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母様に頼むこと
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「コレットちゃん、お帰りなさい。まぁ、見ないうちに綺麗になって。あら、なんかあった?」
「ううん、なにもないよ。はい、お土産よ」
「あっ、これ大好きなの。覚えててくれて嬉しいわ。ユンフが珍しくいるのよ!一緒にお茶にしましようね。」
「兄様いるの?私、兄様に会えるの、1年ぶりかしら?嬉しいわ」
「兄様~。」
「コレット!おいで~」と、手を広げてる。
「兄様っ!会いたかった」なんか、ダメだ。泣ける。
「どうした?私の大好きな可愛い妹は、何を泣いてるんだい?そんなに兄様と会えて嬉しいか?」
「そうなの。なんか、安心してしまったわ」
「コレットの噂は私にも聞こえてくるぞ。男を蹴散らして歩いてるそうじゃないか!あはは。
だが、コレットはずっと、シン君だったから、男を蹴散らしても仕方ないな」
「いえ、シンの事は……もう吹っ切れたの。
今日は母様にお願いがあります。
私への婚約打診の方を一緒に選んで頂きたいのです。もうシンのことは、諦めましたわ。
実は今日パティスリーで見てしまいましたの。彼女とデートしてて、嬉しそうに笑ってて。あんな笑顔、私へは向けてもらえたことなかった。」
うぅ~、うぁ~。嫌だ、涙がポタポタ出てしまう。
母様と兄様がずっと私を見てる。
「コレットちゃん、シン君の事は、……何か誤解があるような気がするのよ。
それに、そんな気持ちで選ぶなんて無理よ。
また次の時になさい。あまり前に頂いたお話は、もう、お断りしたのよ。それでもと、送られてくる打診の中とか、今も他の打診が、送られてくるのよね、まぁ…また考えましょうね」
「はい、感情的になって泣いてすみません。こんなんじゃ、ダメですね
」
「奥様、お客様がいらっしゃっております」
「あらっ、お客様の予定は無かったけど、誰かしら?」
「シンクリフト、アウザー、トリスタン侯爵令息です」
「「「えっ?」」」
「だって、シンは、さっき、あそこで彼女と笑ってたのに…」
「母様、私はいないですから」
慌てて部屋に行った。
「何しに来たんだろう?あんなっ、彼女と楽しそうに会ってたのに。」
うぅ~。なんでこんなに涙でるの。
やだ、呼ばれたら嫌だ。
そぉーっと部屋から出て、東屋に隠れよう。花を見てれば心癒される。
「ううん、なにもないよ。はい、お土産よ」
「あっ、これ大好きなの。覚えててくれて嬉しいわ。ユンフが珍しくいるのよ!一緒にお茶にしましようね。」
「兄様いるの?私、兄様に会えるの、1年ぶりかしら?嬉しいわ」
「兄様~。」
「コレット!おいで~」と、手を広げてる。
「兄様っ!会いたかった」なんか、ダメだ。泣ける。
「どうした?私の大好きな可愛い妹は、何を泣いてるんだい?そんなに兄様と会えて嬉しいか?」
「そうなの。なんか、安心してしまったわ」
「コレットの噂は私にも聞こえてくるぞ。男を蹴散らして歩いてるそうじゃないか!あはは。
だが、コレットはずっと、シン君だったから、男を蹴散らしても仕方ないな」
「いえ、シンの事は……もう吹っ切れたの。
今日は母様にお願いがあります。
私への婚約打診の方を一緒に選んで頂きたいのです。もうシンのことは、諦めましたわ。
実は今日パティスリーで見てしまいましたの。彼女とデートしてて、嬉しそうに笑ってて。あんな笑顔、私へは向けてもらえたことなかった。」
うぅ~、うぁ~。嫌だ、涙がポタポタ出てしまう。
母様と兄様がずっと私を見てる。
「コレットちゃん、シン君の事は、……何か誤解があるような気がするのよ。
それに、そんな気持ちで選ぶなんて無理よ。
また次の時になさい。あまり前に頂いたお話は、もう、お断りしたのよ。それでもと、送られてくる打診の中とか、今も他の打診が、送られてくるのよね、まぁ…また考えましょうね」
「はい、感情的になって泣いてすみません。こんなんじゃ、ダメですね
」
「奥様、お客様がいらっしゃっております」
「あらっ、お客様の予定は無かったけど、誰かしら?」
「シンクリフト、アウザー、トリスタン侯爵令息です」
「「「えっ?」」」
「だって、シンは、さっき、あそこで彼女と笑ってたのに…」
「母様、私はいないですから」
慌てて部屋に行った。
「何しに来たんだろう?あんなっ、彼女と楽しそうに会ってたのに。」
うぅ~。なんでこんなに涙でるの。
やだ、呼ばれたら嫌だ。
そぉーっと部屋から出て、東屋に隠れよう。花を見てれば心癒される。
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