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どうしようもなく求めて求められてしまうんです。
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しおりを挟む優星は美峰に腕枕をしながら、美峰の頬を撫でる。
時々見つめ合うと唇を重ねた。
「美峰のこと、本当に凄く大事だよ。でも激しくしちゃってごめんね」
優星が美峰を見つめながら言うと、美峰は微笑んで優星にキスをする。
「僕も優星が凄く大切だよ。だから、愛されてるって分かってる」
美峰の言葉を聞いて優星は嬉しそうに美峰にまたキスをする。
深く唇を重ねると、美峰は優星の頭に抱き付き髪を撫で続ける。
「……このまま、今夜は美峰とここで眠りたいな」
優星が甘える。
美峰もこのまま優星と抱き合って眠っていたい。
「でも、明星君が先に起きたら、僕が隣に居なかったら明星君が怒るよ」
優星は美峰の胸に頬擦りをする。
「分かってる。ふー。仕方ない。明星に朝まで美峰を貸す」
悔しそうに優星は言う。
「でも、美峰は俺のものだよ。俺の匂いがするもん」
優星の言い方に美峰は笑ってしまった。
「まるでマーキングみたい」
優星は美峰の乳首をカリッと噛んだ。
「んッ!もうッ!」
また美峰の芯が疼いてしまう。
「そうだよ。キスマークも匂いも全て俺のものだって印だよ。美峰は俺だけのもの」
明星の所に行かせたくない最後の悪あがきのように優星は言う。
「僕は優星だけのものだよ。でも、明星君も大好きなの。優星の大事な弟だから、僕も明星君は宝物なの」
「ずりー。そう言われたら、何も言えない」
優星は嬉しそうに美峰にまたキスをする。
何度も唇を重ねても足りなくて、愛おしすぎて、優星の中で美峰は大きく膨らみすぎていた。
「……離したくないけど、今夜はもう諦める。だから早く服を着て。じゃないとまたしたくなっちゃう」
優星の甘い囁きを聞きながら、美峰はゆっくりと優星から離れてスウェットを着始めた。
「リビングで少し飲もうか。喉渇いた」
優星もスウェットを着込むとふたりはリビングに移った。
優星がビールを冷蔵庫から出してふたりは乾杯する。
「なんだか、不思議。優星君と両思いになれて、こうやって結ばれるまで、過ぎてしまったらあっという間だった気がする」
初めてこの部屋に訪れた時のことを思い出しながら、美峰は幸せすぎてどうしても顔が緩んでしまう。
「本当にそうだなぁ。でも今日美峰の部屋に行くまでドキドキだった。部屋に行っても、また邪魔が入ったらどうしようってヒヤヒヤだった。もうお預けは嫌だったから」
優星は美峰の髪を撫でる。
「やっと美峰の全てを貰えた。これからもいっぱい貰うけどね」
優星の笑顔に美峰は蕩ける。
「僕、本当に幸せだよ。優星君と明星君がいれば何もいらない」
美峰も笑顔で言う。
「んー。そこどうしても引っかかる。美峰が明星を大切にしてくれるのはすげー嬉しいよ。でもたまに明星が上の時がある。俺に我慢させても明星を甘やかせるでしょ?」
ムッとしながらまた優星は拗ねる。
分かっていても面白くない。
「明星君を甘やかせられるのも今だけだよ。中学生になって高校生になったら完璧に僕達の相手してくれなくなるよ」
クスクス笑いながら美峰は言う。
「それも分かってる。でも嫉妬しちゃうの!もー!美峰は分かってくれないんだから」
嫉妬深い優星に美峰は笑ってしまう。
愛されてるのが嬉しくて仕方ない。
「いつまでも3人で仲良くできたら僕は嬉しいな。僕は恋人として優星君が大好きだし、弟みたいで明星君が大好きなんだもん」
美峰が、恋人と弟と区別を付けて言葉にしたことで優星もやっと機嫌を直した。
「ダメだなぁ。美峰が好きすぎて明星にしょっちゅう嫉妬して。でも直さないよ。これからもいっぱい嫉妬するからね」
本当は今も抱きしめたいしキスもしたいが、美峰でいっぱいになる自分にブレーキもかけないとダメだと思った。
美峰と結ばれたのは、優星の中であまりにも衝撃的だった。
こんなにも、狂おしくなるほど誰かを愛したのは初めてだと思った。
独占欲に支配されて、美峰を誰の目にも触れさせないように閉じ込めてしまいたくなる。
「いっぱい嫉妬しても、僕はどんな優星君でも受け止めるから大丈夫。優星君にいっぱい甘えてもらいたいもん」
もうズルすぎると優星は思いながら笑った。
時々見つめ合うと唇を重ねた。
「美峰のこと、本当に凄く大事だよ。でも激しくしちゃってごめんね」
優星が美峰を見つめながら言うと、美峰は微笑んで優星にキスをする。
「僕も優星が凄く大切だよ。だから、愛されてるって分かってる」
美峰の言葉を聞いて優星は嬉しそうに美峰にまたキスをする。
深く唇を重ねると、美峰は優星の頭に抱き付き髪を撫で続ける。
「……このまま、今夜は美峰とここで眠りたいな」
優星が甘える。
美峰もこのまま優星と抱き合って眠っていたい。
「でも、明星君が先に起きたら、僕が隣に居なかったら明星君が怒るよ」
優星は美峰の胸に頬擦りをする。
「分かってる。ふー。仕方ない。明星に朝まで美峰を貸す」
悔しそうに優星は言う。
「でも、美峰は俺のものだよ。俺の匂いがするもん」
優星の言い方に美峰は笑ってしまった。
「まるでマーキングみたい」
優星は美峰の乳首をカリッと噛んだ。
「んッ!もうッ!」
また美峰の芯が疼いてしまう。
「そうだよ。キスマークも匂いも全て俺のものだって印だよ。美峰は俺だけのもの」
明星の所に行かせたくない最後の悪あがきのように優星は言う。
「僕は優星だけのものだよ。でも、明星君も大好きなの。優星の大事な弟だから、僕も明星君は宝物なの」
「ずりー。そう言われたら、何も言えない」
優星は嬉しそうに美峰にまたキスをする。
何度も唇を重ねても足りなくて、愛おしすぎて、優星の中で美峰は大きく膨らみすぎていた。
「……離したくないけど、今夜はもう諦める。だから早く服を着て。じゃないとまたしたくなっちゃう」
優星の甘い囁きを聞きながら、美峰はゆっくりと優星から離れてスウェットを着始めた。
「リビングで少し飲もうか。喉渇いた」
優星もスウェットを着込むとふたりはリビングに移った。
優星がビールを冷蔵庫から出してふたりは乾杯する。
「なんだか、不思議。優星君と両思いになれて、こうやって結ばれるまで、過ぎてしまったらあっという間だった気がする」
初めてこの部屋に訪れた時のことを思い出しながら、美峰は幸せすぎてどうしても顔が緩んでしまう。
「本当にそうだなぁ。でも今日美峰の部屋に行くまでドキドキだった。部屋に行っても、また邪魔が入ったらどうしようってヒヤヒヤだった。もうお預けは嫌だったから」
優星は美峰の髪を撫でる。
「やっと美峰の全てを貰えた。これからもいっぱい貰うけどね」
優星の笑顔に美峰は蕩ける。
「僕、本当に幸せだよ。優星君と明星君がいれば何もいらない」
美峰も笑顔で言う。
「んー。そこどうしても引っかかる。美峰が明星を大切にしてくれるのはすげー嬉しいよ。でもたまに明星が上の時がある。俺に我慢させても明星を甘やかせるでしょ?」
ムッとしながらまた優星は拗ねる。
分かっていても面白くない。
「明星君を甘やかせられるのも今だけだよ。中学生になって高校生になったら完璧に僕達の相手してくれなくなるよ」
クスクス笑いながら美峰は言う。
「それも分かってる。でも嫉妬しちゃうの!もー!美峰は分かってくれないんだから」
嫉妬深い優星に美峰は笑ってしまう。
愛されてるのが嬉しくて仕方ない。
「いつまでも3人で仲良くできたら僕は嬉しいな。僕は恋人として優星君が大好きだし、弟みたいで明星君が大好きなんだもん」
美峰が、恋人と弟と区別を付けて言葉にしたことで優星もやっと機嫌を直した。
「ダメだなぁ。美峰が好きすぎて明星にしょっちゅう嫉妬して。でも直さないよ。これからもいっぱい嫉妬するからね」
本当は今も抱きしめたいしキスもしたいが、美峰でいっぱいになる自分にブレーキもかけないとダメだと思った。
美峰と結ばれたのは、優星の中であまりにも衝撃的だった。
こんなにも、狂おしくなるほど誰かを愛したのは初めてだと思った。
独占欲に支配されて、美峰を誰の目にも触れさせないように閉じ込めてしまいたくなる。
「いっぱい嫉妬しても、僕はどんな優星君でも受け止めるから大丈夫。優星君にいっぱい甘えてもらいたいもん」
もうズルすぎると優星は思いながら笑った。
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