雨上がりに僕らは駆けていく Part2

平木明日香

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毒キノコでも食った?

第371話

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 亮平はいつもヤンチャなやつだった。

 ヤンチャというかバカ?

 勉強はできないし野球にしか興味がない。

 昔はただの泣き虫だった。

 泣き虫で頼りなくて引きこもり。

 とにかく隠キャの塊みたいなやつだったんだ。

 それがいつの間にか大きくなった。

 ずっと私の後ろを歩いてたくせに、いつの間にか前を歩くようになってさ?

 図体だけだけど。

 立派なのは。


 学校に着いたのは7時15分。

 朝練はいつも15分から始まってる。

 つまりギリギリ。

 置くもの置いてすぐに着替えた。

 おはよう希美。

 悪いけど窓閉めてくんない?

 寒いんだよね、最近。



 「今日もギリギリやね」

 「誰かさんのせいでな」

 「最近亮平っちおかしくない?」

 「あんたもそう思う?」

 「うん。練習もなんかだるそうにしてるしさぁ」


 そうなんだよ。

 あ、ってかやべ、カーディガン持ってくればよかった。

 ウィンドブレーカーはあるけどこれじゃ授業に出れない。

 仕方ない。

 我慢するか。

 んで、そうそう、亮平な?

 おかしいんだよ色々と。

 希美からも言ってやってよ。

 この際喧嘩腰でもいいから。
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