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せ
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「宰相よ、エミリーが随分と気落ちしておってな。
クリス殿はまさか、浮気しておると言うことはないか?クリス殿の好きな女はわかったか?」
「なんとお可哀相に……結婚する前もクリス様の好きな女を排除しようと調べましたし、今も王家の影を使い調べておりますが女と会っているとかそういうことはありません。
いつもクリス様の近くには側近のマイルス様がいらっしゃいますが、その方も動きはありません」
「そうか………女の影はないと言うことか。エミリーが幸せになることが前提だ。どうにかできんか?」
「薬を使いますか?公爵家に侍女を潜り込ませましょう」
「そうだな。やってるみか」
「大変です!!」
「宰相、騒がしいぞ!どうしたのじゃ」
「潜り込ませた侍女が捕まりました」
「なんじゃと?、何故だ」
「失礼いたします。フォーレイット公爵様の家から面会希望です。公爵補佐のクリス様が王様に面会したいそうです。」
「………………通せ」
「お目通りありがとうございます」
「おぉ、クリス殿どうしたんだ?」
「一言お知らせしたいことがありまして」
「なんだ?」
「こちら王家から派遣された屑……いや、ピック令嬢……侍女ですが、薬を持っておりまして危険なので取り押さえました。何でも、僕に惚れ薬を飲ませて閨をさせようとしたらしいです。僕には国からしっかりした側近がついていますし、その道の護衛もおります。
何故その様なことを仕向けたのですか?」
「いや、その様なことは知らん」
「もう拷問に耐えられず、誰のさしがねか?聞いたら吐いてますけどね。
ねぇ、宰相」
「………いや」
「僕は結婚したでしょう?公爵様を支えているでしょう?何もできない阿呆いや……公爵様の生活を守っております。
これ以上負担をかけないで頂きたい。
失礼いたします」
「宰相………何をしとるのじゃ」
「申し訳ありません」
「とりあえず、このまま静観するしかないな」
(あんな男より我が国にはもっとよい男がいたであろうに。エミリーは何故あんな難しい男が好きなのじゃ?)
「エミリーに今回のは失敗したと伝えておきなさい」
「はい、直ぐに」
「えっ?失敗した?ちよっと何してるのよ!!」
ギリギリギリ
どんどん素敵になっていくクリス。。。
早く私のものにしたいのに。
クリス殿はまさか、浮気しておると言うことはないか?クリス殿の好きな女はわかったか?」
「なんとお可哀相に……結婚する前もクリス様の好きな女を排除しようと調べましたし、今も王家の影を使い調べておりますが女と会っているとかそういうことはありません。
いつもクリス様の近くには側近のマイルス様がいらっしゃいますが、その方も動きはありません」
「そうか………女の影はないと言うことか。エミリーが幸せになることが前提だ。どうにかできんか?」
「薬を使いますか?公爵家に侍女を潜り込ませましょう」
「そうだな。やってるみか」
「大変です!!」
「宰相、騒がしいぞ!どうしたのじゃ」
「潜り込ませた侍女が捕まりました」
「なんじゃと?、何故だ」
「失礼いたします。フォーレイット公爵様の家から面会希望です。公爵補佐のクリス様が王様に面会したいそうです。」
「………………通せ」
「お目通りありがとうございます」
「おぉ、クリス殿どうしたんだ?」
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「なんだ?」
「こちら王家から派遣された屑……いや、ピック令嬢……侍女ですが、薬を持っておりまして危険なので取り押さえました。何でも、僕に惚れ薬を飲ませて閨をさせようとしたらしいです。僕には国からしっかりした側近がついていますし、その道の護衛もおります。
何故その様なことを仕向けたのですか?」
「いや、その様なことは知らん」
「もう拷問に耐えられず、誰のさしがねか?聞いたら吐いてますけどね。
ねぇ、宰相」
「………いや」
「僕は結婚したでしょう?公爵様を支えているでしょう?何もできない阿呆いや……公爵様の生活を守っております。
これ以上負担をかけないで頂きたい。
失礼いたします」
「宰相………何をしとるのじゃ」
「申し訳ありません」
「とりあえず、このまま静観するしかないな」
(あんな男より我が国にはもっとよい男がいたであろうに。エミリーは何故あんな難しい男が好きなのじゃ?)
「エミリーに今回のは失敗したと伝えておきなさい」
「はい、直ぐに」
「えっ?失敗した?ちよっと何してるのよ!!」
ギリギリギリ
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早く私のものにしたいのに。
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