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バックストーリー集
バックストーリー No.15「ペアスティーネ・アングネスド」
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NO.15 並行世界線 0042
ペアスティーネ、相棒兼幼馴染であるヴィラスからの愛称が『ペア』である彼女はヴィラスと共に魔族の1人として、魔族が収める国で暮らしていた。
ヴィラスと共に、日々を過ごす赤茶色のセミロングヘアの女性であるペアは争いの無い世界を望んでいた。
しかし、共に歩もうとしていこうと努力するも待っているのは虚しく儚い結果のみであった。
人間は絶えず魔族の事を憎み、嫌い、和平への道を踏み出す事はおろか、差し出した手すら握ろうとしなかった。
人間の全ては、魔族にとっては悪。
分かり合えず、相容れず、永遠の間争い続ける種族同士なのだろうかとペアは何度も考えていた。
もしかしたら、分かり合える。互いに手を取って生きていけるかもしれないと思った。
しかし、その理由に納得するフリをし続けるのには限界が存在していた。
もし仮に、仮に人間との和平が実現出来たとしても、いつの日かその願いが叶った日が来たとしても…。
それまでに何人の魔族が犠牲にならなければならないのだろうか。
人間と相容れず、互いに殺し合い、憎み合う。
――和解する時まで、後何人が露と消えなければいけないの?
慈愛の心と、物腰柔らかな態度で臨もうと思っていたペアではあったが、流石に堪忍袋の緒が切れた。
その心に宿るのは、憎悪。そして大きな復讐心。
人間に裁きを、我々を迫害し大切な同志を奪って奴らに鉄槌を!
相棒的存在であるヴィラスと共に、ペアは人間を残さずに駆逐しようとする。
人間等、根拠もない様な偏見を持ち、大した事でもないのに差別を行う。
そんな種族等、やはり滅ぶべきなのだ。
邪魔立てする奴らは、滅べ。
それならば、答えは決まっている。人間の全ては破壊し滅ぼすべきだ。
ペアはヴィラスと共に人間全てを破壊し、その種族の血を途絶えさせなければならないのだと。
ヴィラスとペアは共に人と言う存在に対して憎悪を燃やし、人間の全てを破壊しようとした……。
◇◇
しかし、一瞬の時…。
あれだ、あの霧と闇だ。
全てを覆い隠し、血の匂いを撒き散らすあの霧が現れた。
人間と言う種族を殲滅する時に現れたあの霧…。
ペアはヴィラスと共に、その霧の中へ闇の先に足を運んでいた。
その新たな世界の中にいる人間。
人間に種類など存在しない。人間等全て無価値であり、何も変わらない。
全ての人間は我々に対して危害を加える。
そう確信した時、ペアとヴィラスは共に霧の中に潜む人間を狩るべく共に行動を開始した…。
ペアスティーネ、相棒兼幼馴染であるヴィラスからの愛称が『ペア』である彼女はヴィラスと共に魔族の1人として、魔族が収める国で暮らしていた。
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しかし、共に歩もうとしていこうと努力するも待っているのは虚しく儚い結果のみであった。
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分かり合えず、相容れず、永遠の間争い続ける種族同士なのだろうかとペアは何度も考えていた。
もしかしたら、分かり合える。互いに手を取って生きていけるかもしれないと思った。
しかし、その理由に納得するフリをし続けるのには限界が存在していた。
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人間と相容れず、互いに殺し合い、憎み合う。
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