トライアングル

五嶋樒榴

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茉莉花・仲直り

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憂鬱な月曜日の朝が、初めて素敵な朝だった。
久利はあたしの手作り朝食を、なんてことないベーコンエッグを、美味しいって笑顔で食べてくれた。

ベーコンエッグには塩と胡椒派だって分かったし、卵の黄身が半熟でも大丈夫だって分かったし、だから半年前まで付き合っていた頃は、表面だけしか見てなかったんだって思った。

久利に嫌われたくない、良いところだけ見せようと、あたしは久利をちゃんと見てなかった。
だから今回のことだって、久利を疑ってばかりだった。
そんな嫌な女だったあたしを久利はちゃんと受け入れてくれた。いっぱい愛してくれた。だからもう大丈夫。
あたしはもう、ちゃんと久利の彼女になれたよね。

「今夜遅くてもLINするね。茉莉花も1日頑張れよ」

久利がそう言ってあたしにキスをした。幸せすぎて、1日にやけてしまいそう。
実際あたしは仕事中も無意識ににやけていたようで、小うるさい女の先輩達に冷やかされてしまった。
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