僕と貴方と君と

五嶋樒榴

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旅の思い出がいっぱいできました。

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優星のマンションに着くと、明星はもうヘロヘロで、ソファに直ぐに横になってしまった。

「布団敷いてくるので、明星を見ててもらって良いですか?」

美峰が頷くと、優星は和室にいつものように布団を敷いた。
優星が明星を和室に運び、美峰は明星をパジャマに着替えさせた。

「ふー。俺たちも少し休憩しましょう」

優星の笑顔を見て、美峰も微笑む。
リビングに戻ると、優星が旅行鞄から洗濯物だけを出すと、冷蔵庫からビールを出して美峰に1本渡した。

「お疲れ様!」

ふたりはソファに並んで乾杯するとビールで喉を潤した。

「ふー!生き返った!流石に運転疲れましたね」

にっこり笑って優星が言う。

「帰り、ほとんど運転させてごめんね。僕、お風呂のお湯入れてくるよ」

美峰が立ち上がると優星は美峰の手を握った。

「シャワーで良いですよ。汗流したいだけだし」

見つめ合い、美峰はドキドキした。

「うん。じゃあ、優星君、先に浴びてきなよ。ね?」

美峰が順番を譲る。優星も素直にそれに従うように、残りのビールを一気に飲むと風呂場に向かった。
美峰は1人でドキドキしていた。
どのタイミングでキスをすれば良いか悩む。
どうしても不自然になってしまいそうで恥ずかしかった。
どうしようかと悩んでる間に、優星がサッサとシャワーを浴びて出てきてしまった。

「お先です。美峰さんも入って来て」

優星の目が艶っぽくて、美峰はさらにドキンドキンとときめく。

「じゃあッ」

美峰は急ぎ足で風呂場に逃げ込むように入った。
優星はぎこちない美峰が可愛くてクスリと笑った。
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