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嘘だろ!?
第73話
しおりを挟む一体なにが始まるんだ?
今日は天気が悪くなりそうだから、部活は早めに切り上げていた。
健太ん家でゲームしようぜ!って話になってたんだけど、女のせいで邪魔された。
昨日の夜から話があると言われてたが、一体なんだよ。
海に行ったってもう何もないぞ。
シーズンは終わった。
先週くらいからだ。
海水浴で楽しんでる人たちの賑わいが、少なくなっていったのは。
「ねえ、アホなこと言ってもいい?」
「…アホなこと?」
「もし、私が未来から来たって言うたら、どうする?」
…
………
………はあ?
…未来?
何を言って…
「おかしいと思わん?赤の他人の私があんたに会いにきて、急に泊まりたいとか言い出して」
自覚はあったのか。
そりゃおかしいとは思うけれども。
「つまりそういうことよ」
「…いや、どういうことやねん」
ごめん、全然分からん。
ってかさっきなんて言った?
「未来」?
…いや、そんなわけないよな
「私は“ブラックホール”。未来では、そう呼ばれてる」
耳を疑わなかったわけじゃない。
むしろ、かっぽじって聞いてた。
聞き逃さないように。
俺の勘違いじゃなけりゃ、女は今喋った。
まず間違いなく。
それなのになんだろう…
うまく聞き取れなかった。
いや、聞き取れなかったというより、なんでそんな「言葉」を吐いたのかわからなかった。
「ブラックホール」
って、言った…?
今
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