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話が違くね!?
第199話
しおりを挟む「普段はまーちゃんって呼んでくれとるよ?」
「まーちゃん??」
「うんうん、そんな感じ」
「ふーん。仲ええんやな、俺たち」
「ふぇ!?」
「…あ、いや、仲良くないとそうはならんやろ?」
“まーちゃん”って…
一周回って呼びにくいんだが。
それならまだ、呼び捨ての方がマシだ。
誰かをちゃん付けするのって、正直抵抗があるんだよな…
仲が良いとかならまだわかるんだけど
「ほんまに忘れたん?」
「信じてくれるん!?」
「…えっとぉ」
声が上擦ってしまった。
そのせいなのか、若干びくついている一之瀬さん。
驚いてるって言った方がいいかな?
ちょっと前のめりすぎたかも
「信じられんよな…」
「…冗談とかやなくて?」
「違う」
「ええええ」
人間たるもの、そうそう記憶喪失に陥るものではない。
と、俺は解釈している。
その考え方は、間違ってないはず…
だから彼女が見せる反応は、想定内っちゃ想定内だった。
すんなり信じてくれたらくれたで、逆に大丈夫?ってなるから。
いや、別に信じてくれても良いんだけどさ。
「誓って嘘やないから」
「…冗談よね??」
「俺の目見てくれ」
こっちは真剣だってことを伝えるしかない。
まじまじと彼女の方を見る。
目は嘘をつかないって言うだろ?
だから…
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