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6.ようやく帰宅

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目を開けると、教会の正門だった。

驚いてキョロキョロしてると、カイリ殿下は私をゆっくりおろしてくれた。

「体調はどうだ?」
私を覗き込みながら殿下が言葉をかける

あれこれあって忘れてたけど、私浄化不十分で帰ってきちゃったけど、大丈夫なのかな…
でも、今のところなんともないし、とりあえず
1回寝て、起きて、それから考えよう!
うん!そうしよう!

「大丈夫です!わざわざお送りいただきましてありがとうございました!」

お礼を言って、お辞儀をして、さあ!帰ろう!と思ったのに、頭を下げたところでそのまま力が抜けて崩れ落ちそうになる

そんな私を片腕で抱きとめて、殿下は言った

「どこがだ?」

「す…すいません…」

だって自覚症状ありません!私、多分元気です!

「このまま中まで送ろう。案内しろ。」

やばい。バレる!私がマリアであることが!!
いや?でもバレてもいいのか?
どうすることがベストなのか、混乱しすぎて判断がつかない。

「いえ…。だだ…大丈夫です!!」

私は勢いよく逃げた
教会の門から駆け出し、教会脇の扉から中に入り、通用口を抜け、中庭を走り抜け、さらに奥にある家にやっとのことて駆け込んだ

はァ…はァ………。
どうしよう……。色々と、どうしよう……。

考えなきゃいけないことは山のようにあった

頭を1回整理したい
でも、走ったせいか、なんか酸欠…
目の前がチカチカしてきたところで、エリちゃんが駆けつけてきてくれた

「みさき様!!なぜこちらからお帰りに?!お加減が良くないんですか?みさき様?!」

家に着いたのと、エリちゃんが来てくれたのに少し安心して、私はそのまま意識を手放した
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