127 / 130
3人でとっても幸せすぎます。
6
しおりを挟む
優星は待ち合わせ場所に到着すると、男3人、女2人が優星に手を振る。
「来てくれて良かったよ。優星にも会いたかったからさ」
高校時代、1番仲が良かった男友達が優星に言う。
「優星は弟君の世話もあるし、なかなか飲みに誘えないしさ」
女友達ふたりもそう言って、ひとりは優星に腕を組んでくる。
優星はやんわりとそれを外すとにっこり笑う。
「今夜は恋人が弟を見てくれてるさ。だからそっちの家に泊まりに行ってる」
優星の恋人発言にみんなが驚く。しかも弟の事まで頼むとなるとかなり深い仲だと察した。
「えー!だって前に別れていないって言ってたじゃん!」
腕を組んできた女友達がムッとしながら優星に迫る。
「今年の4月から付き合い始めたんだよ。まだ3ヶ月ちょっとかな」
嬉しそうに優星がノロケると、女友達2人はガッカリして無口になる。
「そっか!そっか!よし!その彼女の話をたっぷり聞いてやる!」
男友達3人はもう興味津々で優星に白状させる気満々だった。
「えー。マジムカつくほどノロケるけど良いの?」
優星が余裕の顔で言うと、男友達3人は盛り上がり、女友達2人はつまらなそうに男どもの後を付いて、予約してある居酒屋に向かった。
居酒屋に着いて再会の乾杯をすると、早速優星の話で盛り上がる。
「どこで知り合ったんだよ!」
「仕事先だよ」
「どんな人?」
これはもちろん女友達の1人。
「綺麗で可愛くて、めっちゃ優しくて、甘えん坊で、弟の事も大事にしてくれて、とにかく素敵すぎる人。今、すげー幸せ。いつか一緒に住むために色々考え中」
嬉しそうに優星が語ると、女友達2人はやってられんわと呆れ顔になった。
「写真は?見せてよ」
言われると思っていたが、もちろん見せるつもりはなかった。
美峰が男だと言って、自分が偏見を持たれるのが嫌なのではなく、美峰に偏見を持たれるのが嫌だった。しかも、美峰に了解も得てはいない。
「今度、見せて良いか確認しておくよ」
優星はにっこり笑ってそう言うと、優星の性格を知っている仲間達はしつこく催促はしなかった。
その後はみんなの近況や、恋人の話、他の同級生の話に花が咲いた。
優星は懐かしい気持ちになり楽しんでいたが、つい上の空になっては美峰と明星が気になっていた。
「来てくれて良かったよ。優星にも会いたかったからさ」
高校時代、1番仲が良かった男友達が優星に言う。
「優星は弟君の世話もあるし、なかなか飲みに誘えないしさ」
女友達ふたりもそう言って、ひとりは優星に腕を組んでくる。
優星はやんわりとそれを外すとにっこり笑う。
「今夜は恋人が弟を見てくれてるさ。だからそっちの家に泊まりに行ってる」
優星の恋人発言にみんなが驚く。しかも弟の事まで頼むとなるとかなり深い仲だと察した。
「えー!だって前に別れていないって言ってたじゃん!」
腕を組んできた女友達がムッとしながら優星に迫る。
「今年の4月から付き合い始めたんだよ。まだ3ヶ月ちょっとかな」
嬉しそうに優星がノロケると、女友達2人はガッカリして無口になる。
「そっか!そっか!よし!その彼女の話をたっぷり聞いてやる!」
男友達3人はもう興味津々で優星に白状させる気満々だった。
「えー。マジムカつくほどノロケるけど良いの?」
優星が余裕の顔で言うと、男友達3人は盛り上がり、女友達2人はつまらなそうに男どもの後を付いて、予約してある居酒屋に向かった。
居酒屋に着いて再会の乾杯をすると、早速優星の話で盛り上がる。
「どこで知り合ったんだよ!」
「仕事先だよ」
「どんな人?」
これはもちろん女友達の1人。
「綺麗で可愛くて、めっちゃ優しくて、甘えん坊で、弟の事も大事にしてくれて、とにかく素敵すぎる人。今、すげー幸せ。いつか一緒に住むために色々考え中」
嬉しそうに優星が語ると、女友達2人はやってられんわと呆れ顔になった。
「写真は?見せてよ」
言われると思っていたが、もちろん見せるつもりはなかった。
美峰が男だと言って、自分が偏見を持たれるのが嫌なのではなく、美峰に偏見を持たれるのが嫌だった。しかも、美峰に了解も得てはいない。
「今度、見せて良いか確認しておくよ」
優星はにっこり笑ってそう言うと、優星の性格を知っている仲間達はしつこく催促はしなかった。
その後はみんなの近況や、恋人の話、他の同級生の話に花が咲いた。
優星は懐かしい気持ちになり楽しんでいたが、つい上の空になっては美峰と明星が気になっていた。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ある日、木から落ちたらしい。どういう状況だったのだろうか。
水鳴諒
BL
目を覚ますとズキリと頭部が痛んだ俺は、自分が記憶喪失だと気づいた。そして風紀委員長に面倒を見てもらうことになった。(風紀委員長攻めです)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
うまく笑えない君へと捧ぐ
西友
BL
本編+おまけ話、完結です。
ありがとうございました!
中学二年の夏、彰太(しょうた)は恋愛を諦めた。でも、一人でも恋は出来るから。そんな想いを秘めたまま、彰太は一翔(かずと)に片想いをする。やがて、ハグから始まった二人の恋愛は、三年で幕を閉じることになる。
一翔の左手の薬指には、微かに光る指輪がある。綺麗な奥さんと、一歳になる娘がいるという一翔。あの三年間は、幻だった。一翔はそんな風に思っているかもしれない。
──でも。おれにとっては、確かに現実だったよ。
もう二度と交差することのない想いを秘め、彰太は遠い場所で笑う一翔に背を向けた。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる