トライアングル

五嶋樒榴

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茉莉花・愚痴

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うん、今の久利は優しくない。
仕事忙しいのも、彼女も仕事関係だって、ちゃんとあたしだって分かってるつもり。
でも、今は、つもりとしか言えないあたしがいる。

「ちょっと、トイレ行ってくるね」

あたしは席を立った。少しだけアルコールで体がふわっとしてる。
先輩がいっぱい話聞いてくれて、頭痛も和らいでいた。

「いつでも相談乗るから、連絡してこい」

別れ際、先輩とLIN交換しようと店に入ってから初めてスマホを触った。

着信があった。
久利から。

タイミング悪く、あたしがトイレに行ってた時に来てたみたいだった。

まさか来ると思ってないから、ずっとバックにしまっていた事を後悔しながら反省。
流石に今先輩の前で連絡する訳にもいかず、とりあえず今は、先輩とLIN交換して早く一人になりたかった。

でも、時すでに遅し。
電話も繋がらず、LINも既読スルーで終わった。
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