いつか会えることを願って

瑠渡

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ベルナルド


フーミリア?見られたか…。
まぁ、仕方ない。
同じ邸に住んでいるのだから、いつか会うこともあっただろう。

私は悪阻に苦しんでいると言うので、今は会いに行かない方が。
と言われたことにより会いに行かない事にした。
側妃が決まり楽なほうへ気持ちがいってしまい、あれからずっと会いに行っていない。
心配ではあるが嫌われていることもわかっているし、行っても話すこともないだろう。
それより、昔から知っているマリーといた方が楽しい。
だがマリーと閨はするつもりはない。
まわりもマリーも声をかけてくるが、何故か行く気になれない。
だから申し訳なく、時間のある時は一緒に過ごすようにしている。

フーミリアのことが何故か気になる。
本当に悪女なのだろうか?
私が1番嫌っているような女には思えない。
あの時……絶対に処女だった。
男と遊んでいると言ってなかったか?
それにフーミリアの刺繍をしている姿、作りかけの刺繍を見た。
それは見事に綺麗な刺繍だった。
ここへ来てから何枚も作ったのであろうハンカチ。あの時の俺にくれた同じデザインの刺繍もあった。




俺は調べることにした。

直ぐに調べがついたらしく、報告が来た。
俺が聞いたのは嘘だらけだった。
やはり最初に会った時に思った通り
素敵な女性だった。

だが今更だ。
今更どんな顔して会いに行かれる?
子どもが産まれたら修復できるだろうか?

あんな言葉を信じなければ……クソッ!

あの嘘つきメイドの事をチャドに手紙で教えた。

あんな女はクビにしないといけない。
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