3 / 3
半分、青い
第2話
しおりを挟む「でも、噂じゃまだ言葉を発してないって…」
「…うーん」
彼女が曰くつきである理由は、いくつか存在する。
その一 転校してからまだ、一言も言葉を喋っていない(※自己紹介などは除く)
そのニ 日本人なのに瞳の色が青く、かつ片方は緑色のオッドアイである
その三 すでに一回暴力事件を起こしている
その四 超能力の使い手である
とくにこの「その四」に関しては、彼女にまつわる「話」の中で1番やばい気がする。
噂程度の話ではある。
ただ、目撃者が多数いるってことで、わりかし信憑性のある話にはなっていた。
まあ、私は信じてないけど
だって「超能力」でしょ??
話によれば、“物を宙に浮かせた”とか、“瞬間移動した”とか。
…はぁ、ばかばかしい。
「かなりの変人って噂だけど、大丈夫?」
「さあ」
「それに超能力者なんでしょ!?」
「美香?」
「なに?」
「言う方も言う方だけど、信じる方も信じる方だよ?漫画の中の世界じゃあるまいし」
「でも、実際に見た人がいるって…」
「どうせデマだよ。色々とデカくなりすぎてるんだと思うよ?噂はほら、すーぐ広まっちゃうし」
噂が噂を呼んで、あることないこと喚いてるだけだって。
「その一」とか「そのニ」とかもそうだけど、「その三」は学校中でニュースになった一大事件だった。
彼女は“被害者”だったわけだけど、相手は瀕死になってた。
何をされたのか、全身アザだらけになってて…
「あれはびっくりしたよね…」
「喧嘩の仲裁に入ったんでしょ?」
「喧嘩って言うか、イジメにあってた子を助けようとしたみたいだよ?」
「…へえ」
「ほら、D組の古林。あの子ちょっとおかしいところあったじゃない?」
「…知らないけど」
「とにかく、目をつけられてたんだよ。工業科の生徒にさ」
「ふーん」
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる