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122.密談の帰宅路
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来賓の別邸より馬車を走らせ教会まで向かう
道中人の目につくのは色々と面倒だが、ロイの魔法で、その辺の煩わしさは解決する
青い花……
トキは馬車の窓に頬杖をつき、外に目線を移す
街中には多くの花が咲いている
土地や、近辺の魔力の影響を受けて咲く花々は様々な色を付け、街を彩っていた
たまに見かける青い花は、品種がそうさせているのか、はたまたあおいの魔力の影響なのか…
(その辺の研究も少し進めてもいいかもしれないな~)
そんなことを考えながら、ボーッと窓の外を眺めていると
遠くの橋をみさきが歩いている姿を見つけた
「ええっ?!みさき?!」
思わず驚いて声を上げると、カイリもトキの目線の先を眺めた
そこには大きな運河にかかる橋の上をみさきがキョロキョロしながら歩いている
しかし、何かがおかしい
誰かを追っているような仕草が見て取れる
周りにエリを連れている様子もない
1人で一体何を追って?
嫌な予感がする
「あの橋の方に向かえ!」
カイリは馬車の向かう目的地を変更した
「ユミさん?みさきはなぜあんな場所に?」
トキはみさきの動向をユミに聞く
「いいえっ……。存じ上げません。基本的に、外に出ることはなさいませんので……。ましてや御一人で歩かれることは……」
ユミは、なぜみさきが街中に一人でいるのか全く分からないようだった
橋の近くで馬車を降り、見失ってしまったみさきを探す
橋の上で辺りを見渡していると、河川敷にみさきの姿を見つけた
「みさき!!!」
トキは声をかけるが、みさきは全く聞こえていない様子で、川の水に触れようと手を伸ばしている
次の瞬間、みさきは川に落ちた
手を伸ばしたまま前のめりに川に落ちていった
「何してっ……!!」
トキは橋の欄干に手をかけ、勢いよく川に飛び込む
川の流れが早い
(みさきっ!!)
心の中で名前を呼ぶ
どこにいる?!!
すると、一瞬水の流れが止まった
きっとカイリの魔法だ
その一瞬にみさきを見つけ、腕を掴んで抱き寄せると、魔法を発動させた
川から水柱が立つ
橋の上から川に向かって手をかざしながら、その様子を確認したカイリは、ホッと肩を撫で下ろし、その水柱からトキがみさきを抱き上げて岸に向かって歩くのを見届けた
道中人の目につくのは色々と面倒だが、ロイの魔法で、その辺の煩わしさは解決する
青い花……
トキは馬車の窓に頬杖をつき、外に目線を移す
街中には多くの花が咲いている
土地や、近辺の魔力の影響を受けて咲く花々は様々な色を付け、街を彩っていた
たまに見かける青い花は、品種がそうさせているのか、はたまたあおいの魔力の影響なのか…
(その辺の研究も少し進めてもいいかもしれないな~)
そんなことを考えながら、ボーッと窓の外を眺めていると
遠くの橋をみさきが歩いている姿を見つけた
「ええっ?!みさき?!」
思わず驚いて声を上げると、カイリもトキの目線の先を眺めた
そこには大きな運河にかかる橋の上をみさきがキョロキョロしながら歩いている
しかし、何かがおかしい
誰かを追っているような仕草が見て取れる
周りにエリを連れている様子もない
1人で一体何を追って?
嫌な予感がする
「あの橋の方に向かえ!」
カイリは馬車の向かう目的地を変更した
「ユミさん?みさきはなぜあんな場所に?」
トキはみさきの動向をユミに聞く
「いいえっ……。存じ上げません。基本的に、外に出ることはなさいませんので……。ましてや御一人で歩かれることは……」
ユミは、なぜみさきが街中に一人でいるのか全く分からないようだった
橋の近くで馬車を降り、見失ってしまったみさきを探す
橋の上で辺りを見渡していると、河川敷にみさきの姿を見つけた
「みさき!!!」
トキは声をかけるが、みさきは全く聞こえていない様子で、川の水に触れようと手を伸ばしている
次の瞬間、みさきは川に落ちた
手を伸ばしたまま前のめりに川に落ちていった
「何してっ……!!」
トキは橋の欄干に手をかけ、勢いよく川に飛び込む
川の流れが早い
(みさきっ!!)
心の中で名前を呼ぶ
どこにいる?!!
すると、一瞬水の流れが止まった
きっとカイリの魔法だ
その一瞬にみさきを見つけ、腕を掴んで抱き寄せると、魔法を発動させた
川から水柱が立つ
橋の上から川に向かって手をかざしながら、その様子を確認したカイリは、ホッと肩を撫で下ろし、その水柱からトキがみさきを抱き上げて岸に向かって歩くのを見届けた
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