僕と貴方と君と

五嶋樒榴

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好きな人に誘われました。

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美峰と優星の初めての出会いは2年前。
優星が、丸葉銀行渋谷北支店の融資に新入社員としてやって来てから、御笠地所不動産販売の担当になったのだった。
もちろん1年目は先輩行員のアシスタントであったが、今では単独で担当になっている。
背が180cm以上と高く、低いイケメンボイス。顔も、キリッとした爽やかイケメンで、女子行員はもちろん、取引先の女性にも好印象でモテモテだと美峰はみんなから聞いていた。
そんは優星に、美峰も一目惚れだった。
美峰は現在28歳。24歳の優星より4歳年上。
それでも見た目は優星の方が落ち着いて見えた。
美峰は170cm。特に小柄というわけではないが、線が細いせいか華奢に見えてしまう。
そして1番気にしているのが童顔だった。
優星との仕事にも慣れた頃、優星から美峰は言われたことがある。

「柊木さんて、あの子に似てますよね!鳥居坂45のセンターの子!」

それを言われた時は、流石の美峰も笑うしかなかった。
47グループより美人系が多い45のセンターと言われて、女の子なら喜ぶのだろうが美峰にとっては複雑だった。
それでも、どんな会話だろうと、優星とお喋りが出来ることが美峰には幸せだった。
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