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お泊まりはドキドキなんです。
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美峰は家に帰り優星に次の土曜日休みをLINに入れた。
【今日はお疲れ様。明星君がとても可愛くて、凄く楽しい1日だったよ。動物園ってやっぱり良いね。誘ってくれてありがとう。それと、明星君との約束なんだけど、来週の土曜日はどうかな?行きたい場所があれば車も出すからどこでも連れて行くよ】
お風呂から上がり美峰はLINの返事をチェックした。
優星から返事が来ていてドキドキする。
【今日はありがとうございました。俺が誘ったのに、夕飯ご馳走になってしまってすみませんでした。その日は大丈夫です。きっと明星も喜びます。次の日柊木さんお仕事ですよね?近所の公園で大丈夫です。気にしないで楽な気持ちでうちに遊びに来てください】
優星の返事に、美峰は少しだけガッカリした。
どうせなら、3人でドライブしながら遠出したいと思っていた。
だが、優星が美峰に気を使っているんだと思うと、今回は優星の言う通りにした方が良いかなと思った。
【分かったよ。明星君は好き嫌いある?うちの近所に凄く美味しいケーキ屋があってね。僕1人分だと恥ずかしくて買えないけど、良かったら一緒に食べて欲しいんだ。買っていっても良いかな?】
美峰は結構甘党だったが、さすがに男の大人がケーキ屋でケーキを自分のために買うのに抵抗があった。
【明星もケーキ大好きです。嬉しいです。ありがとうございます】
優星の返事にホッとした。
美峰は小さな子供をどう扱って良いか正直わからなかった。
前に大学時代の先輩の家にケーキを持って行ったら、虫歯になるからと先輩は子供にケーキを食べさせなかった時があった。
優星はそこまで厳しくなさそうで良かったと思った。
美峰は優星との距離が突然縮まった気がして、それだけでも嬉しくて堪らない気持ちと、今は優星に恋人の影はなさそうだがいつか恋人ができたら、自分は前のように優星に接することができるのか不安な気持ちもあった。
急に今以上に葉山君を意識して、そんな先の事まで何を気にしてるんだか。
彼は普通の男なんだから、いつか普通に誰かと恋だってするさ。
明星君が大きくなれば、自分の時間もできるだろうし。
近くなった分、離れて行く日を今度は考えてしまう。
自分でもネガティブな考えだとわかっている。
それでも、優星と明星の笑顔が、ずっとずっと頭から離れなくなってしまった。
【今日はお疲れ様。明星君がとても可愛くて、凄く楽しい1日だったよ。動物園ってやっぱり良いね。誘ってくれてありがとう。それと、明星君との約束なんだけど、来週の土曜日はどうかな?行きたい場所があれば車も出すからどこでも連れて行くよ】
お風呂から上がり美峰はLINの返事をチェックした。
優星から返事が来ていてドキドキする。
【今日はありがとうございました。俺が誘ったのに、夕飯ご馳走になってしまってすみませんでした。その日は大丈夫です。きっと明星も喜びます。次の日柊木さんお仕事ですよね?近所の公園で大丈夫です。気にしないで楽な気持ちでうちに遊びに来てください】
優星の返事に、美峰は少しだけガッカリした。
どうせなら、3人でドライブしながら遠出したいと思っていた。
だが、優星が美峰に気を使っているんだと思うと、今回は優星の言う通りにした方が良いかなと思った。
【分かったよ。明星君は好き嫌いある?うちの近所に凄く美味しいケーキ屋があってね。僕1人分だと恥ずかしくて買えないけど、良かったら一緒に食べて欲しいんだ。買っていっても良いかな?】
美峰は結構甘党だったが、さすがに男の大人がケーキ屋でケーキを自分のために買うのに抵抗があった。
【明星もケーキ大好きです。嬉しいです。ありがとうございます】
優星の返事にホッとした。
美峰は小さな子供をどう扱って良いか正直わからなかった。
前に大学時代の先輩の家にケーキを持って行ったら、虫歯になるからと先輩は子供にケーキを食べさせなかった時があった。
優星はそこまで厳しくなさそうで良かったと思った。
美峰は優星との距離が突然縮まった気がして、それだけでも嬉しくて堪らない気持ちと、今は優星に恋人の影はなさそうだがいつか恋人ができたら、自分は前のように優星に接することができるのか不安な気持ちもあった。
急に今以上に葉山君を意識して、そんな先の事まで何を気にしてるんだか。
彼は普通の男なんだから、いつか普通に誰かと恋だってするさ。
明星君が大きくなれば、自分の時間もできるだろうし。
近くなった分、離れて行く日を今度は考えてしまう。
自分でもネガティブな考えだとわかっている。
それでも、優星と明星の笑顔が、ずっとずっと頭から離れなくなってしまった。
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