トライアングル

五嶋樒榴

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自問自答した私が出した結論は、雅人と会っていたカフェを出て久利に電話で確認する事だった。

「もしもし、久利。今大丈夫?」

『ああ。どうした?』

「今、雅人と会って写真を渡したわ。ちょっと確認したい事があるの。彼女の事で」

『え?どうしたの?』

焦っている私に怪訝そうな久利の声を聞きながら私は言った。

「彼女が、半年前に何かあったり、誰か男性に相談に乗ってもらってたりしてない?」

私が尋ねると久利は黙った。そして驚いた声で言う。

『何でその事知ってるの?俺もつい最近、茉莉花から聞いたんだよ。半年前に、今は辞めていなくなった先輩と会社で再会して、それからその先輩に相談に乗ってもらってたって。ただその先輩は彼女がいるから、変な関係ではないって』

久利の言葉に、私は目の前が真っ暗になった。電話から久利の私を呼ぶ声が聞こえたけど、私はいつのまにか電話を切っていた。
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