74 / 174
74.ルゥ君と
しおりを挟む
「さっ!みさき!ベッドできちんと休んだ方が良んじゃない?」
「ボク達がついてるから、安心してね!」
二人は、私の腕を仲良く1本ずつ引っ張って、ベッドまで連れてきた
「あの。2人とも!」
二人は私を見る
「そんなに酷くないと思うし、ついていてくれなくても~……」
と言いかけて、引く気がない2人の表情にしりごみした
「『そんなにワガママ言ってると、治るものも治らないぞ?』」
ルイ君が何故かカイリ殿下のモノマネをしながら答えた
「『大人しく寝てること!いいね?僕の言うことが聞けるかい?』」
ルカくんは恐らくトキ殿下のモノマネをしている
「え?ルゥ君……どうしたの?いきなり…フフっ…」
ちょっと面白い
なんでいきなり2人のモノマネし始めたの?!
ここで笑っては、なんかダメな気がする!
と思って、笑いをぐっとこらえようとした
けど、我慢できなくて、クスクス笑ってしまった
すると、ルゥ君達は私の顔をのぞきこんできた
そして、満足そうににっこり笑うと、2人はお互いを見合って、私の腕と繋がってない方の手を顔の脇で繋ぎニヤニヤしている
ん?何が起こったの?!
「みさき笑ったね」
「うん。笑った!」
「???」
笑ってはいけなかったのだろうか……
笑うと負けよ……的なやつだったのかのかな?
私負けかな?
話の流れが掴めない
「ボク達、昔は結構病弱だったんだ~」
「その時、兄上が僕達によく言ってた言葉だよ」
へ……へぇ~~
でも、なんで今?
そして、モノマネの必要性ある?
そうこう話しているうちに、気づいたらベッドに到着していて、おやすみモードに移行させられた
もちろん、当たり前と言わんばかりに、2人とも寝転がった私の両サイドにそれぞれ陣取った
「病気の時1人だと寂しいよね?」
そう言って、ルイ君は私の手を握って、もう片方の手で頭を撫でる
「僕がずっと着いてるから、安心して眠っていいよ」
もう片側ではルカ君が
「眠れない?」
と言いながら、私の胸上に手を置いてトントンとリズムを取っている
「眠れないなら、僕が何かお話してあげよっか?」
ちょっと待って!!!
寝かしつけスタイルが、君たちのお兄さんと全くおなじなんですが!!?!
こんなんじゃ、おちつけるわけが無い!!
私はどうにか2人の包囲網をかいくぐって起き上がった
「あれ?みさき嫌だった?」
「僕は兄上にこうやってもらうの嬉しかったんだけど……」
やっぱりかぁぁぁ
「いや。えぇっと、2人と、カイリ殿下とトキ殿下との思い出話とか聞きたいなぁ~」
私は話を振った
すると、2人は嬉しそうに昔話を話し出した
「ボク達がついてるから、安心してね!」
二人は、私の腕を仲良く1本ずつ引っ張って、ベッドまで連れてきた
「あの。2人とも!」
二人は私を見る
「そんなに酷くないと思うし、ついていてくれなくても~……」
と言いかけて、引く気がない2人の表情にしりごみした
「『そんなにワガママ言ってると、治るものも治らないぞ?』」
ルイ君が何故かカイリ殿下のモノマネをしながら答えた
「『大人しく寝てること!いいね?僕の言うことが聞けるかい?』」
ルカくんは恐らくトキ殿下のモノマネをしている
「え?ルゥ君……どうしたの?いきなり…フフっ…」
ちょっと面白い
なんでいきなり2人のモノマネし始めたの?!
ここで笑っては、なんかダメな気がする!
と思って、笑いをぐっとこらえようとした
けど、我慢できなくて、クスクス笑ってしまった
すると、ルゥ君達は私の顔をのぞきこんできた
そして、満足そうににっこり笑うと、2人はお互いを見合って、私の腕と繋がってない方の手を顔の脇で繋ぎニヤニヤしている
ん?何が起こったの?!
「みさき笑ったね」
「うん。笑った!」
「???」
笑ってはいけなかったのだろうか……
笑うと負けよ……的なやつだったのかのかな?
私負けかな?
話の流れが掴めない
「ボク達、昔は結構病弱だったんだ~」
「その時、兄上が僕達によく言ってた言葉だよ」
へ……へぇ~~
でも、なんで今?
そして、モノマネの必要性ある?
そうこう話しているうちに、気づいたらベッドに到着していて、おやすみモードに移行させられた
もちろん、当たり前と言わんばかりに、2人とも寝転がった私の両サイドにそれぞれ陣取った
「病気の時1人だと寂しいよね?」
そう言って、ルイ君は私の手を握って、もう片方の手で頭を撫でる
「僕がずっと着いてるから、安心して眠っていいよ」
もう片側ではルカ君が
「眠れない?」
と言いながら、私の胸上に手を置いてトントンとリズムを取っている
「眠れないなら、僕が何かお話してあげよっか?」
ちょっと待って!!!
寝かしつけスタイルが、君たちのお兄さんと全くおなじなんですが!!?!
こんなんじゃ、おちつけるわけが無い!!
私はどうにか2人の包囲網をかいくぐって起き上がった
「あれ?みさき嫌だった?」
「僕は兄上にこうやってもらうの嬉しかったんだけど……」
やっぱりかぁぁぁ
「いや。えぇっと、2人と、カイリ殿下とトキ殿下との思い出話とか聞きたいなぁ~」
私は話を振った
すると、2人は嬉しそうに昔話を話し出した
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
溺れかけた筆頭魔術師様をお助けしましたが、堅実な人魚姫なんです、私は。
氷雨そら
恋愛
転生したら人魚姫だったので、海の泡になるのを全力で避けます。
それなのに、成人の日、海面に浮かんだ私は、明らかに高貴な王子様っぽい人を助けてしまいました。
「恋になんて落ちてない。関わらなければ大丈夫!」
それなのに、筆頭魔術師と名乗るその人が、海の中まで追いかけてきて溺愛してくるのですが?
人魚姫と筆頭魔術師の必然の出会いから始まるファンタジーラブストーリー。
小説家になろうにも投稿しています。
【本編完結】五人のイケメン薔薇騎士団団長に溺愛されて200年の眠りから覚めた聖女王女は困惑するばかりです!
七海美桜
恋愛
フーゲンベルク大陸で、長く大陸の大半を治めていたバッハシュタイン王国で、最後の古龍への生贄となった第三王女のヴェンデルガルト。しかしそれ以降古龍が亡くなり王国は滅びバルシュミーデ皇国の治世になり二百年後。封印されていたヴェンデルガルトが目覚めると、魔法は滅びた世で「治癒魔法」を使えるのは彼女だけ。亡き王国の王女という事で城に客人として滞在する事になるのだが、治癒魔法を使える上「金髪」である事から「黄金の魔女」と恐れられてしまう。しかしそんな中。五人の美青年騎士団長たちに溺愛されて、愛され過ぎて困惑する毎日。彼女を生涯の伴侶として愛する古龍・コンスタンティンは生まれ変わり彼女と出逢う事が出来るのか。龍と薔薇に愛されたヴェンデルガルトは、誰と結ばれるのか。
この作品は、小説家になろうにも掲載しています。
公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる