トライアングル

五嶋樒榴

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久利・リスタート

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「茉莉花、本当にごめんな」

手を伸ばし茉莉花を優しく包むように抱きしめた。茉莉花の甘い匂いにドキドキした。

「落ち着く。茉莉花の匂い」

茉莉花が俺の背中に腕を回してくれた。

「茉莉花、大好きだよ」

ギュッと抱きしめる腕に力が入った。

「嬉しいよ。久利とずっとこうしたかった」

俺の胸の中で茉莉花が言ってくれた。

俺が抱きしめる力を緩め少し茉莉花から離れると、茉莉花が俺のシャツのボタンを外した。少し震える茉莉花の指に俺もドキドキした。
ボタンを全部外してTシャツを捲し上げると、茉莉花は俺の胸に直に頬を寄せた。

「久しぶりだー。久利のあったかい肌の感触。気持ちいい」

可愛すぎる茉莉花に俺の我慢も限界だった。
シャツとTシャツを俺は脱ぎ捨てると、上半身の肌を露出して、カーペットが敷いている床に静かに茉莉花を倒した。

「愛してる」

茉莉花の唇を塞ぐ前にそう告げた。茉莉花は俺の頭を手で包むようにして俺のキスを受け入れた。
俺の心も体も満たされた。茉莉花の可愛い声が俺の耳をくすぐった。
茉莉花の肌を愛おしく愛撫する。

「もうね、久利がいないとあたしダメ」

少し上擦った声で茉莉花が言った。

「だから、もう離れないで」

少し涙ぐんでる茉莉花。
どんな茉莉花も愛おしすぎて。

「俺もね、茉莉花がいないとダメなんだよ」

俺が言うと茉莉花が笑った。

「知ってるよ」

朝まで俺たちは、ずっとお互いを求め愛し合った。
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