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2章 夏〜秋
※僕は… ①
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ホテルのスイートルームのテラスは、すぐそこに海があるように感じられる作りになっていながら、誰にも見られないようになっている。
「ふわぁ、すごいなぁ。」
帽子を脱いで思いっきり潮風を感じる。
するとナオくんがトロピカルなジュースと果物が山盛りに乗ったお皿をワゴンで運んでくれていた。
「気に入ってくれて良かった。」
ナオくんは、そう言いながらテラスの手すりに手を掛けて外を眺めている後ろから僕を抱き込む。
「ナ、ナオくんっ。」
鍛えられた胸の厚みを背中で感じて緊張してしまう。
「何?」
「ううん、何でもない。」
僕は緊張して海を見たままででいた。
「春人の匂い、海の匂いに混じってもいい香りがする。」
耳元でしゃべるからビクッと肩を揺らしてしまった。
「可愛い。」
ナオくんが小さな声で呟く。
「こっちに座って果物食べる?」
「う、うん。」
ってナオくんの膝に乗せられてるんですけど。
「何が食べたい?」
「メロンがいいかな。」
ナオくんは僕を膝に乗せたまま、綺麗にカットされたメロンを繊細なフォークで刺して僕の口元に持ってくる。
「食べて。」
耳元で言わないで。今まで知らなかったけど、僕は耳が弱いみたいだ。
差し出されたメロンを食べる。
「甘くて美味しい。」
「ほんと?」
ナオくんはチュッと僕にキスをする。
「ほんとだ。甘いな。」
「きょ、今日は何だかスキンシップいっぱいだね。」
「春人が俺の忍耐力を試した罰だよ。」
「何それ。試した覚えないよ。」
けど、お見合いの話も目の前でナンパされるのも逆の立場だったら、本当に嫌だ。
「試してないけど、ナオくんを嫌な気持ちにはさせちゃったね。」
トン、っと自分の頭をナオくんの胸にくっつけて、
「ごめんね。」
と改めて謝った。
途端、ナオくんが激しく口づけをして来る。
「んっ!…あふっ!」
くちゅくちゅと口内を蠢くナオくんの舌は僕を気持ち良くさせる。
ナオくんは僕を抱いたまま立ち上がり室内に入り、奥の部屋へ移動する。
そこはキングサイズのベッドが置いてある寝室だった。
「春人、欲しい。いいか?」
ぶわっとナオくんから溢れるフェロモン。こんなの抗える訳がない。
コクコクと頷く。
ベッドにそっと下ろされて、再び激しく口付けられる。
「春人すごく感じてくれてる。ココ、キツそうだ。」
僕の勃ち上がったモノをズボンの上からさする。
「ふあっ!」
「感じてる声まで可愛い。」
ズボンのチャックを下ろし、僕のそう大きくないモノをぷるんと取り出す。
そして、それはナオくんの口の中に吸い込まれる。
「ひゃっ、そ、そんなシャワー浴びてないのに、んふっ…あっ、く、口離してっ、出ちゃうよぅ。」
かつて味わったのことのない快楽にあっという間にイキそうになる。
それでもナオくんは、止めてくれなくてちゅぽちゅぽと僕のモノを口の中でしごく。
「はふっ、んっ、も、もうだめ。あぁんっ…」
耐えきれなくて僕は精液をナオくんの口の中に吐き出してしまった。
「あっ…ごめん。」
ナオくんは手のひらに僕の精液を吐き出して、僕の後の孔にそっと塗る。
「んふっ。」
「お前はどこもかしこも甘い。」
僕は涙目で睨む。
「その目、逆効果だ。」
ナオくんは獰猛な目つきでニヤリと笑う。
僕は下半身を曝け出し、いつの間にかシャツもはだけているのに、ナオくんの服装は少しも乱れてなかった。
ただ、ナオくんにある中心のモノがありえないぐらいにズボンを押し上げている。
「ナオくんも脱いで。」
「俺の見たいの?エロいやつ。」
「ちがっ。」
違くないけど。
ナオくんは手早く、一糸纏わない姿になる。
ナオくんの体は均整がが取れていて、ぞっとする程、艶かしい。なのに中心のモノは、雄々しくて、ヘソまでそそり勃っている。
「俺のこの姿ジッと見てどうした?家で一人になったら、思い出して慰める?」
言いながら、再び勃ちそうなモノを摘む。
「ひんっ。そ、そんな!」
僕は顔が赤くなっていくのを感じる。
「俺は思い出してたよ。春人がイクところとか、上目遣いで見てくる顔とか。キスされて気持ちよさそうな顔とか。」
ナオくんは、僕の孔をいじり出す。クリクリと蕾の周りを刺激し、その後、入口を指が出入りする。すると、お腹の奥がきゅうっとなり、少し体が震える。
「大丈夫。絶対痛くしない。無理はしないから触らせて。」
僕が怖がっていると思ったナオくんは殊更優しい声で僕を宥めるように囁く。
「違うんだ。僕の体がナオくんを欲しがってるみたい。」
一瞬、ナオくんの目が見張ってその後窄まる。
「春人、煽るな。優しく出来なくなる。」
「ふわぁ、すごいなぁ。」
帽子を脱いで思いっきり潮風を感じる。
するとナオくんがトロピカルなジュースと果物が山盛りに乗ったお皿をワゴンで運んでくれていた。
「気に入ってくれて良かった。」
ナオくんは、そう言いながらテラスの手すりに手を掛けて外を眺めている後ろから僕を抱き込む。
「ナ、ナオくんっ。」
鍛えられた胸の厚みを背中で感じて緊張してしまう。
「何?」
「ううん、何でもない。」
僕は緊張して海を見たままででいた。
「春人の匂い、海の匂いに混じってもいい香りがする。」
耳元でしゃべるからビクッと肩を揺らしてしまった。
「可愛い。」
ナオくんが小さな声で呟く。
「こっちに座って果物食べる?」
「う、うん。」
ってナオくんの膝に乗せられてるんですけど。
「何が食べたい?」
「メロンがいいかな。」
ナオくんは僕を膝に乗せたまま、綺麗にカットされたメロンを繊細なフォークで刺して僕の口元に持ってくる。
「食べて。」
耳元で言わないで。今まで知らなかったけど、僕は耳が弱いみたいだ。
差し出されたメロンを食べる。
「甘くて美味しい。」
「ほんと?」
ナオくんはチュッと僕にキスをする。
「ほんとだ。甘いな。」
「きょ、今日は何だかスキンシップいっぱいだね。」
「春人が俺の忍耐力を試した罰だよ。」
「何それ。試した覚えないよ。」
けど、お見合いの話も目の前でナンパされるのも逆の立場だったら、本当に嫌だ。
「試してないけど、ナオくんを嫌な気持ちにはさせちゃったね。」
トン、っと自分の頭をナオくんの胸にくっつけて、
「ごめんね。」
と改めて謝った。
途端、ナオくんが激しく口づけをして来る。
「んっ!…あふっ!」
くちゅくちゅと口内を蠢くナオくんの舌は僕を気持ち良くさせる。
ナオくんは僕を抱いたまま立ち上がり室内に入り、奥の部屋へ移動する。
そこはキングサイズのベッドが置いてある寝室だった。
「春人、欲しい。いいか?」
ぶわっとナオくんから溢れるフェロモン。こんなの抗える訳がない。
コクコクと頷く。
ベッドにそっと下ろされて、再び激しく口付けられる。
「春人すごく感じてくれてる。ココ、キツそうだ。」
僕の勃ち上がったモノをズボンの上からさする。
「ふあっ!」
「感じてる声まで可愛い。」
ズボンのチャックを下ろし、僕のそう大きくないモノをぷるんと取り出す。
そして、それはナオくんの口の中に吸い込まれる。
「ひゃっ、そ、そんなシャワー浴びてないのに、んふっ…あっ、く、口離してっ、出ちゃうよぅ。」
かつて味わったのことのない快楽にあっという間にイキそうになる。
それでもナオくんは、止めてくれなくてちゅぽちゅぽと僕のモノを口の中でしごく。
「はふっ、んっ、も、もうだめ。あぁんっ…」
耐えきれなくて僕は精液をナオくんの口の中に吐き出してしまった。
「あっ…ごめん。」
ナオくんは手のひらに僕の精液を吐き出して、僕の後の孔にそっと塗る。
「んふっ。」
「お前はどこもかしこも甘い。」
僕は涙目で睨む。
「その目、逆効果だ。」
ナオくんは獰猛な目つきでニヤリと笑う。
僕は下半身を曝け出し、いつの間にかシャツもはだけているのに、ナオくんの服装は少しも乱れてなかった。
ただ、ナオくんにある中心のモノがありえないぐらいにズボンを押し上げている。
「ナオくんも脱いで。」
「俺の見たいの?エロいやつ。」
「ちがっ。」
違くないけど。
ナオくんは手早く、一糸纏わない姿になる。
ナオくんの体は均整がが取れていて、ぞっとする程、艶かしい。なのに中心のモノは、雄々しくて、ヘソまでそそり勃っている。
「俺のこの姿ジッと見てどうした?家で一人になったら、思い出して慰める?」
言いながら、再び勃ちそうなモノを摘む。
「ひんっ。そ、そんな!」
僕は顔が赤くなっていくのを感じる。
「俺は思い出してたよ。春人がイクところとか、上目遣いで見てくる顔とか。キスされて気持ちよさそうな顔とか。」
ナオくんは、僕の孔をいじり出す。クリクリと蕾の周りを刺激し、その後、入口を指が出入りする。すると、お腹の奥がきゅうっとなり、少し体が震える。
「大丈夫。絶対痛くしない。無理はしないから触らせて。」
僕が怖がっていると思ったナオくんは殊更優しい声で僕を宥めるように囁く。
「違うんだ。僕の体がナオくんを欲しがってるみたい。」
一瞬、ナオくんの目が見張ってその後窄まる。
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