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見上げた青に永遠を誓って
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【怜side】
さすがに乳酸が溜まり、身体が限界で悲鳴を上げている。
ペダルを踏むのがこんなにもキツイのは初めてだ。足に鉛でもついているんじゃないかと思うくらいに重くて両足がもげそう。
それでも、地鳴りがするほどの大観戦が心地がよい。
見に来てくれてありがとう。
ちゃんと亜美の声、聞こえたから。
これだけ多い観客の中で最愛の人の姿をすぐに見つけてしまうなんてな。どんだけ俺は亜美に惚れてんだか。
込み上げてくる愛しさにフッと笑いが漏れた。
大好きなお姫様に悲しい涙を流させるわけにはいかないよな。
静かに空を見上げる。
なぁ、冬哉?
そこから見てろよ。
そしてカッコいい俺の姿を見て号泣しろ。
あの日、誓った絵空事みたいな約束を今から果たしてくるから。
俺の中にもう迷いはない。
さぁ、いくぞ。
一か八かの大勝負。
ここが最後の仕掛け時だ。
スプリンターの俺に用意された最高の舞台。
最後のこの直線にすべてを懸ける。
全身を流れる真っ赤な血液に命令する。
回れ、
回れ。
回れ、回れ!!
滞りなく最後の一滴まで流れ続けろ。
ペダルを全力で踏み込む。
風を切るこの感覚がいつも以上に爽快だ。
一気に加速した俺が見つめるのは絶対王者でも、古豪の天才スプリンターでもない。
この先にあるてっぺんのみ。
たとえこの手足がバラバラになろうとも、この戦いには負けられない。
チームのみんなが必死に繋いでくれて俺をここまで送り届けてくれたのだから。
歯を食いしばりながら限界までケイデンスを上げる。
はぁ、はぁ、はぁ……。
呼吸が苦しくて視界が霞み意識が朦朧としてきた。
それでも強い想いが俺を突き動かす。
ここまできたら気持ちの勝負だ。
ゴールまで残り二百メートル。
動け。
ゴールまで残り百メートル。
動け!
ゴールまで残り……五十メートル。
動き続けろ!
残り五メートル。
届け、みんなの想い。
四、三、二、一……。
歯を食い縛りながら、ただただ目の前の真っ白なゴールテープめがけて飛び込んだ。
さすがに乳酸が溜まり、身体が限界で悲鳴を上げている。
ペダルを踏むのがこんなにもキツイのは初めてだ。足に鉛でもついているんじゃないかと思うくらいに重くて両足がもげそう。
それでも、地鳴りがするほどの大観戦が心地がよい。
見に来てくれてありがとう。
ちゃんと亜美の声、聞こえたから。
これだけ多い観客の中で最愛の人の姿をすぐに見つけてしまうなんてな。どんだけ俺は亜美に惚れてんだか。
込み上げてくる愛しさにフッと笑いが漏れた。
大好きなお姫様に悲しい涙を流させるわけにはいかないよな。
静かに空を見上げる。
なぁ、冬哉?
そこから見てろよ。
そしてカッコいい俺の姿を見て号泣しろ。
あの日、誓った絵空事みたいな約束を今から果たしてくるから。
俺の中にもう迷いはない。
さぁ、いくぞ。
一か八かの大勝負。
ここが最後の仕掛け時だ。
スプリンターの俺に用意された最高の舞台。
最後のこの直線にすべてを懸ける。
全身を流れる真っ赤な血液に命令する。
回れ、
回れ。
回れ、回れ!!
滞りなく最後の一滴まで流れ続けろ。
ペダルを全力で踏み込む。
風を切るこの感覚がいつも以上に爽快だ。
一気に加速した俺が見つめるのは絶対王者でも、古豪の天才スプリンターでもない。
この先にあるてっぺんのみ。
たとえこの手足がバラバラになろうとも、この戦いには負けられない。
チームのみんなが必死に繋いでくれて俺をここまで送り届けてくれたのだから。
歯を食いしばりながら限界までケイデンスを上げる。
はぁ、はぁ、はぁ……。
呼吸が苦しくて視界が霞み意識が朦朧としてきた。
それでも強い想いが俺を突き動かす。
ここまできたら気持ちの勝負だ。
ゴールまで残り二百メートル。
動け。
ゴールまで残り百メートル。
動け!
ゴールまで残り……五十メートル。
動き続けろ!
残り五メートル。
届け、みんなの想い。
四、三、二、一……。
歯を食い縛りながら、ただただ目の前の真っ白なゴールテープめがけて飛び込んだ。
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