いつか会えることを願って

瑠渡

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ある日学校から馬車で帰ったらお父様が慌てて飛んできた。

「シェリー!王家から手紙来てるぞ!何かあるのか?」

「えっ?何もないですわよ」

「だが、現にここに…」

受け取って読んでみたらイリオス殿下からでした。


 シェリー嬢

今度の休みだけど、王宮に来れるかい?
お茶一緒にをしないかい?
話したいことがあるんだ。

       イリオス

王族の人達とは繋がらないよう気をつけてたのに私ったらなにしてるのかしら。
どうしよう









悩んでいたのに誘惑に負けて王宮に向かっている。

「やあ、良く来てくれたね。
制服でもとても綺麗だけど、普段のドレス姿だと全然違う、シェリー嬢はとても綺麗だね」

「あ、ありがとうございます」

「髪の色を変えきっちり団子にし、肌の色を暗めにし、ソバカス付けてグルグルのメガネの変装で来ると思った」


「………えっ?あっ、あの時の……気がついて?そんな頃もありましたわね。でもまさか、あの姿で学校には行けません」

「あぁ、そうだろうね。本当の姿はどんなだろう?と、子供ながらに思ったよ。入学式で僕は天使を見たと思った」

「天使を?」

「そう、シェリーと言う天使をね」

「ご冗談を」


「本当にそう思った。素のシェリーを見ていれば………まぁ、お茶を飲もう」


「お茶を飲んだら、王宮に飾ってある姿絵を見に行こう。そこは一般では入れないが、僕がいるからね。」

「はい、ありがとうございます」

「興味がほんとにあるんだね」

そして私はイリオス殿下と向かい、
ベルナルド王とキーガン王の姿絵を今、この目で見ている。

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