70 / 130
旅の思い出がいっぱいできました。
3
しおりを挟む
時間はもう14時近かったが、ランチのラストオーダーが14時だったのでギリギリ間に合い、入れ替わりでちょうど席にもすぐ座れた。
明星と美峰は目玉焼きが乗ったハンバーグセットを頼み、優星はカットステーキが乗ったハンバーグセットを頼んだ。
明星と美峰はそのカットステーキも味見してみた。柔らかくて美味しいと明星も大満足だった。
「あー、今年のゴールデンウィークは本当に満喫したー。美峰さんのおかげだ」
食後のコーヒーを飲みながら優星は言う。
「そう言ってもらえると本当に嬉しい。優星君達と過ごせなかったら、どうせ家でダラダラして過ごしてたよ。ありがとうね」
美峰がお礼を言うと、優星と明星は笑顔で照れる。
「もう直ぐに高速に乗れるし、帰りは俺が運転しますから。美峰さんはゆっくりしてくださいね」
優星が車のキーを美峰から受け取る。
美峰は伝票を持ったが優星に取り上げられた。
「さっき、水族館も出してもらったし」
美峰が言うと優星は笑う。
「ガソリンは美峰さんが入れてくれたでしょ。高速代も美峰さんのETCだし。だから食事代はちゃんと俺に払わせて。甘えるってそう言う事で甘えたいわけじゃないから」
優星の男気に水を差すのは逆に傷つけると思った。
「はい。ありがとう。ご馳走様」
美峰は素直にお礼を言う。
「どういたしまして」
優星は笑顔でレジに向かった。
上りの高速に乗るとやはり渋滞だった。
「休み休み帰ろう。サービスエリアで交代するよ」
優星が疲れると思って美峰は言う。
「大丈夫ですよ。明星、トイレ行きたくなったら早めに言えよ」
優星が声をかけると、明星は目がトロンとしていた。
「うん……僕、眠い」
車に揺られて、明星は眠くなったようだった。美峰に寄っかかる。
「寝てて良いよ」
美峰が優しく明星に言う。
「あーあ。明星は良いなぁ。俺も美峰さんに寄っかかりたい」
嫉妬して優星は言う。
「家に帰ったら、いっぱい寄っかかって良いよ」
美峰が嬉しそうに言うと優星はルームミラー越しに美峰を見る。
「…………明星、寝ました?」
美峰は寄り掛かった明星のほっぺをプニっと押してみる。
明星はうーんと小さく唸って美峰に寄っかかっている。
「寝ちゃったね。今朝も1番に早起きだったし。お腹もいっぱいで眠いんだろうね」
優しい眼差しで美峰は明星を見る。
「…………今朝、ほっぺにしてくれたじゃないですか」
一応明星を気にして、優星はキスとは言わない。
「う、うん」
美峰が真っ赤になって頷く。
「美峰さんからっていつもほっぺなんだよなぁ。今夜は、美峰さんから、ちゃんと口にしてください」
照れながら優星は言う。美峰も真っ赤になる。
「……はい」
美峰は優星のおねだりが嬉しい。
渋滞が激しい高速道路だったが、そんな時間も明星が寝てくれたおかげでふたりでゆっくりと楽しめた。
途中のサービスエリアで夕飯とトイレ休憩を済ませ、なんとか無事に美峰のマンションに到着した。
美峰の荷物を部屋に置くと、優星のマンションまで電車で帰るのは面倒だったのでタクシーを呼んだ。
優星のマンションにたどり着いたのは22時を過ぎていた。
明星と美峰は目玉焼きが乗ったハンバーグセットを頼み、優星はカットステーキが乗ったハンバーグセットを頼んだ。
明星と美峰はそのカットステーキも味見してみた。柔らかくて美味しいと明星も大満足だった。
「あー、今年のゴールデンウィークは本当に満喫したー。美峰さんのおかげだ」
食後のコーヒーを飲みながら優星は言う。
「そう言ってもらえると本当に嬉しい。優星君達と過ごせなかったら、どうせ家でダラダラして過ごしてたよ。ありがとうね」
美峰がお礼を言うと、優星と明星は笑顔で照れる。
「もう直ぐに高速に乗れるし、帰りは俺が運転しますから。美峰さんはゆっくりしてくださいね」
優星が車のキーを美峰から受け取る。
美峰は伝票を持ったが優星に取り上げられた。
「さっき、水族館も出してもらったし」
美峰が言うと優星は笑う。
「ガソリンは美峰さんが入れてくれたでしょ。高速代も美峰さんのETCだし。だから食事代はちゃんと俺に払わせて。甘えるってそう言う事で甘えたいわけじゃないから」
優星の男気に水を差すのは逆に傷つけると思った。
「はい。ありがとう。ご馳走様」
美峰は素直にお礼を言う。
「どういたしまして」
優星は笑顔でレジに向かった。
上りの高速に乗るとやはり渋滞だった。
「休み休み帰ろう。サービスエリアで交代するよ」
優星が疲れると思って美峰は言う。
「大丈夫ですよ。明星、トイレ行きたくなったら早めに言えよ」
優星が声をかけると、明星は目がトロンとしていた。
「うん……僕、眠い」
車に揺られて、明星は眠くなったようだった。美峰に寄っかかる。
「寝てて良いよ」
美峰が優しく明星に言う。
「あーあ。明星は良いなぁ。俺も美峰さんに寄っかかりたい」
嫉妬して優星は言う。
「家に帰ったら、いっぱい寄っかかって良いよ」
美峰が嬉しそうに言うと優星はルームミラー越しに美峰を見る。
「…………明星、寝ました?」
美峰は寄り掛かった明星のほっぺをプニっと押してみる。
明星はうーんと小さく唸って美峰に寄っかかっている。
「寝ちゃったね。今朝も1番に早起きだったし。お腹もいっぱいで眠いんだろうね」
優しい眼差しで美峰は明星を見る。
「…………今朝、ほっぺにしてくれたじゃないですか」
一応明星を気にして、優星はキスとは言わない。
「う、うん」
美峰が真っ赤になって頷く。
「美峰さんからっていつもほっぺなんだよなぁ。今夜は、美峰さんから、ちゃんと口にしてください」
照れながら優星は言う。美峰も真っ赤になる。
「……はい」
美峰は優星のおねだりが嬉しい。
渋滞が激しい高速道路だったが、そんな時間も明星が寝てくれたおかげでふたりでゆっくりと楽しめた。
途中のサービスエリアで夕飯とトイレ休憩を済ませ、なんとか無事に美峰のマンションに到着した。
美峰の荷物を部屋に置くと、優星のマンションまで電車で帰るのは面倒だったのでタクシーを呼んだ。
優星のマンションにたどり着いたのは22時を過ぎていた。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
年上の恋人は優しい上司
木野葉ゆる
BL
小さな賃貸専門の不動産屋さんに勤める俺の恋人は、年上で優しい上司。
仕事のこととか、日常のこととか、デートのこととか、日記代わりに綴るSS連作。
基本は受け視点(一人称)です。
一日一花BL企画 参加作品も含まれています。
表紙は松下リサ様(@risa_m1012)に描いて頂きました!!ありがとうございます!!!!
完結済みにいたしました。
6月13日、同人誌を発売しました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる