僕と貴方と君と

五嶋樒榴

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授業参観に誘ってもらいました。

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次の日の朝、スマホを見ると優星からLINEが入っていた。

【おはようございます。昨日の夜、明星が学校からもらってきたお便りを見たら、ゴールデンウィークの直ぐ後に授業参観があるんです。明星が柊木さんにも授業参観来て欲しいって言ってて。もちろん、土曜日だし、仕事もあるでしょうから無理だと思うんですけど。もし大丈夫なら来てもらえませんか?】

LINEを読んで美峰はため息をつく。
明星の授業参観に行ってあげたいが、ゴールデンウィークに長期で営業所を締めるため、その後は水曜日以外は土日はみなフル稼働だった。
どう返事をしようかと美峰はカレンダーを見た。


 そうか。
 ゴールデンウィーク。
 明星君も学校休みだし、どこかに連れて行ってあげよう!
 授業参観は行けないけど、その分楽しませてあげれば良いよね!


美峰はそう思って優星に返事をした。

【おはよう。授業参観、とっても行きたいんだけど、どうしてもお休みが取れません。でも、4月29日から長期休暇に入るので、良ければゴールデンウィーク、3人で出掛けませんか?今夜は僕、仕事の飲み会で夜遅いので、水曜日に明星君に会ったら直接話をしたいと思います】

美峰はLINEを優星に送った。
しばらくして優星から返事が来た。

【ありがとうございます!ゴールデンウィーク、俺も飛び石だけど休みだし、何も予定を入れてないので、柊木さんと過ごせたら嬉しいです!明星に水曜日に話してあげてください!】

優星からの返事に美峰は嬉しくなった。
優星もゴールデンウィークに、自分と過ごせるのを喜んでくれてると知って、早くゴールデンウィークにならないかと思ってしまった。
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