するようだった。
「世の中不公平よね。本当にああ言う人たちっているんだねー」
羨望の眼差しで見ながらポツリと漏らす客もいた。
優姫は憧れの由紀子が隣にいてくれて本当に嬉しかった。
由紀子を姉のように慕う。しかも目の前には、酒のツマミが2人並んで座っている。
うー。鼻血出そー。目の前でキスでもされたらぶっ倒れそう。
興奮して優姫はジェイクと一夜を見つめる。
脳内妄想は暴走しそうだった。
優姫の顔が緩んでるのをジェイクは見逃さない。
こいつ、絶対妄想してやがるな。
ジェイクはつま先で優姫のパンプスを軽く蹴った。
「よだれ垂らすな」
ジェイクのセリフに優姫は照れ笑いをして、一夜と由紀子は意味が分からなかった。
一夜と由紀子はなんとなく気恥ずかしかったが、それでも一週間ぶりにゆっくり会えて、一夜は由紀子ばかり目で追っていた。
たわいもない会話と、ジェイクと優姫の絡みにそれぞれ夜を愉しんだ。
「ここは俺が持つから」
ジェイクが会計を済ましお開きになった。
「ごちそうさまでした」
元気に優姫は言うと、由紀子の側による。
「私、由紀子さんとタクシーで帰りますから」
嬉しそうに優姫が言うと、ジェイクは優姫の腕を取った。
「お前は俺が送る。アンソニーはユキコを送ってくれ」
優姫が青ざめる。
「いやあーん。由紀子さぁん」
拉致られるように優姫はズルズルとジェイクに連れていかれた。
若者が集う場所で、一際、一夜たちの席は注目を浴びた。
男たちはモデル並みで、スーツを着こなしているイケメン2人。
1人は端正な顔立ちに、セクシーな雰囲気。
もう1人は美しい金髪に、スタイリッシュで眼鏡が似合う美形。
女たちもそれに見合うほど華がある。
1人は知的な美女で、スタイル抜群。
もう1人は大人なのだろうが、美少女と形容する方が似合い、背も低いが見劣りしない存在感。
しかも4人は英語で会話を交わし、その場だけ日本ではないと周りは錯覚するようだった。
「世の中不公平よね。本当にああ言う人たちっているんだねー」
羨望の眼差しで見ながらポツリと漏らす客もいた。
優姫は憧れの由紀子が隣にいてくれて本当に嬉しかった。
由紀子を姉のように慕う。しかも目の前には、酒のツマミが2人並んで座っている。
うー。鼻血出そー。目の前でキスでもされたらぶっ倒れそう。
興奮して優姫はジェイクと一夜を見つめる。
脳内妄想は暴走しそうだった。
優姫の顔が緩んでるのをジェイクは見逃さない。
こいつ、絶対妄想してやがるな。
ジェイクはつま先で優姫のパンプスを軽く蹴った。
「よだれ垂らすな」
ジェイクのセリフに優姫は照れ笑いをして、一夜と由紀子は意味が分からなかった。
一夜と由紀子はなんとなく気恥ずかしかったが、それでも一週間ぶりにゆっくり会えて、一夜は由紀子ばかり目で追っていた。
たわいもない会話と、ジェイクと優姫の絡みにそれぞれ夜を愉しんだ。
「ここは俺が持つから」
ジェイクが会計を済ましお開きになった。
「ごちそうさまでした」
元気に優姫は言うと、由紀子の側による。
「私、由紀子さんとタクシーで帰りますから」
嬉しそうに優姫が言うと、ジェイクは優姫の腕を取った。
「お前は俺が送る。アンソニーはユキコを送ってくれ」
優姫が青ざめる。
「いやあーん。由紀子さぁん」
拉致られるように優姫はズルズルとジェイクに連れていかれた。
0
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる