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しほな・相談
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私から彼に電話するのは、何ヶ月ぶりだろうか。
前に、彼に相談に乗ってもらった内容もあまり詳しく覚えていない。
彼氏の浮気を彼、鉈賀久利に相談したのは。
私の彼氏は意外とモテる。
自分から口説く方ではないが、女が寄って来るタイプ。
浮気を匂わすLINも来る。
久利には“またかよ。もういい加減、別れろって”そう忠告されても、私はなかなか踏ん切りがつかない。
あんな男でも失うのが怖いのだ。交際3年って歳月に、縛られている自分。
呼び出しはしているものの、久利はなかなか出ない。
諦めて切ろうとした時だった。
『しほな、ごめん。音消してた』
久利の声が耳に伝わる。
「私こそ休みの日にごめんね。どうしても聞いてもらいたくて」
私の、恐縮そうな雰囲気が声で伝わったのか久利は笑う。
『どうせ別れられない男の話だろ?電話で良いのか?直で聞いたほうがいい?』
久利はいつも優しい。
久利の彼女が羨ましい。
前に、彼に相談に乗ってもらった内容もあまり詳しく覚えていない。
彼氏の浮気を彼、鉈賀久利に相談したのは。
私の彼氏は意外とモテる。
自分から口説く方ではないが、女が寄って来るタイプ。
浮気を匂わすLINも来る。
久利には“またかよ。もういい加減、別れろって”そう忠告されても、私はなかなか踏ん切りがつかない。
あんな男でも失うのが怖いのだ。交際3年って歳月に、縛られている自分。
呼び出しはしているものの、久利はなかなか出ない。
諦めて切ろうとした時だった。
『しほな、ごめん。音消してた』
久利の声が耳に伝わる。
「私こそ休みの日にごめんね。どうしても聞いてもらいたくて」
私の、恐縮そうな雰囲気が声で伝わったのか久利は笑う。
『どうせ別れられない男の話だろ?電話で良いのか?直で聞いたほうがいい?』
久利はいつも優しい。
久利の彼女が羨ましい。
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