25 / 127
久利・真相
2
しおりを挟む
茉莉花の言葉に俺は必死に半年前の記憶を辿る。
俺が女性とホテルに?
「ちょっと待ってくれ。本当に記憶にないんだ!なんでこんなにこじれる前に言ってくれなかった?行ったとしたらそれは仕事でしか思い当たらないんだ」
確かに半年前、仕事の打ち合わせで女性とホテルに行った。でも、ホテルのラウンジで打ち合わせをしただけだ。
「聞いたわ。直ぐに、あの人は誰?って!でも久利仕事としか言ってくれなくて、否定しなかった!」
だって仕事なんだから、それ以外言いようがないじゃないか。
「本当に仕事だよ。それを勘違いして、どうして俺の言葉を信じてくれなかった?」
なるべく声を上げないように俺は気持ちを抑えて言った。
「じゃあ、この写真は?」
テーブルに写真がばらまかれた。
俺が見ず知らずの女性とベッドの中にいた。
それはあまりにも恥ずかしい姿をしている。
顔も俺だった。
どうしてこんな写真が?
全然記憶にない。
俺は記憶をなくして、この女性を抱いたのか?
まさか、そんな事有り得ない。
何かの間違いだ。俺自身が俺を信じられなくなっていた。
俺が女性とホテルに?
「ちょっと待ってくれ。本当に記憶にないんだ!なんでこんなにこじれる前に言ってくれなかった?行ったとしたらそれは仕事でしか思い当たらないんだ」
確かに半年前、仕事の打ち合わせで女性とホテルに行った。でも、ホテルのラウンジで打ち合わせをしただけだ。
「聞いたわ。直ぐに、あの人は誰?って!でも久利仕事としか言ってくれなくて、否定しなかった!」
だって仕事なんだから、それ以外言いようがないじゃないか。
「本当に仕事だよ。それを勘違いして、どうして俺の言葉を信じてくれなかった?」
なるべく声を上げないように俺は気持ちを抑えて言った。
「じゃあ、この写真は?」
テーブルに写真がばらまかれた。
俺が見ず知らずの女性とベッドの中にいた。
それはあまりにも恥ずかしい姿をしている。
顔も俺だった。
どうしてこんな写真が?
全然記憶にない。
俺は記憶をなくして、この女性を抱いたのか?
まさか、そんな事有り得ない。
何かの間違いだ。俺自身が俺を信じられなくなっていた。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説


あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

誰の代わりに愛されているのか知った私は優しい嘘に溺れていく
矢野りと
恋愛
彼がかつて愛した人は私の知っている人だった。
髪色、瞳の色、そして後ろ姿は私にとても似ている。
いいえ違う…、似ているのは彼女ではなく私だ。望まれて嫁いだから愛されているのかと思っていたけれども、それは間違いだと知ってしまった。
『私はただの身代わりだったのね…』
彼は変わらない。
いつも優しい言葉を紡いでくれる。
でも真実を知ってしまった私にはそれが嘘だと分かっているから…。

さあ 離婚しましょう、はじめましょう
美希みなみ
恋愛
約束の日、私は大好きな人と離婚した。
そして始まった新しい関係。
離婚……しましたよね?
なのに、どうしてそんなに私を気にかけてくれるの?
会社の同僚四人の恋物語です。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

覚悟はありますか?
翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。
「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」
ご都合主義な創作作品です。
異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。
恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる