50 / 149
小悪魔
50
しおりを挟む
栞の身体が男を受け入れたのは、もう何ヶ月も前なので久しぶりの感覚だった。
「ゆっくり、挿れて」
切ない声で栞は言う。
一夜も狭いと思った。まるで処女のようだった。
メリメリと音が聞こえそうなほど狭い。
「んんんッ」
栞が苦悶の表情をする。痛みがあった。
「痛い?凄い狭いね」
一夜のが、今までの誰よりも太くて大きいのだと栞は思った。
栞の中は温かくて潤んでいるのに摩擦が凄かった。痛がるので無理は出来ずまだ全て入っていない。
慣らすように広げながら奥へと進む。
まとわりつきが凄くて、一夜も締め付けられて気持ちよすぎる。
奥に到達すると、一夜は栞の手首のネクタイを外し、アイマスクも外した。
一夜の顔を久しぶりに見て栞は笑顔になる。
「痛くない?」
一夜がいたわると、慣れてきた栞は頷く。
一夜がゆっくり動く。ヒクつく中が一夜を離さないように締め付ける。
少しずつ抜き差しのスピードが上がる。栞は自由になった手で一夜にしがみついた。
一夜の形に慣れてくると快感だけが広がる。しかも一夜は栞の気持ちいいところもちゃんと知っている。
「もうッ、ダメ、イくぅ」
栞が一気に一夜を締めける。ビクビク震える身体を一夜がぎゅっと抱きしめる。
栞がイったので、一夜は抜いた。一夜がイってないのを栞も分かった。
「続き、して大丈夫だよ」
栞が言うと、一夜はベッドサイドのチェストからゴムを出した。口でパッケージを破ると手早く装着して再び栞に被さる。
「もう、さっきより柔らかくなってる」
そう言って一気にためらいもなく一夜は栞を突き刺す。
入ってきただけですぐに栞はまた次の波が来た。一夜が終わる前にまた先に栞がイってしまったが、一夜も栞の中で終わったので、栞は一つに繋がった満足感に浸れた。
一夜が栞を腕枕をして、二人は並んでベッドに横になった。
栞は幸せで、ぎゅっと一夜にしがみついた。
「やっと、一夜と繋がれた」
満足げに栞は言うが一夜は黙ったまま。
身体は繋がったが、一夜の気持ちは自分にないとすぐに栞にも分かった。
それでも自分が望んだ事なので一夜に何も言えない。
一つになるのがゴールだと思っていた栞。でもそれほど一夜は甘くなかった。
あれほど優しく激しく愛し合っても、それは身体だけだと思い知らされた。
最後に着けたゴムも一夜の優しさなのだが、それすらも今は壁のように思った。
「ゆっくり、挿れて」
切ない声で栞は言う。
一夜も狭いと思った。まるで処女のようだった。
メリメリと音が聞こえそうなほど狭い。
「んんんッ」
栞が苦悶の表情をする。痛みがあった。
「痛い?凄い狭いね」
一夜のが、今までの誰よりも太くて大きいのだと栞は思った。
栞の中は温かくて潤んでいるのに摩擦が凄かった。痛がるので無理は出来ずまだ全て入っていない。
慣らすように広げながら奥へと進む。
まとわりつきが凄くて、一夜も締め付けられて気持ちよすぎる。
奥に到達すると、一夜は栞の手首のネクタイを外し、アイマスクも外した。
一夜の顔を久しぶりに見て栞は笑顔になる。
「痛くない?」
一夜がいたわると、慣れてきた栞は頷く。
一夜がゆっくり動く。ヒクつく中が一夜を離さないように締め付ける。
少しずつ抜き差しのスピードが上がる。栞は自由になった手で一夜にしがみついた。
一夜の形に慣れてくると快感だけが広がる。しかも一夜は栞の気持ちいいところもちゃんと知っている。
「もうッ、ダメ、イくぅ」
栞が一気に一夜を締めける。ビクビク震える身体を一夜がぎゅっと抱きしめる。
栞がイったので、一夜は抜いた。一夜がイってないのを栞も分かった。
「続き、して大丈夫だよ」
栞が言うと、一夜はベッドサイドのチェストからゴムを出した。口でパッケージを破ると手早く装着して再び栞に被さる。
「もう、さっきより柔らかくなってる」
そう言って一気にためらいもなく一夜は栞を突き刺す。
入ってきただけですぐに栞はまた次の波が来た。一夜が終わる前にまた先に栞がイってしまったが、一夜も栞の中で終わったので、栞は一つに繋がった満足感に浸れた。
一夜が栞を腕枕をして、二人は並んでベッドに横になった。
栞は幸せで、ぎゅっと一夜にしがみついた。
「やっと、一夜と繋がれた」
満足げに栞は言うが一夜は黙ったまま。
身体は繋がったが、一夜の気持ちは自分にないとすぐに栞にも分かった。
それでも自分が望んだ事なので一夜に何も言えない。
一つになるのがゴールだと思っていた栞。でもそれほど一夜は甘くなかった。
あれほど優しく激しく愛し合っても、それは身体だけだと思い知らされた。
最後に着けたゴムも一夜の優しさなのだが、それすらも今は壁のように思った。
0
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる