トライアングル

五嶋樒榴

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久利・家デート

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1ヶ月後に付き合い始めた俺たちは、その日に茉莉花を俺の部屋に泊めた。

夕食は外で済ませていたので、部屋にあげて、軽くビールで乾杯。茉莉花はソワソワしている。
それも十分承知しているから、俺は優しくつとめた。

シャワーをお互い浴びて、俺のスウェットを着た茉莉花が、ソファで俺の隣に座っている。

「眠い?」

少し意地悪な質問。茉莉花の緊張が俺にも伝わる。
ぎゅっと目をつぶって無言で首を振る茉莉花の肩に腕を回し、そのまま顔を近づける。

「え?」

俺がいつまでもキスしないので茉莉花が目を開けた。

「意地悪だ、久利さん」

真っ赤な顔の茉莉花の唇にキスをすると、茉莉花は俺の腕をぎゅっと掴んだ。

「好き。久利さん、大好き」

茉莉花の言葉を遮るように俺はまたキスをした。
スイッチが入ったように止まらない。
小さな体をぎゅっと抱きしめ、激しく求める俺の唇を、茉莉花も応えるようにキスを重ねる。

呼吸が乱れて、茉莉花がハァと深く息をした。
3コしか年が違わないのに、茉莉花のどこか幼さに俺は戸惑う。
どうしようか悩む。
そんな事を考えながらも、俺は茉莉花をベッドまで抱きかかえて連れて行った。
初めて茉莉花の全てを知った夜だった。
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